誘惑のバナナチョコレートアイスクリーム:::目次::: 

August 25 [Sat], 2007, 11:51
第1章 秘密の彼女

第1話
第2話
第3話
第4話

第2章 ニースの商人

第1話
第2話
第3話
第4話

第3章 悪魔のブロンドじゃじゃ馬娘

第1話
第2話
第3話
第4話

続く>>

第2章 ニースの商談 第2話 

July 19 [Thu], 2007, 20:37

男は隣に寝そべっている彼女の金色の髪をもて遊びながらそう言うと、彼女に顔を近づけて耳元で小声で囁いた。

「30000でどうだ?悪くないだろう?」

「そうね、十分だわ。あなたなら」

「ドルなのかユーロなのか確認しねぇのかい?」

「どっちでも悪くない金額だから、あなたとなら」

商談が成立したと思い込んだ男が伸びをした手を引っ込めた。

「おい、あんた・・・まさかサツじゃねーだろな?」

そうでありたいと思いながら、彼女は答えた。

「何か悪い事をして得たお金ではないんでしょう?」

「いいや、むしろ、いいことをして得た金さ」

「それならわたしも安心だわ」

彼女はそう言ってスプーン一杯にすくったアイスクリームを口にほおばった。

「あんたの唇はなんていうか、すげぇ魅力的だな。アンジェリーナ・ジョリーみてぇだが、整形じゃねぇ」

「整形は嫌いよ」

「俺もさ。だが・・・その髪は偽ものだ。気を悪くしたかい?」

「・・・本当は赤毛よ」

「あんたは綺麗だから、どっちだって似合ってるけどな」

「じゃ、今度赤毛に戻してみるわ」



静かな波が打ち寄せては引いてゆく、いつもなら心休まる海辺が、この男のせいで平和がかき乱されるように落ち着かない場所になりつつあった。

「今日は太陽を浴びすぎたみたい」
女はリクライニングチェアから起き上がってタオルをまとめ始めた。

「そうだな、少し体が・・・ほてっちまって、太陽だけのせいじゃないけどな」

男の一言一言が彼女の気分を逆なでしているのだが、それもあと1日の我慢だと思えば絶えられると、自分に言い聞かせるしかなかった。

あと一日したら、彼女は別の国へと旅立つのだ。
その前に仲間とこの男から金を巻き上げなくてはならない。





≪続く・・・≫






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第2章 ニースの商談 第1話 

July 19 [Thu], 2007, 20:36
「俺の新しい就職先か?就職なんかしねぇさ!それは・・・ちょっと不公平すぎるからな。俺には既に働かなくていいほど金がある」

ニースのビーチに無防備に寝転がっている保養中のお金持ちの老人達の方を向きながら、男が色目使いで隣のリクライニングチェアに横になっているトップレスのブロンド女に言った。

いかにも、おのぼりのように生白い肌の顔色の悪い痩せた男は、下品な話し方とは正反対に、美容に金をかけているのか、さっきサロンから出てきたかのように整った髪、少し歳は取っているが整った顔立ちから、若いころにはもてたに違いない。
もう少し下品でなければ・・・


「あそこで寝転がってるじいさん、ばーさんの金にはかなわねーだろうけど、あんた一人幸せに出来るだけの金は十分あるぜ」

男がいやらしい目つきで彼女を見ているのはわかっていたが、いつもなら平手を食らわせてやるところだが、彼女は仕事だと割り切ってセクシーな目線を男に送った。

「あなたの言ってる事、よく、わかるわ。あなたの魅力には惹かれるけど・・・今日会ったばかりで一緒に夜を過ごすのは、お互いの関係のためによくないと思うの」


こんないやらしい男とお互いの関係などあるはずないのだが、彼女は再び男に気のある視線を保った。

「へへへ、あんたはいいセンスしてる。男を見る目がある。でも、そうだな、あんたが淑女なのはわかってるが・・・・そのまま淑女の威厳を保つ為に、あんなばーさん達みたいになっちまってもいいのかい?」

男は隣に寝そべっている彼女の金色の髪をもて遊びながらそう言うと、彼女に顔を近づけて耳元で小声で囁いた。

「30000でどうだ?悪くないだろう?」



≪続く・・・≫





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第1章 秘密の彼女 第4話 

July 19 [Thu], 2007, 20:35

どうも信じられない・・・「叔父」の話など聞いたことがない。
しかし彼女と出会ってからよく考えたらまだ4日程度しか経ってない。


「俺のこともしかして騙してないか?」
と聞きたいのを堪えて彼は言った。
「なぁ、ベイビー、きつい言い方して悪かったね。ただ、君に会いたくて一人で空回りしてただけなんだ」

