「神々の血の系譜」〜外伝・その羽根の行方〜46話。

2018年11月08日(木) 21時54分
真なる者の、神聖<シセイ>の出現は絆を試されることになるのか?
クロノスとナイトメアの関係……。
それでも揺らがないケルベロスの心。
そして、エヴァは単身言葉で解決する為に単身、神聖の下へと向かうが……。
「READ MORE...」より小説が読めます。絵はスランプ……。
なかなか本調子に戻らなくてつらいです……。
まったり体調を整えたいかと……。
コメント有り難う御座いますっ!次、記事を更新できるときにでもお返事書きたいと思って居ます。
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46話・望みの果て。



セイレーンは神聖に向かって連射する。
カムイはマシンガンを構え、神聖に向かって撃ち続けた。
土煙が舞う。
100発撃ったところで弾切れとなる。
「・・・どうかな?」
セイレーンが不安げに舞い上がった土煙を観る。
「動いた形跡はないようだね」
エヴァの不安げな顔が、何かを捉えた。
「二人とも危ないっ!!」
叫ぶと同時に黒き波動が二人を弾き飛ばしていた。
「なにぃ!?」
カムイが叫ぶと土煙から神聖が現れた。
「・・・立っていた、んだよね?」
セイレーンの視線は神聖の足下には落ちた銃弾。
交わすことも結界を張ることもなく、刀一本で凌いだ。
実力を見せるために・・・。
ワルキューレは槍を構えて突進する。
「はぁっ!!」
神聖は刀で凌ぐと身体を捻らせてワルキューレに蹴りを入れる。
「まだだっ!この時を待っていたぜ!!」
神聖の背後に転移してきた阿修が神聖の背後から斬りかかった。
「なっ・・・」
神聖は鞘で重い一撃を受けとめる。
其処へ那岐が現れ、鎌鼬を神聖に向かって放つ。
今度こそは・・・。
誰もがそう思った。
しかし、神聖は挟まれた状態で二人の攻撃を交わし、刀と鞘で鎌鼬を断ち切った。
「くっ・・・!」
力自慢の阿修が力で押され、ワルキューレにはテクニックで押さえつけ・・・。
2人は一旦、神聖から距離を取る。
「・・・弱いな・・・」
神聖は面倒臭そうに呟いた。
「・・・そのぐらいの実力で俺を倒せるとでも思ったのか?反吐が出るぜ・・・」
憎らしく言い放つ。
其れは苛々していて、本気で怒っているように感じた。
「お前らの相手はナイトメアがすべきなのに」
「クロノス様と呂布の御子。やはり、神聖の下へ・・・」
那岐は思い出すかのように言った。
「10年前、クロノスが捨てたろ。自業自得だ」
「待ってよ!ナイトメアは何歳になるのっ?」
箱舟が飛びだったのが10年前。
エヴァにはその記憶を操作されたこともあり、3年前にクロノスが箱舟を捨てたという記憶がすり込みされていた。
「都合の良いように民も部下も己自身も記憶を操った女神さんよ、彼奴は1年で2歳のスピードだよ」
訳も分からないワルキューレが不穏そうな顔をする。
「次は俺が攻撃しても良いよな?すぐに倒れんなよなぁぁあ?」
ビリッとプレッシャーがエヴァ達を包み込む。
刀を鞘に収めると、一呼吸置き鞘を一気に引き抜いた。
キィイン――と音が響くと、触れてもないはずなのに身体に傷が出来る。
音は次第と大きくなり、衝撃波でエヴァが弾き飛ばされる。
「エヴァちゃん!!」
銃を放つより、プレッシャーが強く動かない身体だが声だけ気合いで発する。
「次は誰の番かな?ははははっ!!」
どれだけの時が経っただろうか。
座り込み、立ち上がれない那岐と阿修。
セイレーンとカムイ、ワルキューレの身体もボロボロで動けない。
刀一本で制圧してしまったのだ。
「この、ままじゃ・・・」
エヴァはなんとか立ち上がろうと細剣にしがみつく様に立ち上がろうとする。
「まずはお前から殺してやるか・・・良い見せしめなるな?」
「私は・・・みんなを、まもら・・ない、と・・・」
その時だった。
神聖の周りを炎の火柱が囲んだ。
神聖と向かい合って立っているのは――・・・。
「くろの、す・・・」
「・・・」
「遅れてゴメン。今転移の門を開く!」
エヴァを支え、ケルベロスが謝る。
その間にも布津がセイレーン達に声かけをしていた。
「ははっ、クロノス・・・久しいな?髪切ったのか、どうしたんだよ?」
「お前に言われる筋合いはないし・・・俺は全力でお前の攻撃を受けとめる」
「ほぅ、そうかい。相変わらずつれねぇなぁ?」
エヴァは炎を見上げた。
これがフェニックスの炎・・・。
私が使役していたときとは全く違って力強いっ!!
