青臭い

2006年04月30日(日) 8時16分
キューサイの青汁をご存じだろうか。不味くてマズくて、それが体に良さそうだと人気なのだが、これが私には美味い。
他にも胃腸薬のキャベジンも好きだし、センブリやドクダミの煎じたやつも悪くない。ウコンだって征露丸だって良いし、高麗人参なんざあ最高。
つまり、植物性の青臭さや渋み、苦みが好きなのだ。
子供の頃は、どこを見渡してもそんな奴はいなかったが、中年になると時たま同好の志に出会う。いわく、あちこち傷んだ体が欲しているなんぞと宣うがこれは違う。
そのくらいの歳になるまで本来の美味さに気付かないのだ…と思いたい。
息子が小さい時、悪い事をした時に「青汁を飲ますぞ」と言ったら泣きながらゴメンナサイを連発していた。

う〜ん、そんなに不味いか?

画像ナシ

2006年04月29日(土) 2時14分
私が14歳のとき家を出た親父の手は、当然の事ながら大人のそれで、一つひとつの仕草が様になっており生きてきた時間と人となりを充分に感じる事の出来るものだった。
幼い頃、膝に抱かれて玩んだ手の指は、小さい掌でやっと握れるほど太く、爪は硬く煙草の脂の匂いのする私の大のお気に入りであったし、青年になり大きくなった自分の手を記憶にある親父の手と比べて未だ若い自分の手に気恥ずかしさを一人感じていたりしていた。

その親父とも最後に出会ってから四半世紀近くを経て、そんな事もすっかり忘れてしまっていた或る日、いつもの癖で口元にやった自分の手に記憶が蘇ってきた。
口元に手をやる癖、煙草を持つ仕草、力を抜いて何気なく置いた手が親父にそっくりで思わず見入ってしまった。色や皺の具合、爪の形など写し取った様な手が私の体についている。

親父は技術畑と教育の仕事をしながらコツコツと研究を続け学者になり、暇があれば山に向かう登山の好きな人だった。
私はデザイン畑から自営業を経て技術屋になり、暇を見つけては海に魚を釣りに行く人になった。

違う時代の違う人生、体形もアルバムに残る顔もまるで似てはいないのに手がこんなにも似ていた。
そう言えば最後に出会った親父と去年同い年になった。

ぶっさいく

2006年04月28日(金) 0時23分
ヘダイと言う魚がいる。漢字で書けば「平鯛」、顔が平たい鯛という意味だが標準和名なのでヘダイと書く。チヌや鯛釣りをしていてついでに釣れたりするのだが、こいつがなかなかに美味い。余り大きくはならず、普通は成魚で40センチくらいなのだがたまにデカイのが釣れる。若魚は群れでどっさり居る事があるが成魚の個体数は他の鯛に比べて少なく市場に余り出ていないが値段も安くお買い得な魚である。

てな訳で釣れると嬉しい魚の一つであるが、それだけでなく顔に愛嬌がある。辛い苦しい思いをしての釣りの場合、やっと出たアタリに懇親一滴のアワセを入れ、「チヌか!?」と期待に胸を膨らませながらやりとりのすえ上がって来たのが違う魚だと思わず「チクショー」などと何の罪も無い魚に悪態をつきつつ落胆、消沈、厭世気分で空のひとつも仰ぐところなのだが(大げさと思う向きは身近な釣り好きに聞いてみるとヨロシイ)、ぽっかりと水面を割って現れたのがヘダイのなら、余りに不細工で愛嬌のある顔につい可笑しくなって心も和むのである。普通の魚の場合、若いうちの可愛い顔も老成魚になるにつれ迫力が増し、より精悍な顔つきになっていくのだが、ヘダイの場合は年を重ねるごとに不細工な顔のマヌケサがより際立ってくるところが何とも言いがたく良いのである。

2006年04月27日(木) 9時48分
石が好きなのである。小さいものから手頃なものまで、数えたらきりがないが部屋に1500は超えている。全国各地で拾ったものが殆どだが鉱石見本も捨てがたい魅力がある。
黒雲母の混じった礫岩、堆積層の横線の入った掌に乗るくらいの数千年の歴史、大昔の海の水が入ったままの水泡石・・・珍しいものから本当に唯の石まで。
神社の敷石から海岸で拾った、どう渡ってきたのか大きな半島の反対側に産する石。
良さそうな石があると探さなくても向こうから石が呼んでくれる。何となく気配がして道をそれて進んで行くと石が待っている。お蔭で出張や釣りの帰りに荷物が何キロも重くなってしまう事も少なくない。
予定が合わず置いてきた石を遥か遠くまで取りに引き返した事も一度や二度ではない。
そんな時、木の根元や海岸の波打ち際、崖の下や古い街道の傍らで石達が「ここ、ここ」と待っていてくれるのだ。かくして全国から我が家に連れ帰った石達は、その生い立ちや数奇な物語を教えてくれるのだ。


ん、石と仲良くなる方法?
それはまたゆっくりと。

ありがとう

2006年04月26日(水) 2時30分
親友がいる、友人がいる、知人がいる、知己を得また会いたいと思う人がいる
沢山の私の好きな人達が「どうしている?元気か?」と問いかけてくれる
人が大好きなくせに集団嫌いで物臭な私はつい、心配してくれる人達をよそに
魚の顔なんぞを思い浮かべてはニヒニヒと笑い
ノラリクラリと無駄な毎日を過ごしている
本当は感謝しているのだ、嬉しくてたまらないのだ
でも、私なんぞを見捨てずにいてくれたみんなに面と向かって
ありがとう、なんぞとはコッパズカシくてつい
モゴモゴと天邪鬼な事を言ってお茶を濁すのだ

