月見里教授あれこれ

November 14 [Wed], 2018, 22:15
朝、布団から出るのが日増しに辛くなっている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

「月見里教授と箱」
月見里と書いて「やまなし」と読みます。
タイトルの読み方は「つきみさと」で結構です。

山がなくて、月がよく見えるから「やまなし」だそうです。
とてもロマンチックな印象を受けて、教授の名前に使わせていただきました。

他の登場人物の名前も、それぞれ意味をもたせてありますが、
ご想像にお任せします。

愛すべき月見里教授と、あのビルの住人たち。

実はキャスティングは難航しました。
初演では、西藤茅花演じる「松下」はトモヒロが演じてました。
そう、男性なのです。
しかし、ウチの劇団には男優が少ない。
こりゃ困ったぞ、と。
外部から客演をお願いする方法もあったのですが、
なにせ東京公演〜岐阜公演とあり、
また稽古期間があまりになさすぎ、
おまけに、劇団員はたくさんいる(女優が多い)。
ならば女性にしてしまえ、と。
部下(洞口晴香が演じた「竹之内」)もつけようじゃないか、と。
そうすることによって「松下」という存在が、更に深みを増したように思います。

また、初演にはいなかった人物・シーンとしては、ビルの住人の「金山」と「恵比寿」
新入団員も増えたことだし、少しでも出演させよう!と。
ただ、意味のないシーンにはしたくない。
彼女・彼らが連呼する「こもっている」という意味。
また、教授が学祭に行かないこと、大学に研究室がないことなど
その後の展開に関わる重要な情報を提供してくれています。
もちろん、そういうことを知っているという住人と教授との関係。
教授の見えざる本当の姿が、住人を通して垣間みえてきたりするようにしたつもりです。

この住人シーン
東京でも岐阜でも、日替わりで新人とベテランが演じました。
いや、これが面白い。
たった1シーンに全てを賭ける彼らの意気込みは、見てて刺激的でした。

また、初演では教授の「妻」を演じた浅井唯香。
彼女は、これまで演じることのなかった役どころに挑戦してもらいました。
「篠崎」はこの物語で重要な人物の一人です。
その存在の表と裏の意味を、とてもしっかりと演じてくれました。

さて「猿渡」です。棚橋ニック和彦です。
小生と彼だけが初演と同じ役を演じています。(東京公演での桧山佐知子さんの「別の謎の人」もですが)
初演から6年経ち、その間に彼にも様々なことがありました。
聞いてみると、初演時はあまり「猿渡」が好きになれなかったそうです。
だけど今回、とてもとても大切に愛おしく「猿渡」を演じてくれました。

教授の教え子の「日向」。山川奈央が演じました。
文字通り、明るく、前向きで・・・。はい。彼女を通して教授は若き日の妻をみていたのかもしれません。
まさに実年齢の山川が、四苦八苦しながら演じました。

そして「謎の人」です。
花太郎と桧山佐知子さん(東京)、一ノ瀬つぐみ(岐阜)が演じてくれました。
花太郎は、おそらく、芝居人生で一番苦労した役ではないでしょうか。
「居る」のに「居ない」人物。「居ない」けど「居る」人物。
いつも存在感を垂れ流している花太郎には、とても難しい役でした。
「別の謎の人」
東京公演の桧山さんは、唐突に「もぐもぐタイム」を始めました。
岐阜公演の一ノ瀬は、かまぼこ板に「スマホ」「けいたい」と書いて、写真を撮っていました。

鶴山と亀岡
この二人のコンビが、この芝居の救いですね。
モリコと澁谷佳克さんが演じてくれました。
息のあったコンビですが、どちらかが不調だと、とたんに崩れてしまっていました。
でも、二人のやりとりは、稽古場でも救いのシーンとして、殺伐とした空気を暖かくしてくれてました。


