細菌感受性テスト

September 03 [Mon], 2018, 9:40
細菌感受性テストは、皮膚にトラブルを起こしている原因になる菌にどの抗生剤が最も効果があるのかを確認するための検査です。

特に細菌感染から起こる皮膚病(例:「膿皮症」)の治りがよくない場合には検査することをお勧めします。
治りにくい外耳炎の場合も同様です。

効かない抗生剤をずっと使っていても症状は良くなりません。

先日、皮膚のコンディションがなかなか良くならないわんちゃんで検査をしてみました。
最近、動物病院内で簡便に検査を行える培地が販売されました。
ブドウ球菌という皮膚にトラブルを起こす代表的な細菌に対して、
動物病院でよく使用する3種類の抗生剤が効くのかどうかを確認します。




中が4つに仕切られています。
黄色の部分は抗生剤が混じっていない部分です。
皮膚にブドウ球菌が存在すればまるい菌の塊(コロニー)ができます。
薄紫色の部分が3つありますが、それぞれ異なる抗生剤が混ぜてあります。
コロニーができれば、その部分の抗生剤は効かない。
コロニーができなければ、その部分の抗生剤は効く。
と、ざっとした感じで分かります。



最近検査した3頭の結果です。
1つだけバックの色が違いますが、右上の部分にできているコロニーが見にくいので緑のバックにしています。



右上の部分にコロニーがないのでこの部分に混ぜてある抗生剤が効くとわかります。




残念ながら、薄紫色の部分全てにコロニーがありますのでその抗生剤も効かないとわかります。
この場合は、検査機関に細菌同定検査と感受性テストを依頼し、

・原因菌は何か
・耐性菌ではないのか
・どの薬が効くのか

を、確認してもらいます。

黄色い部分も含め、全部に菌が生えなかったら???
次のようなことが考えられます。

・細菌感染がない
・皮膚の菌の量が少ない/培地に塗る菌の量が少ない
・抗菌薬投与、シャンプー、消毒によって菌が不活化している
・ブドウ球菌感染ではない(この検査培地はブドウ球菌のみです)


大まかにみる検査ではありますが、十分目安になるのではないかと思います。

皮膚の治りが悪いな~とお悩みの場合は検査してみてはいかがでしょうか?





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