幼児の運動能力向上は胎教から・・

2015年10月03日(土) 9時51分
先日、文部科学省後援・公益財団法人日本スポーツクラブ協会主催の講習会を受け、レポートを提出し、先月末に「子ども身体運動発達指導士」の認定をいただきました。

受講されている方々の多くは、スポーツクラブや幼稚園・学校・地域などで子ども達に運動を指導なさっていらっしゃる先生方で、中にはその業界の著名な先生も受講されていたようでした。

この資格ができた背景には、日本の子どもの「体力低下」「運動する子としない子の二極化」「生涯にわたって運動に親しむ資質や能力が十分に図られていない例がある」という問題があります。

「生涯にわたって運動を楽しむことができる」人の増加は、健康維持できる高齢化社会の実現につながります。
少子化・介護という暗いイメージを払拭できることでしょう。

私がこの講習会で学んだことは、

「生涯にわたって運動を楽しむことができる」ようになるためには、幼児期の運動遊びが大切だということです。
身体を動かすことが、お母さんやお父さんと一緒に→お友達と一緒に楽しくできること。
小学生になっても苦手意識を持たせないことがとても重要なポイントです。

子どもの運動・精神発達に影響を及ぼす因子には、遺伝的要因と環境要因があり、寄与率は各50%だそうです。

また、子どもの成長には個人差があるけれども、子どもの発達の道筋や順序性には共通して見られる特徴があるため、子どもの適切な時期に適切な刺激を与えることが必要です。

10から12歳の時期の神経系の発達は、スキャモンの発達曲線から「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、5歳から12歳までの時期は、運動発達の遅れを取り戻すチャンスの時期。

幼児を子育て中のお母さんお父さんは、保育園や幼稚園の先生や地域のスポーツクラブの指導者と連携しながら、「楽しめる心の安定→遊びとしての運動→毎日60分以上」を行っていくことが理想と言えます。


助産師の立場から子どもの運動について考えると、

女性が安産するためには、骨盤が類人猿型骨盤から女性型骨盤に変化する必要がありますが、「現代女性の骨盤の多くは類人猿型をしている可能性がある」ということが分かってきました。そこには、昔と今の生活習慣の違いが指摘されています。

骨盤が完成する15歳頃までに、しゃがんだまま遊んだり、ジャンプしたり、走ったりして骨盤周りの筋力をつけることが骨盤を女性型に変化させるのではないかと考えられています。

また、妊娠とともに腰痛や不快症状を訴える女性が増えており、筋力低下などにより骨盤や身体のゆがみのある女性が増えていることが推測されます。
このことは、胎児の胎勢にも影響し、出生後の児の身体のゆがみをつくります。

つまりは、運動しにくい身体の子どもが増えているのではないかと考えます。

妊娠中から骨盤ケアによって身体を整えることは、生まれてくる子どもの運動のしやすさにも影響すると思われます。骨盤ケアも胎教の1つとして取り入れていただき、「生涯にわたって運動を楽しむことができる」子どもにするための育児の一環と考えていただけると良いと思います。

子どもの運動には、子どもの年代によっていろいろな職種の方が関わっていますが、
健康維持の立場から、いろいろな職種の方とつながっていけたら、より効果的のように思います。












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