小野圭子が演じました。
初演では浅井と中川絵美さん(東京・昭和芸能舎)が演じたことは先述しましたが、
初演とはセリフが異なりました。
初演は全般的に詩的なセリフでした。
再演では、もう少しストレートに伝えられるように、セリフを変えてみました。
開演からおよそ1時間20分ごろに登場する役なので、緊張感と集中力を保つのは大変だったと思います。

さて、ここまで読んでくれている人はいるのでしょうか。
ちゃんと読んでくださった人は、ぜひコメントしてください。
Twitterからなら、リプライしてくださいませ(笑)

あまり語りすぎると、それこそ語るに落ちるので、そろそろ・・・・。

でも、この芝居を上演できて、本当に良かったと思ってます。
ご覧頂いた方の心のどこかに、何かを感じていただけたなら、こんなに幸せなことはありません。

ご来場、ありがとうございました!

35周年と月見里教授

November 13 [Tue], 2018, 20:55
今年の演目が全て終わり、ほっと息つく間もなく、来年へ始動している今日この頃、皆様、いかがおすごしでしょうか。

お陰様で、劇団芝居屋かいとうらんま第54回本公演「月見里教授と箱〜或いは 私が 莫迦に なったとき」
岐阜公演は4ステージ満席で終了いたしました。
ご来場くださいました皆様、また、東京公演も含め、お手伝いいただいた方、ご支援いただいた方々、
心より御礼申し上げます。

今年は、かいとうらんま旗揚げ35周年です。
もともと、小生自身、あまりそういった記念日的なものにこだわりがないためか、
気づいたら35周年でした。
小生が座長になって33年です。
長いこと、芝居の世界に居させてもらえています。

今年は2月の「みずほ演劇祭」(ジュリアーノ警部シリーズ「ハニー・トラップ」)を皮切りに、
5月の岐阜県高校演劇アマチュア演劇講習会の「モデル上演」(喜・くものいと)
6月には劇団ジャブジャブサーキットさんに出させて頂き(「ランチタイムセミナー」)
9月の大垣市制100周年記念協賛事業での市民創作劇(「芭蕉殿事件でござる!〜100年目の招待状」)
そしてこの10月・11月の本公演。
すべて異なる演目で作・演出・出演をさせてもらいました。
忙しくなることがわかっていたので、本公演の新作を書く余裕がないことはわかっていたし、
あまり再演しない質の小生ですが、この「月見里教授」はいつかもう一度やりたい芝居でした。

期せずして、今年、小生の仲間というか「兄貴」というか、とてもとても大事な人が急逝しました。
一緒に、ショートムービーを作っていた岐阜市文化センターの本田秀徳さん。
彼が突然いなくなって、ぽっかり穴が開いてしまって、自分でも驚くほど精神的なダメージを深く受けていました。
また、ショートムービーの最新作でもご出演いただいた熊崎閑示さん(すげぇ曲者で、でもチャーミングで、素晴らしい俳優)の訃報。
いったい、何が起きてるんだ、と。

そんな中で支えてくれたのが、劇団の仲間や、市民劇に参加してくださった方々、
岐阜の芝居仲間、東京の芝居仲間、遠く北海道の芝居仲間、
ジャブジャブさんに参加したことがきっかけで知り合えた名古屋の役者たち……。
多くの方々に支えられての本公演となりました。

まだ、芝居の世界に居させてもらっても、よさそうです。

月見里教授と箱
この芝居を再演するにあたって、あらためて、生きること、生きていくことを考えました。

明日が来るかどうかもわからない、奇跡の日々を生きているのだと。

連日満席の劇場。
きっと、見えざる力が働いたんだと思わずにいられません。

「月見里教授と箱」については、また次回。

まずは、かいとうらんまを観に来て頂き、本当にありがとうございました!
また、来年も年明けから走ります!