ありがとう、君とはまた釣りに行こう
ありがとう、君とは盃を酌み交わそう
ありがとう、君との出会いの日を楽しみに待とう

ありがとう、ありがとう、ありがとう

新人

2006年04月26日(水) 1時17分
不惑の歳を越えると峠の高みを過ぎたのだろうか、結構いろんな事がどうでもよくなっていく。
テレテレと毎日を過ごしても何となく困らないし、自分の上や下も見えてきて世間のどのくらいの位置にぶら下がっているのかもおぼろげながら掴めてくる。
そんな今になって私の仕事に新人が付いた。今までにも一握りほどの人間は教え、育ててきたがダントツに若い。私の半分も齢をかさねないどころか、私が世間に出て働き出した時にもまだこの世に存在していなかった若者は、彼なりの人生と経験を駆使して中年の戯言を理解しようと頑張る。
比較的少数に属する経験を経てきた彼は、それでも何も知らないに等しく、全ての物事に小理屈をくっつけて考えるこんな中年に関わってさぞや大変であろう事は想像に難くない。
しかし、彼は他にない素晴らしい特質を持っている。
世の管理職の諸君、よく聞きたまえ。私の新人は、背伸びをしないのである。この若人は分をわきまえているのである。彼なりの野心もあれば、場合によっては出しゃばる事もするが、知らない事を知らないと言い、目上と理解した人間を押しのけようとはしない。
ど〜だ良いだろう、あげないぞ(けけけっ)
まだ私は彼を気に入るかどうか解らないし、仕事で役に立つ様になるかも解らないが・・・経験した事を無駄にしない最良の方法を(彼はまだ気づいていないが)持っている。

私の元に来た事が彼にとって良い事か、もしくは失敗か、そんな事は知らない。それはあくまで彼の人生であって私はそんなことまで責任は持てない。唯、確実なことは一人の青年が大阪の空の下で毎日私の薀蓄に晒されるのだと言うこと・・・

青年に幸あれ    ふんふん

竿を作る

2006年04月24日(月) 18時40分
ここ数年、毎年春になると竿を作る。筏のカカリ釣り専用の竿で、一年使って悪いところを修正して新しいのを作るのだが、最初は市販や他人の竿を手本にしていたのが自分のスタイルに合せて新しいシリーズを作るうちに他とは似ても似つかない代物になってきた。

一度作り出すと一月くらいは仕事と食事以外はほとんど部屋に籠りっきりになる

部屋

2006年04月24日(月) 18時11分
以前住んでいたマンションに引っ越したとき作った作業台がある。知人の大工さんに木材を安く分けて貰って、幅3.5メートル天井まで伸ばした柱に三段の棚をつけた自分専用。作るときに何となくボンド等を使わずバラしてもまた組み立てられる様にしておいたのが役に立って次に引っ越した今のマンションにそのまま移設することができた。ベニヤと角材で組んだだけのボロだが奥行きや高さを自分に合せているので到って使い心地は良い。頑丈だけが取得で上に乗っても台の上で電動工具を使ってもビクともしない。
息子が小学生になった時はこの台の端に増設して学習机にもした。今は、竿作りのための専用作業台になって細かいパーツや材料の竹なんかで埋っている。使い始めて十数年経つがまだ暫くは現役でやってもらうんだろうなあ

材料原価おそらく4000円くらいの机

ひとり

2006年04月23日(日) 1時04分
何も無い
海にぽっかり浮かんだ筏の上に
釣人が乗る
海と釣人は細い糸で繋がり
夢を見る

よく見ると
眠っているかの様な風景の人は
見えぬくらいに小さく動き
目は生き生きと輝いている
一瞬

手が大きく突き上がり
ゼンマイ仕掛けの様に
魚を引き寄せる

少しだけ息吹を感じさせた釣人は
居ずまいを直して
また風景に溶け込んでいく

愛用品

2006年04月21日(金) 23時41分

砥部焼きのグラス
もう10年になるだろうか、出張先の愛媛で窯元近くを通ったときに縁の蒼と胴の青の深い色の違いが気に入って購入したものである。
最初はそんなに使ってはいなかったのだが年を追うごとに色んなグラスや焼き物を使っていくうちにどれよりも使い勝手が無難で飽きが来ない作りについ日々の器として多用するようになった。
厚くも重くも無く、さりとて軽々しくなく頃合の大きさに加えて強い。三つとも少しづつ欠けたりしてはいるがどんなに雑に扱っても致命的な事には到っていない。軽々しく扱うには少し高価ではあったが今となっては大抵の買い物より安いお値打ち品と言えるかも知れない。
日用雑器に大切なのは良さよりも悪く無さだと教えてくれたのもこいつである。
日々、麦茶からコーヒー、日本酒、焼酎。温かいものでも冷たいものでも違和感無く口に運んでくれる無くてはならない食卓の相棒。普段、余り気にはしていないがなくなるととても困る

グラスが臍を曲げると困るので良いところも書いておこう。
陶器と違う磁器の硬質な肌触りに反して口当たりが柔らかく飲み物のの味を損なわない非常に高いレベルの造形を実際に使ってみるまで主張しない砥部焼きの中でも優れた名品である。
P R
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