その125 人生の逆境のときに

January 23 [Mon], 2017, 17:19
人生の逆境のとき ヨセフの生涯B

創世記40:1-23

40:1 これらのことの後、エジプト王の献酌官と調理官とが、その主君、エジプト王に罪を犯した。
40:2 それでパロは、この献酌官長と調理官長のふたりの廷臣を怒り、
40:3 彼らを侍従長の家に拘留した。すなわちヨセフが監禁されている同じ監獄に入れた。
40:4 侍従長はヨセフを彼らの付き人にしたので、彼はその世話をした。こうして彼らは、しばらく拘留されていた。
40:5 さて、監獄に監禁されているエジプト王の献酌官と調理官とは、ふたりとも同じ夜にそれぞれ夢を見た。その夢にはおのおの意味があった。
40:6 朝、ヨセフが彼らのところに行って、よく見ると、彼らはいらいらしていた。
40:7 それで彼は、自分の主人の家にいっしょに拘留されているこのパロの廷臣たちに尋ねて、「なぜ、きょうはあなたがたの顔色が悪いのですか」と言った。
40:8 ふたりは彼に答えた。「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない。」ヨセフは彼らに言った。「それを解き明かすことは、神のなさることではありませんか。さあ、それを私に話してください。」
40:9 それで献酌官長はヨセフに自分の夢を話して言った。「夢の中で、見ると、私の前に一本のぶどうの木があった。
40:10 そのぶどうの木には三本のつるがあった。それが芽を出すと、すぐ花が咲き、ぶどうのふさが熟して、ぶどうになった。
40:11 私の手にはパロの杯があったから、私はそのぶどうを摘んで、それをパロの杯の中にしぼって入れ、その杯をパロの手にささげた。」
40:12 ヨセフは彼に言った。「その解き明かしはこうです。三本のつるは三日のことです。
40:13 三日のうちに、パロはあなたを呼び出し、あなたをもとの地位に戻すでしょう。あなたは、パロの献酌官であったときの以前の規定に従って、パロの杯をその手にささげましょう。
40:14 あなたがしあわせになったときには、きっと私を思い出してください。私に恵みを施してください。私のことをパロに話してください。この家から私が出られるようにしてください。
40:15 実は私は、ヘブル人の国から、さらわれて来たのです。ここでも私は投獄されるようなことは何もしていないのです。」
40:16 調理官長は、解き明かしが良かったのを見て、ヨセフに言った。「私も夢の中で、見ると、私の頭の上に枝編みのかごが三つあった。
40:17 一番上のかごには、パロのために調理官が作ったあらゆる食べ物が入っていたが、鳥が私の頭の上のかごの中から、それを食べてしまった。」
40:18 ヨセフは答えて言った。「その解き明かしはこうです。三つのかごは三日のことです。
40:19 三日のうちに、パロはあなたを呼び出し、あなたを木につるし、鳥があなたの肉をむしり取って食うでしょう。」
40:20 三日目はパロの誕生日であった。それで彼は、自分のすべての家臣たちのために祝宴を張り、献酌官長と調理官長とをその家臣たちの中に呼び出した。
40:21 そうして、献酌官長をその献酌の役に戻したので、彼はその杯をパロの手にささげた。
40:22 しかしパロは、ヨセフが解き明かしたように、調理官長を木につるした。
40:23 ところが献酌官長はヨセフのことを思い出さず、彼のことを忘れてしまった。

監獄で他の囚人の世話をするようにまかされていたヨセフは、あるとき二人の囚人の夢を解き明かし、そのとおりになりました。しかし釈放された囚人はヨセフのことをすっかり忘れてしまい、ヨセフはさらに2年間監獄で生活することになりました。このような人生における逆境のときに、私たちはどうしたら良いのでしょうか?

1、心をまっすぐにして生きる。
 兄弟たちに売られ、ポティファルの妻に偽証され、無実の罪で牢屋に入ることになったヨセフには、心の持ちようについて、幾つかの選択肢がありました。@絶望して自暴自棄になる、A人を恨んで生きる、B神に反抗して生きる、などです。しかしヨセフは最後まで心をまっすぐにして生きました。ここに私たちが人生の逆境のときに持つべき心のあり様が教えられています。
 私たちの人生にもヨセフほど悲惨ではないにしても、物事が上手くいかないときがあります。期待していたような結果が得られない、何も悪いことはしていないのに、周りの人に悪意を持って見られる、行く手に希望が見えず、それが何年も続く…などです。そのような時に、自暴自棄になり、周りの人たちや環境を恨んで生きるという選択肢が存在します。しかしヨセフの生きざまは、逆境のときにこそ、心を神様に向け、まっすぐにして生きることの大切さを教えています。

2、周りの人の最善を考える。
 ヨセフは最悪の情況の中でも、周りの人の最善を考えるという心を失いませんでした。ヨセフは自分が世話をする2人の囚人にこう言いました。「なぜ、今日はあなたがたの顔色が悪いのですか。」こういう言葉はヨセフが見せかけだけの心で仕えていたのなら出てこない言葉です。彼は本当に心から二人の世話をしていたに違いありません。そしてこの言葉から始まった二人との会話が、後に大きく彼の人生を動かすことになるのです。もし顔色が悪いのを知っていて何も声をかけなかったらこの会話事態がありえなかったかもしれません。周りの人の最善を考えるという心のあり様が神様の計画を推進したと言えるのです。
 私たちの人生を逆境から順境へと変える鍵は、自分にだけ目を向ける心のあり方から、周りの人を思い、その人にとっての最善を願う心です。

3、神様が必要な力を与えてくださる。
この後のヨセフのように、逆境を乗り越える鍵は何でしょう?ヨセフの場合は間違いなく、夢を解き明かすことができるという特殊な能力があったことが分かります。ヨセフはこの力は神様からのものであると気付いていました。苦しいときでも、人の最善を考え、神様からいただいた自分の能力を使ったのです。
私たち一人ひとりにも、神様が必要な力(賜物)を与えてくださっています。大切なことは、それを惜しみなく、神様と人のために使うということです。私たちの信じる神様は、良いお方で、良いことをしてくださる神様です。そのことを忘れないで、苦しいときにもしっかりと神様との絆を持ち、勇気を持って生きていきましょう。

今週の暗証聖句
あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。 
ヨハネ16:33