これが本当の力・・・。
「転移の門に皆を揃えたっす!」
「クロノス一旦引こうっ!!」
クロノスは少し神聖を睨んだまま、門へ走って行く。
「今回は殺し損ねたか・・・次があるからいいさ。生きていたら、だけどなっ!!」
「次倒れるのは、お前方かも知れないぞ?」
クロノスは捨て台詞を言い放ち、門を潜って行った。
門を潜り終え、城の中庭に到着する。
「まったく、無理をして・・・布津、手当を宜しく頼むぞ?」
「はいっす!!!」
「クロノス様、私も手伝いますか?神官としてのヒーラーの役目を果たせそうです」
「すまない、ゲオル」
「そんな風に言われると照れちゃいます!ちゃんと怪我を治癒させてきますねっ!!」
クロノスが頷くとゲオルは治癒室へ走って行った。
「・・・」
「どうした?クロノス・・・」
黙り込んだクロノスに心配げにケルベロスが声を掛ける。
「奴、遊んでいたな」
「えっ・・・?」
「奴の持っていた刀は神殺し剣じゃない。ただの逆刃刀だ」
「切れない刃で戦っていたと言うことかっ!?」
「そうなるな・・・まったく、厄介な奴だな・・・」
エヴァはゆっくり目を覚ました。
あれからどれだけ経過したのだろうか?
半日は経っている?
太陽の光が暗いもの・・・。
「・・・私は、何をしても・・・うまく、いかない」
「目を覚ましたか?ゲオルが傷は治癒しておいたよ。痛みがあるかも知れないから布津からの処方の薬を」
「ケル・・・私、みんなを殺し掛けた・・・」
「エヴァ・・・そんなこと無いよ。君は1人で戦おうとしただけじゃないか?」
エヴァは顔を手で覆った。
「私は、私は・・・」
ケルベロスの気持ちを操作していた――・・・。
例え、私ではなくてもモイラがせ彼の心を蝕み縛り続けた。
それでも私は・・・私は――・・・。
「どうして、優しくしてくれるの?」
「・・・えっ?」
「私はケルにとっては憎む相手じゃない?ケルなんて気安く呼ぶのも愚かなほどに・・・」
今更だ・・・今更なのだ・・・。
私は彼を・・・まだ、『愛』している。
「どうして、どうして?こんな愚かな私に優しくしてくれるのっ・・・」
突き放してくれれば楽なのに・・・。
「エヴァ、俺は君と居て楽しかったのも事実なんだよ?」
ケルベロスは苦笑しながらエヴァの頭を撫でる。
小さい身体で大きな使命を溜め込んで。
そして、己が今まで信じていたモノが崩れるなんて・・・。
どんな苦難なんだろうか?
そう思うと、ケルベロスはエヴァを突き放す事は出来なかった。
「私は、私はそれでも・・・駄目だよ、そんなに優しくしないで?!」
エヴァは震える声でケルベロスに制止させる。
「私は私は・・・ケルの事なんて、ただの友達だから!」
早口で言い捨てるように言う。
「だから、もう平気だから・・・」
無理なんてしていない。
偽りの笑顔で笑えたら其れで満足。
私は、笑える・・・笑えるっ!
エヴァは覆っていた手を離すと笑顔でケルベロスを観た。
「私は平気だから・・・」
ほら、笑えている。
笑えているんだっ・・・!
その様子をドア越しにセイレーンが聞いていた。
「エヴァちゃん、無理しているじゃないの・・・」
ギュッと拳を胸に当てた。
「もう、起きていて平気なのか?」
セイレーンの気配に気づき、ケルベロスがドアの方に歩み寄る。
「ああ、うん・・・平気だよ」
「傷は完治できても肉体的疲労は消えないから休みなよ?」
「あはははっ・・・ちょっとエヴァちゃんの隣にいようかな?と思ったら先客が居ちゃったから・・・」
「セイ・・・」
エヴァはセイレーンの後ろ姿を観ていた。
「来て・・・欲しいな?私の大切なセイ・・・」
セイレーンは弾かれたかのようにエヴァを観た。
辛いはずなのに私に気を使うなんて。
心が痛いよ・・・。
「俺は邪魔になるから他の奴等を見て回ってくるよ」
「うん、お見舞い有り難う・・・」
其れだけで十分だよ、小声でエヴァは呟いた。
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