月見里教授と箱のこと

November 07 [Wed], 2018, 0:00
今年のかいとうらんまは本当に充実している。
年明けの「みずほ演劇祭」に始まり、
5月には岐阜県下の高校演劇部員対象の「アマチュア演劇講習会」でのモデル上演。
6月は小生、ジャブジャブサーキットさんの「ランチタイムセミナー」に出させて頂き、
9月頭の大垣市制100周年記念協賛事業の市民創作劇。
そして10月〜11月に本公演。


全て、演目は違う。


「月見里教授と箱」は、6年前に初演された芝居だ。
とても評判がよくて、再演してほしいとのお声もたくさん頂いていた。
小生、実はあまり再演をやらない。
芝居に限らずだけど、一期一会の世界だから、
再演するにしても、意味がほしい。


なぜ、今、この芝居なのか


まさしく、今、この芝居を観てもらいたい。


皆さんにというのもそうだけど、
小生にとって、今、この芝居。という理由がある。
(それはまたいずれ)


大垣の市民創作劇を経て、新たな仲間も増え
劇団としては大所帯になった。


まだ、芝居の世界に居させてもらえる。
また、新しい風が吹き始めている。


小生をとりまく全ての人に、感謝を込めて!
「月見里教授と箱〜或いは私が莫迦になったとき」
いよいよ今週末です!


「月見里教授と箱」東京公演

October 08 [Mon], 2018, 4:04
またまた台風が通り過ぎたり、そうかと思うと30℃越えになったりと、なかなか秋の趣きを感じさせてくれない日本ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


「月見里教授と箱〜或いは私が莫迦になったとき」
東京公演です。
6年前に初演され、とても評判の良かった芝居を、
キャストも一新…(されてない奴もいますが)しての再演です。
東京では、初演をご覧下さった方がいらっしゃったり、たった3ステージなのに「リピーター」で何度も観て頂いたり、とても有難く濃密な時間でした。


渋谷に宿を取ったのだけれど、劇場からの帰り道の途中で、女性陣たちとはぐれた男性陣(小生含む)は、渋谷の街を彷徨っておりました…。


さて、芝居の方も、とてもご好評を頂き、いや、まだまだなんですが、それでも少しホッとしております。


さて!岐阜公演まで1ヶ月。
更にブラッシュアップして、もっともっといい芝居になります!
ご期待ください!

大垣市民創作劇その4

September 10 [Mon], 2018, 0:02
大垣市民創作劇〜稽古編〜


まず最初に決めいたのが、発声練習。


そんなに沢山ではないけど、
いろんな所の市民劇や市民参加の芝居を観たり、
または観た人に聞くと
「声が聞こえない」
というご感想が意外に多い。
芝居を観慣れていない人に限らず、
頑張って聞かなきゃいけない人のセリフは
途中から聞かなくなってしまうものだ。


声は聞こえて当たり前


こんな基本的で単純なことなんだけれど、
まず、これは統一意識として徹底しなくては、
と、毎稽古で発声練習と滑舌練習をした。
基礎練習は習慣にならないと意味がない。
ホールに入って、稽古場より圧倒的な広さにビビり、
何ヶ月も稽古したのに、結局、本番は
「声を出す」
のに必死になって、稽古の成果なんてだせなかったり
するのは、とても残念なことだ。
基礎は基本だし、それが無意識で身につく所までいかなければ、意味もない。練習は、やればいいというものでもなく、いかに身につけるか、だと思うのだ。
最初は、大きな声を出すことすら恥ずかしがってた人も、発声練習が当たり前になり、声を張ることが当たり前になり、次第に出るようになっていった。
もちろん、何年も芝居やってる連中と比べると、
若干劣ってはいるけれど、それでもすごい成長ぶりだ。
大垣市スイトピアセンター の文化ホールは、
キャパシティとホールサイズ、反響からいっても、とてもいいホールで、芝居を打つにはもってこいの劇場だ。




ほら、すぐ長文になる。


続く!
出来るだけ続く!

P R
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