PFM「Per Un Amico」の裏ジャケクレジット

May 09 [Wed], 2018, 12:45
PFM「Per Un Amico」、本ブログ12年振り二度目の登場。

PFM『Per Un Amico』 ITALY NUMERO UNO DZSLN 55155

前回のブログはこちら。
http://yaplog.jp/geppamen/archive/266

手持ちの「Per Un Amico」は二枚になった。


ヒットした本作は70年代初期に細かく何度かプレスされていて、ジャケットに印刷年代がクレジットされているものが初期盤とされる。クレジットの無いものは後期プレスだろう。

文字が小さくて見づらいので拡大写真。
本作の発表が1972年11月。
これまで持っていたものは裏ジャケの右下辺のクレジットが「FOGLINO 10/73」表記。

今回購入の品はレーベルと同じく「FOGLINO 11/72」表記となっているので、「初版」と考えて良いだろう。


ジャケットに大き違いはなく、この虫眼鏡的な文字が違うだけと言っていい。
だが果たして中身の盤はどうだろう?

これまで持っていた「FOGLINO 10/73」


今回購入の「FOGLINO 11/72」がこちら。

ご覧の通り「グルーヴ溝」が無い。
一般に「グルーヴ溝」がある方が初期盤とされている(Discogsにもそう書いてある)。

さては流通の途中ですり替えられたか?

いやいや、良い機会なのでここでかねてからの仮説を打ち出してみようと思う。

まずはマトリクスから。

これまで持っていたジャケットセカンドプレスのもの
FOGLINO 10/73表記
A-Side: P △ BKAY 26942 7S 1A 6
B-Side: P △ BKAY 26943 4S 1A 7
※グルーヴ溝あり

今回購入したもの
FOGLINO 11/72表記
A-Side: P △ BKAY 26942 8S 1A 2
B-Side: P △ BKAY 26943 3S 1A 5
※グルーヴ溝なし

NUMERO UNOのマトリクスはどこを見るのか?
時々オークションで末尾を捉えて「両面マト1A」として出品していている人を見かけるが、一般にはKAYナンバーの後の7Sとか4Sが所謂マトリクスナンバーだとされている。

そうなると今回の品がA面8S/B面3S、これまで持っていた方がA面7S/B面4Sと、なんとも塩っぱい対比だ。

やはり入れ替えか!?

ここで少し話を話を変えておなじくNUMERO UNOレーベルのイル・ヴォーロのアルバムを見てみよう。

いづれも拙ブログで取り上げている。
ファースト
https://blogs.yahoo.co.jp/hiro_eurasia/48020749.html

セカンド
http://yaplog.jp/geppamen/archive/155

これらイル・ヴォーロのレコードに共通していることが、
両面ともにマトリクスがA面1S/B面1Sであること、そして共に「グルーヴ溝」が無い点。

特にファーストアルバムは前出ブログを書いたあと、更に「初版」と思われるものと出会い、買い換えている。

イル・ヴォーロのファースト・アルバム。

セカンドアルバム。


イル・ヴォーロのファーストの初版と再発の決定的な違いはPFMと同じく、裏ジャケの右下辺に日付が印刷されている点だ。手放したものは日付は失念したが、発売された74年5月よりあとの日付を黒インキで印刷されていた。
翻って「初版」は「GRAFICHE BOCCADORO 5/74」表記が青インキで印刷。なおかつ両面1Sだった。


ラミネートジャケットのセカンドアルバムも裏ジャケの左下に「GRAFICHE BOCCADORO 4/75」とあるので、こちらも初版ジャケットで間違いないだろう。


つまり、少なくとも「グルーヴ溝が無い=セカンドプレス」ではない。
もちろん「溝あり初版」もあるだろうが、「溝なし初版」のケースは少なくあるまい。

これらの考察(先入観)を踏まえてPFM「Per Un Amico」を比較試聴をしてみると。。。

まず溝なしは溝ありに比べ少し分厚い。溝あり141gに対し溝なし146g。

溝ありに比べ溝なしは音圧があり音が前にせり出てくる。
特に溝なしのB面は「ラウンドカット」と思うくらいカッティングレベルに差がある。
A面は溝なしの方がマトが若いのだが、音圧は溝なしの方がある。

音圧だけでなく、トータルで手持ちの「溝ありA7/B4」より「溝なしA8/B3」の方が音質的に好ましいと思う。

よって「中身の入れ替えは無し」と推論することとした。
発売当初のロットでもマトが進んだものあったということにしておこう。

「Per Un Amico」はイタリアのビッグネームのベストセラーアルバムなので沢山プレスされたのは間違いない。
よって両面1Sを探すのはかなり難しいだろう。ひょっとしたらプロモ白ラベルとかになってしまうかもしれない。
そうなったら間違いなくご予算オーバーだろう。

とりあえず今回購入品でしばらく満足することとしよう。

それにしてもNUMERO UNOは録音が良い物が多いし、丁寧にカッティングされている。

ここで少し脱線して。。





「Per Un Amico」を元にした世界デビュー作「幻の映像」もUK盤よりイタリアNUMERO UNO盤の方が人気のようで、流通価格もいくらか高め。


「Photo Of Ghost」についても以前拙ブログで述べているので、よろしければそちらをご参照いただきたいが(http://yaplog.jp/geppamen/archive/248)、イタリアNUMERO UNO盤は国内盤、UK盤とは左右チャンネルが逆になっている。
その後何度が再発されているが、ほとんどがNUMERO UNO盤の左右バージョンなので、NUMERO UNO盤は音質は素晴らしいし、できれば持っておきたい。