「わたしも愛してるわ、エレキ。荷物はもうまとまってるの・・・お願いがあるんだけど」

エレキは彼女のお願いを叶えるため駐車場にまた舞い戻った。
どのみちエレベーターが治るのにはまだ時間がかかるし、部屋に戻っても彼女がいるわけではない。プーキーの餌も大量に盛ってあるので問題はない。

しかし、どうもふに落ちない。
叔父とは本当に叔父なのだろうか。

信号で止まるたびに考え事にふけってしまう為、やたらと後ろからクラクションを鳴らされる。

それにしても、いつから俺はこんなバカになってしまったのだろう。
どう考えてもおかしい。

前妻が死んでから数年誰ともそういうことをしていないと、たまにいい事があるときっと頭がおかしくなるのだろうか・・・

色々考えながらも結局、車は隣町方面へと爆進していた。

これから一体何が起こるのか・・・
ほんとうに叔父なのか、それとも・・・




≪続く≫




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第1章 秘密の彼女 第3話 

July 19 [Thu], 2007, 20:34


朝も昼も晩も彼女と過ごしたい。


そんなことを考えながら猛スピードであっという間に自分の15階建の古びたマンションに到着すると車を駐車場に入れて急いでエレベーターに乗ろうとした・・・なんということだろう、故障の張り紙がしてあるではないか・・・


神は俺と彼女の仲を裂く気なのか!?
俺は、今までにそんなに悪いことをしたのか!?

歯軋りしながら、エレキはマンションの管理人室に突入した。

「すみません、私は13階に住んでいるのに、このエレベーターはいつまで故障なんだい?いくら体を鍛えているからって、仕事の後に13階まで歩きで行けとは言わないだろう?」

すると管理人は申し訳なさそうに言った。
「いえ、申し訳ないんですが、修理人が多忙でまだ到着してないのです。30分くらいで来れるとさっき電話があったのですがね」

勘弁してくれ・・・自分が登るのが嫌だからといって彼女に13階から1階まで降りてきてもらうわけにはもちろんいかない。

エレキが当惑していると、再び携帯電話が鳴り出した。慌てて鞄から取り出そうとして、中のものを全てばら撒きそうになるのを必死でバランスを取ってなんとか電話に出れた「もしもしっ!」

「どうしたの?エレキ・・・なんだかこれから戦争にでも行くみたいな口調ね。」

「いや、ごめん・・・ちょっと色々あって、それとエレベータが壊れてて、今から13階まで上ろうと思ってるんだけど・・・」

管理人が言った。
「13階まで上るほど、お急ぎなんですか?」

「君は黙っててくれないか?」

管理人に言ったつもりがどうやら彼女が勘違いされてしまったようだ。
「どうしたの・・・?なんだかいつものあなたじゃないみたい・・・」


「いや、そうじゃなくて、ごめん」

「ねぇ、何をそんなに焦ってるの?」

「いや、別に・・・ただ君が急にどこかに行ってしまう気がしてね」

「え?どうしてわかったの?わたし今別の町に来てるの」

「なんだってっ!?」

あまりに大きな声がマンションのホールに響いた為、管理人が驚いてエレキに声をかけた。
「あの、大丈夫ですか?」

「ほっといてくれっ!」

どういうことなんだ?
どういうことなんだ?

「ちょ、ちょっと待ってくれ、なんで今別の町ってどういうことなんだ?」

「ごめんなさい、言い忘れてたけど、今まで住んでた家が隣町にあるの。服とか持ってこようと思って帰ってただけなんだけど・・・」

「実家!?君・・・家族いないって言ったじゃないか・・・そんな大事なこと最初に言えよ!」

「怒らなくてもいいでしょ?家っていっても・・・血の繋がってない叔父の家なの・・・」



≪続く・・・≫




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第1章 秘密の彼女 第2話 

July 19 [Thu], 2007, 20:31


「どうもしないさ。お疲れ様」
爽やかな社交的な挨拶を無理無理してエレキは階段を降りて駐車場へと向った。

今日は金曜日だ。冗談じゃない。俺はもう一人身ではないのだから、取引先の男と仕事の話をしにバーになんか行かない。

彼は自分にそういいきかせながら、いかにこの間まで自分がつまらない仕事人間だったかを思い出した。

しかし、そんな生活とももうお別れなのだ。

これからは部屋に帰れば待っているのは飼い犬のプーキーだけではなく、美人の彼女が冷たく冷えた飲み物を用意して待っててくれているのだ。
しかも、もちろん飲み物を飲んだ後には、もっといい事が沢山待っている。

そんなことをぼんやり考えていたので、ポケットから取り出した鍵を慌てて床のコンクリに落としてしまった。
それをフランコが面白そうに見ているのがまた気にくわない。

「なぁ、エレキ・・・」
案の定フランコがニヤニヤして近づいてきた。
エレキは諦めて、彼の車の方まで近寄ってきたフランコに向き直った。
「なんだ、フランコ、マジに急いでるんだ。悪いけど・・・」
エレキの言葉はフランコにさえぎられた。
「なぁ、どうも普通じゃないな。何か俺に隠し事があるって感じだぜ」
そういって、エレキの車のドアに手を書けたものだからドアを開けるにはフランコの巨体をどかさなければならなくなった。

