民間薬として重宝されたハトムギ
2016.07.28 [Thu] 19:48

もともとは宮廷料理
 ハトムギは漢方の医師が用いるほかにも民間薬のひとつとして、多くの人たちに珍重されてきました。
 享保年間に日本に入ってからは、その効果はいわゆるクチコミによって次第に伝えられていったらしく、とくに肌の改善には絶大な効き目があると認められていった
ようです。
 もともと中国でも、その美容効果のために宮廷料理に使われたりしていたのですが、そうした情報も伝わっていたのか、あるいは日本の人が自然にその効果に気づいたのかはわかりません。
 いずれにせよ、かなり早くからハトムギの美容効果はよく知られていたようです。
『養生訓』で有名な江戸時代の医師・貝原
益軒の『大和本草』にも、ひどいニキビにはハトムギを煎じて飲むと効果があると書かれています。

イボとり効果も絶大
 江戸末期の『経験千方』という書物に、「イボをとるには、苡仁とトクサ(砥草)を半分ずつ水で煎じ、お茶のように飲むといい」と書かれてあります。
 明治時代になると、ハトムギにはイボをとる効果があることはますます広く知られるようになっていました。子供がよくかかる病気にミズイボ(水疣)があります。命にかかわる病気ではありませんが、伝染するため、嫌われる病気です。ハトムギはこれにも効果があり、明治時代から今にいたるまで民間薬のひとつとして用いられています。
 面白いことに、明治期の脚気論争≠ナ、海軍の脚気栄養障害説に、森鴎外と共にことごとく反対し、麦飯の効果を終始否定しつづけた軍医総監・石黒忠眞は、その著『外科説約』の中でハトムギのイボとり効果を素直に認めています。
 ハトムギのイボとり効果は日本から本家の中国に伝わり、中国でもイボをとるための薬として用いられているそうです。日本で、しかも庶民が発見したハトムギの新効果といえるでしょう。



美肌の味方ハトムギ
美肌の味方ハトムギ


 
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