続・SHURE V-15 TYPE Wと回転シェル

March 10 [Sun], 2019, 14:20
昨年10月真空管オーディオフェアにてラジオ技術社頒布の「回転シェル」を購入した。


それまでは韓国NASOTEC製のシェルが左右に動く「スウィングシェル」を使っていたが、音質面で絶大な効果があり、しばらく満足して使っていた。

(NASOTEC製)

ところが使っているうちに音質とセッティングが反比例の関係にあることに気づいた。針圧やオーバーハングをのクリティカルにセットすればするほど音が向上していくことを発見し、ほどなくセッティングにハマってしまう状態となった。

昔のレコードはそもそも粗製乱造ともいうべきもので、レコードの厚さやカッティングの溝の深さの幅はあまりにも大きい。そんなレコードの最大公約数的セッティングを探しだすことに疲れた私は、そもそも「水平可動シェル」に最初に興味をもつきっかけとなったラジオ技術社製の「回転シェル」を試してみたくなったのだ。

ところがやっかいなことにラジオ技術社製「回転シェル」はそう簡単に市場で売っているものではない。

ラジオ技術社が時々思い出したように少量製作し、それを通信販売で頒布するというスタイルで、積極的に告知することもない。
かくて私のような不熱心なユーザーにとってはラジオ技術社が直接物販をするイベント会場でしか出会ない「幻の一品」となってしまった。

スウィングシェルを購入したのが2016年末。
2017年10月の真空管オーディオフェア会場のラジオ技術社ブースでは「回転シェル」は販売していなかった。
さらに待つこと1年。
2018年10月真空管オーディオフェアラジオ技術社ブースで発見。
もちろんお安くはない買い物だったが、この機会を逃しては次のチャンスはなかなか来ない。即断即決で購入して持ち帰った。


木箱に入っている。もはや「工芸品」。

カートリッジの左右可動部分がNASOTECは精密ベアリングだったのに対し、ラジオ技術性が針状の1点で支える方式。この点だけだとどちらが優れているとは言えない。
ラジオ技術社製が優れていると感じられる点はカートリッジの針先と可動部分を垂直上下に並べてセッティングできる点だ。
この方がモーメントの発生がなく、したがってクリティカルなセッティングに悩むこともないはずだ。


(NASOTEC製)


(ラジオ技術社製)



実際に装着してプレイしてみてすぐわかった。
NASOTEC製は非常にセンシティブでレコードによっては針飛びしてしまうものがあったが、ラジオ技術製のセッティングはそんなにクリティカルではなく、針飛びも格段に減った(というかゼロになった)。

だがひとつ決定的に困った点が。

それはヘッドシェルの構造上、「高さ」が必要なことだ。
おかげでプレーヤーのカバーが閉まらない。


プレイするときはあけているから良いとして、プレイしない時は蓋がしまらないのは困る。仕方ないのでホームセンターでネジを買ってきてプレーヤーのカバーに「ゲタを履かせてみた」らうまくおさまった。やれやれ一安心。万人におすすめできるものとは言い難い。

肝心の音質はどうか?

これは好き嫌いの問題も入ってくるだろう。

接点が針かベアリングかという部分もあるだろうし、支点の位置による差も大きい。

ともに一般の固定式のヘッドシェルより音質面で優れいているのは明白だが、NASOTECとラジオ技術の差ということでは、ダイナミックでスピード感があるのがNASOTEC、安定とやや情報量がありそうなのはラジオ技術社製といったところだろうか?

支点の力学的の位置の正さとセッティングの悩ましさから解放される2点において現在はラジオ技術社製を常用している。

ちょっと普通のシェルには戻れないかな。。。


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40代は第2の思春期なのだそうです。思春期に惹かれたものをもう一度ひっぱりだしてきて後生大事に整理を始める今日この頃。プログレを中心としたアナログレコード集めに人生の貴重な時間を費やすささやかな記録です。
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