ハトムギは鳩の好物?
2016.07.28 [Thu] 18:46

原産地は東南アジア
 ハトムギはイネ科の一年草で、麦の一種です。原産地は東南アジアのインドシナ半島あたりではないかと推定されています。
 これが中国に伝わり、かなり昔から食糧として栽培されてきました。後漢(紀元二八〜二二〇)の頃、馬援という人物によって種植されたといわれています。
 六世紀に書かれた中国の書物にも、ハトムギの栽培法や食べ方が記されています。この書物によれば、当時の中国の人はハトムギを米のように炊いたり、粉にしてからだんごにして食べたりしていたようです。
 また、美容に効果があることは早くから知られていたらしく、宮廷料理の材料にされたこともありました。台湾ではいまも、行事のときの料理に食材として用いられています。

日本には江戸時代に伝来
 日本には、江戸時代の亨保年間に、中国経由で伝わったとされています。おそらく徳川八代将軍吉宗による、人参をはじめとする外来薬種の国産奨励≠フ展開の中で移入・伝来したものと思われます。
 日本では穀物として利用するよりも、味や香りがいいためにお茶として煎じて飲むことが多かったようです。ただ、丈夫な作物ですので、飢饉のときなどは非常用食糧として大いに重用されたこともあったそうです。
 そのころはハトムギという呼び名はなく、苡仁と中国語で呼ばれていました。ただ、この苡仁という名は、日本でもっとも古い医学書とされる『医心方』にも記されています。この書物は九八四年にまとめられたものですから、長い間、幻の薬草だったのかも知れません。もっとも、生の植物としてではなく、生薬としては当時すでに輸入されていた可能性があります。
 なお、漢方ではいまもハトムギを苡仁といいます。同じものが健康食品として売られるときはハトムギ、漢方薬では苡仁となるわけです。
 ハトムギと呼ばれるようになったのは、明治以降。鳩が好んで食べたからといわれています。他に、シコクムギ(四国麦)、チョウセンムギ(朝鮮麦)、トウムギ(唐麦)などの呼び名もあります。





美肌の味方ハトムギ
美肌の味方ハトムギ


 
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