ガン化と増殖の両方を抑える
2016.07.19 [Tue] 10:35

緑茶で発ガン率が六〇%抑制できた
 緑茶(または緑茶に含まれるカテキン類)の制ガン効果については、動物実験でも確認されています。
 静岡県立大学短期大学部教授の小國伊太郎博士らは、緑茶葉の熱水抽出物を使って、マウス実験を行なっています。

《実験内容》
発ガン物質を移植したマウスを二群に分けて、一方にだけ緑茶を四日間与え、両群の三週間後の発ガン状況を調べました。

《結果》
緑茶を与えた群のマウスのほうが発ガン率(腫瘍重量)は低くなりました。また、同じように緑茶を与えたマウスでも、その摂取量に比例して発ガン率が低くなっており、最も多く緑茶を与えていたマウスでは、発ガン率が約六〇%も抑制されていました。

イニシエーションとプロモーション
 体内にガンが生じるメカニズムは、大きく二段階に分けて考えられています。
 まず第一段階は、発ガン物質が細胞中のDNAを障害して、細胞の突然変異を起こす過程。つまり「細胞のガン化」が生じる段階です。これを専門的には「イニシエーション」といいます。そして、その突然変異を起こした細胞がどんどん増殖して腫瘍を形成していく過程が第二段階です。専門的には「プロモーション」といいます。

緑茶の制ガン作用は二段構え
 じつは緑茶の制ガン作用は、このイニシエーションとプロモーションの両方の段階に効果があると考えられています。
 緑茶が、細胞中の遺伝子の突然変異を抑制するのに役立つことは、すでに一九八四年の学会で、国立遺伝研究所の故・賀田恒夫教授が報告していますし、一九八九年には三井農林叶H品総合研究所の原征彦所長が、お茶のカテキンがラットの腫瘍の増殖を抑えた実験データを発表しています。
 他に、東京家政学院短期大学助教授の桑野和民氏のマウス実験でも、緑茶粉末がイニシエーション、プロモーションのどちらの段階でも抑制効果をしめしたことが確認されています。
 つまり緑茶の日常的摂取は、細胞のガン化を最小限に抑え、ガン細胞が生じてしまってもその増殖の抑制に役立つという、二段階にわたる制ガン効果が期待できるわけです。
 現在までに緑茶(または緑茶のカテキン類)の有効性が報告されているガンとしては、胃ガン、十二指腸ガン、肺ガン、膀胱ガンなどがあります。




こんなにわかった緑茶の効用
こんなにわかった緑茶の効用


 

脳梗塞・心筋梗塞の予防に最適
2016.07.19 [Tue] 10:34

血小板の過剰凝集を抑える作用
 血液循環を悪くするもう一つの大きな原因に「血小板凝集」があります。
 血小板というのは、ふつう、切傷などで出血した場合に、患部に凝集して出血を抑える働きをする成分ですが、ときどき必要もないのに凝集して血管の筒に詰まり「血栓」を形成してしまうことがあるのです。 血管内に血栓が形成されると、血流が悪くなるだけではすみません。脳内の動脈に生じれば脳梗塞、心臓周辺の動脈に生じれば心筋梗塞といった死に直結する症状を引き起こす危険性もでてきます。

煎茶の抑制率は五〇%以上
 椙山女学園大学教授の並木和子先生は、中国茶を含むさまざまなお茶の、血小板凝集抑制作用を調べて報告しています。
 それによると、どのような種類のお茶にも血小板凝集を抑える働きが確認でき、とくに煎茶は五〇%以上の抑制率をしめしたそうです。
 煎茶のこうした血小板凝集を抑える作用は、煎茶に含まれているカテキン類の働きによるものと推測されます。




こんなにわかった緑茶の効用
こんなにわかった緑茶の効用



 

心身の活力アップにカフェイン
2016.07.19 [Tue] 10:31

コーヒーに負けない含有量
 緑茶の苦味は、カフェインによるものです。カフェインといえば、コーヒーに多く含まれているのが知られていますが、じつは緑茶にも、コーヒーに劣らないカフェイン含量が確認されています。
 とくに栽培時に日光を遮断してつくる「玉露」や「抹茶」には多く含まれており、これらの茶の苦味が他の緑茶より強いのはそのためです。逆に、直射日光をたっぷり受けて育った三番茶などのお茶は、カフェインの含量が少なくなっています。
 また、お茶をいれるときの湯の温度によってもカフェインの溶出量が違ってきます。熱い湯を使うほどカフェインの溶出量が増えて、苦いお茶になります。一般に「玉露はぬるめの湯で」「番茶は熱湯で」といわれるのは、こうした理由からです。

カフェインの有効作用
 医薬品としても使われているカフェインの有効作用は『日本薬局方解説書』にも記載されていて、次のような効用が紹介されています。
@強心作用。
A興奮作用(眠気覚まし)。
B利尿作用。
C疲労軽減。
D頭痛の緩和。
E胃液分泌を増大し、消化を促す。

緑茶で摂れば過剰症の心配はない
 カフェインそのものは一日五〇〇r以上摂ると、めまいや不整脈、不眠といった症状を引き起こす場合があります。しかしこれは緑茶一七杯分(食べれば五〇g)にあたる量ですし、緑茶にはカフェインの興奮作用を軽減する成分「テアニン」も含まれているので、お茶の形で摂取するぶんには、カフェインの害を心配する必要はないでしょう。


※表省略




こんなにわかった緑茶の効用
こんなにわかった緑茶の効用



 

源実朝が茶樹の栽培を奨励
2016.07.19 [Tue] 10:29

日本の飲茶は留学僧が伝える
 中国で発見されたお茶が、いつ日本に伝えられたのかは定かではありません。最も古い記録として、七二九年に聖武天皇が宮廷で僧たちに「茶を賜った」という史書が残されています。
 当時は、中国との交流が盛んに行なわれていた時期でしたから、遣唐使として大陸に渡った僧侶たちが茶の種を持ち帰り、栽培製造していたものと思われます。
 しかしこのときは、一時期、上流階級の間で薬用飲料として用いられたものの、飲茶の風習は根付きませんでした。

禅僧の眠気ざましに使われる
 そして一一九一年、留学僧として栄(当時の中国)へ渡った栄西禅師が、あらためて茶の種を持ち帰り、それが今日の日本の茶産地を形成する基になりました。さらに栄西は、一三世紀初頭に「茶は養生の仙薬なり、延命の妙術なり」と飲茶の効用を力説した『喫茶養生記』という日本初のお茶の専門書を著し、時代の将軍・源実朝にその書物を献上しています。
 このとき、二日酔いで床に付いていた源実朝が、栄西の点てた茶を飲んですぐに症状が改善されたことから、将軍は大いに喜び、以後、茶樹の栽培を奨励したというエピソードも残っています。
 以後、お茶は禅僧の眠気ざましとして、あるいは上流階級の人々の薬用を兼ねたステイタス飲料として珍重されるようになりました。やがては足利義政、千利休らによって茶の湯≠ニいう日本独特の茶文化が誕生していくことになります。
 しかしながら、一般庶民が気軽にお茶を飲めるようになったのは、煎茶の製法が確立した江戸時代の後半のことでした。



こんなにわかった緑茶の効用
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