BULDOZER "ZABRANJENO PLAKATIRATI" YUGOSLAVIA HELIDON FLP 05-013

March 11 [Tue], 2008, 0:01

旧ユーゴのグループ、ブルドーザーの2NDアルバム。
EBAYでクロアチアより購入。
ジャケット、盤ともに旧ユーゴのものはなかなかコンディションに恵まれないのが常なので、そんな中ではコンディションはマシな方だった。支払の時にPAYPAL(EBAYでよく使われるクレジットカード支払システム)ではクロアチアには送金できないことをこのたび初めて知り、未だ世界に地域格差があることを再認識した。サッカーや、紛争問題、観光地ドゥブロヴニクで徐々に身近になってきた旧ユーゴだが、未だ遙かなる土地だ。

さて、このブルドーザーというグループ、旧ユーゴの中でもスロヴェニアのグループなのだそうだ。
スロヴェニア。ピンとこない国だがしょうがない。当たり前だがスロヴァキアとは違う国で、クロアチアとイタリアの間にあるアドリア海に面した国。そんなところにこんな人たちがいたとは・・・
私が今まで聴いてきた世界各国の変わり者というか異端者というかそんな中でも飛び抜けた変わり者だ。
「ブルドーザー」。バンド名からしてカッコ悪いというかダサイ。価値観の違いか?このバンド名だけでも十分に話が通じなさそうだ。
ジャケットデザインも汚らしいし、裏面には意味不明なじーさんが写っている。もうイヤがらせの領域だ。
このバンドを評して譬えに出されるのはザッパやビーフハートといった人々だ。たしかに当たっていると思う。
だが、ある意味このブルドーザーの方が強烈だと思う。
恐ろしいことに経歴は長く、多くの作品を出している。
すべて聴いたわけではないが、特にファーストとこのセカンド・アルバムは強烈だ。
とにかく凄まじい。
今までにこれほどまでに意味不明なバンドは聴いたことがない。
このブログでもかなり偏屈で異端な音楽をご紹介してきたつもりだが、そんな私でも、もう何というか音楽の特殊進化の一形態というか、異端というか、うまく言葉が見つからないくらい通常の価値観には収まらない音楽なのだ。
よく聴くとバンドのテクニック水準は思いのほか高く、特にドラムの引きずるようなビート感覚はかなりツボ。ギター、オルガンもブルースをベースにした実にマトを得た味のあるプレイだ。闇雲で野放図なわけではない。だが決定的に従来の音楽観から自由と言うべきかとにかく予測不能な曲展開なのだ。
たしかにマジックバンド時代のビーフハートのを思い起こす部分はあるものの、ビーフハートのような強烈なヴォーカルが無いかわりに、もう意味不明というか価値観が違うというか、とにかく偏屈な曲想とヘンテコなヴォーカルがはいずり回っている。
ときに酔っぱらっているかのような、時には吠えるようなフリーキーなヴォーカルといい、奇天烈なリフやフレージング、予測不能な曲展開、B-1の妙なところで「キメ」部分にエレクトロニクス音をかぶせてくるあたりはもう聴いていてクラクラしてくる。
聴いていると頭の中で一周してこれがカッコよく思えてくる。

例えばシャッグスのような従来の音楽常識を無視した畸形のバンドもあるが、こんなヘンテコなメンバーが6人も揃って何年も続けているという意味では突出している。

まだ所有してはいないが、かつて彼らのファーストアルバムを聴いたことがある。
ファーストはさらに未分化というか、自由というか、プロデュースされていないというか、とにかく「アヴァンギャルド+野蛮=野蛮ギャルド」という言葉がぴったりくるような、あまりにも自由なレコードだった。
フリークアウトしたヒッピーパーティの実況録音のようなパートが延々続いたかと思うと変則的なビートにソロパートを含まないブルージーなビートに展開していく。ザッパ的ではあるのだが、それにしても変態的というか偏屈というかスゴイ作品なのだ。
いつかはオリジナル盤を手に入れたいものだ。
ファーストアルバムに比べれば、このセカンドアルバムはかなり「音楽寄り」になってきている。
フリークアウト度は減少したが(それでも十分にある)、音楽的完成度は上昇している。

物好きな方にぜひお奨めしたい一枚。
ちなみ私はブルドーザーにすっかりヤラれてしまい、ヘヴィー・ローテーションで聴いている。
昔ビーフハートをヘヴィーローテーションで聴いていたら、他の音楽が退屈に聞こえてきたことを思い出した。

--

話は変わるが先週「ねんきん特別便」が手元に届き内容を確認したところ、大学卒業後すぐに就職して12年間務めた某大企業を通じて支払った厚生年金の記録がまるごと抜けていた。
さっそく電話して照会したらあっさり照合できたので一応ホッとしたものの、修正依頼を出しておいたがきちんと修正結果が反映されたものが手元に届かない限り安心するのは早いかな。
年金問題が急激に身近になった。

拙ブログをご覧の諸氏もぜひ届いたらよく確認されることをお奨めしたい。

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oval様(とお呼びしてよいのでしょうか?)いつもブログ拝見というか拝聴しております。
RSSリーダーからログインせずに見に行くことが多く、足跡が残っていないかもしれませんが...
さてこのブルドーザー、「ひっくり返る」という表現がピッタリきますよね。私も「ビックリした」とか「ブッとんだ」というより「ひっくり返」りました。
良く聴くと音楽的に非常に成熟しているので、この人たちにどれだけ付き合えるかによって自分のキャパシティが試されているようにさえ思えます。

by geppamen March 16 [Sun], 2008, 11:44

いとう様カキコミありがとうございます。
ご報告が遅れましたが、昨年9月Fleschレコード行ってきました。アムステルダムで2泊滞在した時に滞在したフラットのすぐ近くにありました。ところが、レコードフェアに行ったり観光したりとかで結局営業時間中に行けず、閉まっている店の写真撮影をするのにとどまりました。
まさしくおっしゃっているリュブリャーナのレコードショップと同じ状況でした(笑)。
中に入って入れば何とも思わないのでしょうが、外から見ただけだと想像力をかき立てられただけでなんとも心残りがあるものですね。いままでにそんな店が何軒があります。
クロアチアはそのうち行ってみようと思っているのですが、スロヴェニアも候補に入れます。貴重な情報ありがとうございました。

by geppamen March 16 [Sun], 2008, 11:36

数年前に友人に聴かせてもらい、ひっくり返ったグループでした。1stは私も手に入れたいと思っていたタイトルです。

by ova*6*20 March 15 [Sat], 2008, 18:31

以前アムステルダムのレコード屋の件で書き込みさせていただいた者です。
スロヴェニアの首都リュブリャーナへ旅行したとき、街の中心部で偶然中古レコード屋を発見したことがあります。残念ながら時間外のためウインドウ越しにへばりついて店内を物色するのが精一杯だったのですが、なんだか全く西欧のレコード屋とは異なる面出しのさまに、遠い異国へ来た実感を持ったことを思い出す。ずうっと眺めていても飽きなかったのですが家内に急かされその場をあとに。釣り逃がした魚は大きいとはよく言ったもので、結局店内を訪問出来ずどんなお宝が潜んでいたのか・・・ ちなみにスロヴェニアは07年6月からユーロが導入され、チューリッヒからのフライトでアクセスもよかったです。もしまたヨーロッパにお越しになる際は、候補のひとつになればと思いコメントさせて頂きました。

by いとう March 14 [Fri], 2008, 1:39
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