おばんです

May 18 [Wed], 2011, 22:36
先週、秋田に帰る飛行機で、降りようとしたとき、県南で菌床椎茸を栽培しておられる法人の方々に声をかけて戴いた。
聞けば東京の市場に売り込みに行った帰りとの事。
成果のほどをお聞きしたら、値段も安く、量的な引き合いも今一つで、元気の出る商談がなかったとのこと。
困りましたね。早く市場が持ち直して欲しいですね、と話してお別れしたのだが、その後、気になったのは、東北というひとくくりのイメージで、低値がついているのではないか、ということ。
関東以西では、東北=放射線による汚染 というイメージが定着し、買い控えの対象になる可能性が否定できない。
秋田県の農産物に関して、そういう事があるとすれば、まさしく風評被害だ。
秋田県の場合は、検出放射線量も今のところ、異常はなく、安定した平常並みの数値しか観測されていない。
だが、消費者にすれば、同じお金で農産物を買うなら、より安全なもの、よりリスクの少ない物を購入しようとするのは、当たり前の行動だ。
秋田産の物は安全だ、と言っても、同じ東北だから汚染しているかも知れない、と不安を抱く消費者心理があるとしたら、その心理自体を不当だ、と批判することは当たらない。
市場原理、市場心理の、自然的発露に過ぎない。
だからこそ、東海JCO事故の場合も、風評被害も補償の対象とされたのである。
秋田県産の菌床椎茸価格の弱含みは、そうした風評によるものではなく、単に、外食産業の不振、消費の低迷によるものかも知れないから、その背景はしっかりと把握する必要がある。
ただ、考慮しなければならないのは、もし風評被害によって、価格が低迷している場合、相当因果関係を立証するのに、秋田県産の場合は、かなり困難が予想される、ということ。
他の農産物の価格動向も調査してからの事になるが、まさかとは思いつつ、ちょっと胸騒ぎのする情報であった。

今夜は、鹿野農水大臣を囲む懇談会が開催された。
政権交代以来、農水委員会は、大きな課題に直面してきた。
米のモデル事業導入、口蹄疫の発生と鎮圧、TPP問題、津波による漁港の壊滅と耕作地の喪失、原発事故による農林水産物への深刻な打撃、とこれでもかと言わんばかりの荒波にもまれながらも、他の委員会に先駆けて、議員立法などでいち早く動くのが農水委員会もしくは、農林水産部門会議。
わたしも、意に反して、転勤になっているが、いわば、農水委員会はわが心の本社のようなもので、活動の基本は常にここにあり、本当の仲間もここにいる。
今日、あるベテランの議員が、自分も農水委員会から移動したが、自分の場合は、手を挙げて移動した。
なぜなら、X議員やあなたが移動させられた後で、色々な事が起きて、さらに、もう一人どうしても農水委員会から移動せざるを得ない状況になった、だが、これ以上、志のある議員を意に反して移動させるわけには、いかない、と腹をくくって、自分が手を挙げた、と語ってくれた。
自分は、そのかんの事情を知らなかったが、しみじみと、他の議員たちのために、このベテラン議員が行った自己犠牲をありがたいと思った。
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