急いで帰りたいのに・・・エレキはとっさに嘘をつくことにした。
「あぁ、実は体調を崩しててね・・・下痢なんだ」

「ほう?健康第一で毎日ジョギングをかかさないエレキ君も体調を崩したっていうのかな・・・何かあるんだろう?」

「何もないさ、そこをどいてくれ・・・下痢だから困る」

エレキの表情が本当に具合が悪そうだったので、フランコが身を車から離した時、携帯電話のマナー音が鳴りはじめた。音の発信場所はエレキのカバンの中からだ・・・

正直、今電話に出たくない・・・会社や仕事の関係者に知られたくない・・・

「電話が鳴ってるけど、でないのか?」

「どうせ、仕事の電話さ。もう営業時間は終了だ。」

そう言ってエレキはフランコに一方的にさよならを言うと自分の車に素早く乗り込んでエンジンをかけた。

どうしよう、彼女からの電話だったら・・・怒られるのだろうか?
いや、怒るよりむしろ寂しがって甘えてくるに違いない。

フランコめ、余計な時に絡んできやがって!

帰りは警察に捕まるくらいの猛スピードを出して帰ってやる。
もう会社なんか来たくない。


≪続く・・・≫







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第1章 秘密の彼女 第1話 

July 19 [Thu], 2007, 20:21

海外から輸入される新しい保湿成分が、どうやら科学的根拠の無いものらしいというニュースが国内のニュース番組で取り上げられてしまった事から、いくつかの定番商品の売りにする保湿成分を何にするのかなどについて新たに報告書にまとめなおさなければならず、少し手間取ったが、 とりあえず、今回はコエンザイムQ10の含有率を国内最高に保ったまま美白成分には中国の薬草医療を大きく取り入れるべきです!と強調した適度にやる気の見える当たり障りの無い報告書を上役に提出。その他庶務も女の子に任せることなく、恐ろしい執念で片付けて時計を見るときっかり定時ではないか。

まさに執念の賜物である。

いつもなら、薄いグレーの目の周りにできつつある皺を見て、年取ったな・・・などと独り言をつぶやく疲れた男なのだが、今日に限ってはそうではなかった。
これからスパルタの戦いにでも行くのかという程に、20代の若い社員達が驚くほどのスピードで仕事をこなしたのだ。
男は同僚たちに気持ちの入らないさよならを言って、いそいそとオフィスを飛び出そうとした。

「すみません!あの!これちょっと確認お願いできますか?」

ほら来たっ!・・・こんなに急いで頑張っても、まるで障害物競走みたいに帰りの出口に差し掛かるまでに後輩から「確認お願いします!」と言われて追いかけられるのはもう慣れっこだったので、明日だって間に合うのに、生き急ぐなよ若いの・・・と思いながらもいつのもように無表情に目を細めると銀縁の眼鏡越しから冷静な風を装って軽く目を通すふり。

「あ、いいね、月曜日もう一度検討したいから俺の机に置いておいて」と上司面をして切り抜けるだけの技術はもうすっかり身についている。

2、3個ハードルをクリアしてやっと事務所のドアをスルー。 今日は特に一日長かったな・・・ 心の中で呟きながら彼はエレベーターに向った。

小さな石鹸会社の商品企画部で働いていた頃に、偶然行った親戚のパーティで知り合った人間が偶然彼のジョギングコースを一緒に走っていて、その日を境にジョギング仲間になったのだが、その人間が今働いている会社の商品企画部のチーフだったのだ。数年後、会社の企画部に空きが出来たという話があり、男はコネで突然大手会社に就職が決まった。

あれから15年が経っていた。15年間勤めてきた会社だが、ほんの数日前に出合ったある出来事が原因で、会社で過ごす時間が恐ろしく長く感じるようになっていた。

特に仕事に嫌気が差したのではなく、もっと楽しい事を見つけてしまっただけなのだが。

エレベータから出てオフィスのビルの地下駐車場へと降りる階段に足をかけるかかけないかのうちに聞き覚えのある声に呼び止められた。

「おい、エレキ、どうした?」
暗めのグレーのスーツを着たでっぷりと太った違う階にある取引先の男で、あの出来事が起こるまで週に1度は一緒にバーに飲みに行っていたフランコだ。


フランコはいつも陽気で、何も考えてないのではないかと思うほどのんびり屋に見えるが、それが彼の売りで実はやり手のビジネスマンだった。
いつもと変わらぬ調子で陽気に声をかけてきてはいるが、エレキの落ち着かない表情をきっとかぎつけたに違いない。


まずい・・・

≪続く≫




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