ところがこのNUMERO UNO盤のジャケットがクセモノで裏ジャケット右下に

@NUMERO UNOのカタログNo.が印刷されているもの


ANUMERO UNOのロゴが印刷されているのもの


BNUMERO UNOのロゴが印刷されたステッカーが貼付されているもの
(写真なし)

と三種類ある。流れから言って@が初版だとするのがもっともありそうだ。
ちなみに私が持っているのは@。マトリクスは、

Side A: D △ P CKAY 27388 3S 1 B 1
Side B: D △ P CKAY 27389 4S 1 A 9 E 2

3S/4Sか。。

これも沢山プレスされているレコードなので、果たしてこれでよいやらどうやら。。。

この先も買い直しの旅は続く。

参考写真:
「幻の映像」UK盤裏ジャケット


「幻の映像」UK盤レーベル


「幻の映像」イタリア盤レーベル


PFMファーストアルバムイタリア盤レーベル(溝あり)


フォルムラ・トレ サードアルバムイタリア盤レーベル(溝あり)


フォルムラ・トレ 4thアルバムイタリア盤レーベル(溝あり)

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すいません、訂正です。

訂正1) 「DEI」ではなく「DI」でした。

訂正2) オリジナルで「DEL」はあります、すいません(2版か?)。なので、「撃鉄が欠けている(まっすぐ)」で「裏面が白」が再発です。セールのものは撃鉄がちゃんとしていたのでオリジナル(2版?)です。

by ブロンゾ May 10 [Thu], 2018, 23:04

ブロンゾさんありがとうございます。

イタリア、お詳しいですね!

そうかNUMERO UNOはRCA系なんですね。そう言えばスタンパー形状がRCA Italiana青ラベルと同じですね。確かに白ラベルはちょくちょく出てきますよね。
スティケッリ&ボルディーニ「オペラ・プリマ」なんて白ラベルの方がよく見かけるような気さえします。

PFM2ndはブログにもある通り4Sと3Sの音質差に驚きました。
でも更に「2S」があるわけですね。くわえてA面「4S」はどんだけスゴイんだということですね。

「幻の映像」の1S/2Sも是非聴いてみたいですが、こちらはUKが初版かなと思いますし、UK初版の音圧も悪くないので、2ndほどの熱意ではないです。
私の所有品はジャケだけはとりあえず初版ってことでよさそうですね。
私は基本的に盤重視派ですけど。。。

アレアのファーストのピストルの話も興味深いです。
コメントには「DEI」と書かれていますが「DI」のことでよろしいでしょうか?
昔、マーキーの「集成」に載っていたのが「DEL」でその後出てくるのは「DI」ばかりなので、「DEL」は初版かと思ってました。セカプレなら大金をはたくことはないので、教えていただき助かりました。

今後ともよろしくお願いします!

by geppamen May 10 [Thu], 2018, 16:59

以前Hunky Doryにコメントさせていただいたブロンゾです。Bowieについてはいろいろとお聞ききしたいことが多々あったのですが、聞いてばかりいるのもどうだろうか、何か伝えられる情報はないだろうか、とか思っていたらずいぶんと時間が経ってしまいました。前置きが長くなりましたが、私は非UK系が得意なので(近年はUKも詳しくなりつつありますが)、今回の件で少々コメントさせてください。

イタリアのRCA系(RCA Italiana、Numero Uno、Help、It、etc)は割と多く白ラベプロモ盤(TPではありません)が見つかります。マトはAB面とも、1S 1A 1、が多いです(たまに白ラベで、2S、3S、もあり)。〇Sがマトなので(〇Aがマザー、最後の数字がスタンパー、と思われます)、それが1であれば初版となりますので、RCA系の溝なしラベルでも1Sであれば初版となり溝の有無はあまり関係ないと思われます。実際、溝なしの白ラベは、Il Volo 1st、Piero Lunaire 2nd、Feata Mobire、などで見られます(溝ありが多いのは事実ですが)。

さて、PFM2ndですが、もちろん白ラベはあります。が、マトは、4S 1A 1 / 2S 1A 1、だそうです(1Sではありません)。4S/2Sより若いのは、もはやテストプレスしかないのではないでしょうか?(TPが存在するかは謎です。)

RCA系のジャケは、日付が発売日の年月であれば、それが初版でいいと思います。

幻〜ですが、裏ジャケ左下の表記は、ロゴなし→ロゴシール貼→印刷ロゴ、の順番で、私の所有はロゴシール貼ver.です。マトは、1S/2Sと若いです。1S/1Sもありそうです。

余談ですが、「印刷ナシ、印刷あり」があったとしたら「印刷ナシ」が最初、「誤表記・正常表記」があったとしたら「誤表記」が最初、と推察されます。Area1stピストルのDEIは誤表記なので初版、それを直したからDELは再発。これをセールに付けるのはいかがなものかと^^;(ちなみにItalianprogのサイトには、ピストルの初版&再発、両方とも掲載されてます)

by ブロンゾ May 10 [Thu], 2018, 13:08
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