アーユルヴェーダ

2008年09月27日(土) 1時40分
最近、生活の中に『自然』が少ない人ほど妊娠・出産・育児が大変になるように感じます。

切迫早産傾向であったり、陣痛の痛みを強く感じたり、赤ちゃん(乳幼児)の訴えや意志を尊重する育児がとても大変なものに感じてしまうようです。

今は、科学技術発達により身の回りの生活のことがとても便利になり楽にできます。その楽な生活に慣れてしまうと、心も体も、『自然である妊娠維持や出産』が耐え難いのものになってしまうようです。

小さい頃から洗濯板やかまどや箒(ほうき)を使った家事労働を手伝い、妹や弟をおんぶして子守をし、遊びと言えば外で友達と走り回り、車や自転車も使わず何キロも歩くような生活をしてきた方々は、子どもの頃から子宮を支える靭帯も筋肉も鍛えられていました。
 
例え妊娠によってリラキシンという骨盤や他の骨関節を緩めるホルモンが出たとしても、骨盤が早期から緩みすぎることはなく、切迫早産になることもまれであったと思います。骨盤にゆがみが無ければ、赤ちゃんが自然の摂理に沿って上手に骨産道を通ってくるためお産も短時間でスムーズに進み、陣痛の痛みも必要以上に感じることはありません。
 
また普段の生活において、何をするにも労力を使い、何をするにも時間がかかることが当たり前の頃は、お産や子育てが他の事と比べてとびぬけて大変だという意識は無かったはずです。陣痛に耐えられる精神力も自然に備わっていたことでしょう。待つという行為もそれほど苦痛とは感じなかったと思います。

食べ物も石鹸も自然のものを用い、インスタント食品も界面活性剤も使わない『自然』の多い生活が普通だったのです。

ですから、今の時代、これから妊娠出産に向かう女性は、それらを乗り切れる体調管理や精神力を意識的に養う必要があるように思います。

そのためには、『楽で便利』が優先の生活を見直し、自然が残せる部分は生活の中に残しておいた方が良いように思います。簡単なところで言えば、エスカレーターを使わず階段を昇る、歩ける距離は歩く、インスタント食品は食べないとか・・。

もちろん、同時に、自分の子どもの生活にも自然を残せるように配慮する必要があります。自分の子どもが母親や父親になった時にも、自然なお産や子育てに耐えられるように育てていく必要があります。

「めんどうなのはいやだ」「できるだけ自分は楽したい」という意識では、自然からどんどん遠ざかります。お産は無痛分娩や帝王切開が増え、母乳よりも人工栄養のミルクを選ぶ女性が増えていきます。子どもの育つ過程にも与えられる自然がさらに少なくなっていきます。

お産経験者の皆様、ふり返ってみてください。ご自分のお産は楽でしたか?

楽だった方は、ご自分のお子様も、ご自分が与えてもらった環境と同様に育ててあげるのがよいでしょう。
しかし、大変と感じた方は、同様な環境では、お子様が大人になった時、さらに自然な妊娠出産育児に耐えられない状況になっている可能性があります。

体だけをみても、今は初産婦さんでも子宮脱になる方が少なくありません。20年前では子宮脱は多産を経験している高齢者の病気だったのです。

小さい頃から歩くことやジャンプや走り回って遊ぶことを多くして体を鍛えること、添加物をなるべくとらないようにすることなど、自然をなるべく生活のそばにおくように日々心がけることが、結果的に、楽で安全なお産や育児につながるということを感じます。


さて、前置きが長くなりましたが、先日、アーユルヴェーダの研修に行ってきました。

アーユルヴェーダは、人はそれぞれ体質が違うので、食べ物でも運動でもその体質に合うものを選ぶことが、その人の体調をベストに保ちその人の良い面を前面に出すためには大切であるということを教えてくれています。

ですから、テレビで「なっとうが良い」「バナナが良い」と言っていたとしても、体質によって効果のある方とない方がいらっしゃるわけですね。

人の体質を見極めるという知識は、さらに研修を重ねなければ身につきませんが、東洋ではこうした考えが一般的で伝統的な理論化されている知識であるということをご紹介したいと思います。

アーユルヴェーダとは、インド5000年の歴史を持つ、きちんと理論化された伝統医学です。人間を含めた全てのものが五大元素(空・風・火・水・土)と魂から構成されていると考えます。そして、アーユルヴェーダの知識を体系化する時は、3つの生命エネルギー(ドーシャ)として説明しています。

 3つのドーシャは、ヴァーダ(風・空)、ピッタ(火・水)、カパ(水・土)に分類されます。一人の人の中にはこの3つの要素があるけれども、一人一人3つの要素の割合が違っていて、割合の多いドーシャの体質や個性が強く出ます。
 きれいに3つにだけ分かれるのではなく、1つの割合が少ない、ヴァーダ・ピッタ体質、カパ・ヴァーダ体質、ピッタ・カパ体質や各々その割合によってピッタ・ヴァーダ体質他があり、同じピッタ・ヴァーダ体質の中でもその占める割合は一人ひとり違っているとの事でした。

<ヴァーダ体質の特徴> 型にはまらない風のように自由な性格
 
 やせ型で骨格がきゃしゃ。早口で流行に敏感で、新しいことを取り入れるのが好きですが、すぐに飽きてしまいます。手足が冷たく皮膚がカサカサします。睡眠も短く、よく動き、頑張るのが好きですが、疲れやすい所もあります。

(その人らしい状態)
心の特徴…快活・機敏・豊かな想像力・順応性がよい・理解力が早い・楽観的
体の特徴…機敏で早い行動・スリム・傷の治りが早い・卵型ですっきりした顔

(その人らしくない状態)
心の特徴…気分が変動・不安・緊張・衝動的・空虚感・イライラ・多舌
体の特徴…便秘・寒がり・痛み・不眠・皮膚の乾燥・ガスがたまる・頭痛・腰痛がおきやすい

<ピッタ体質の特徴> 火のような強烈さを持った情熱的な性格 

 運動が好きで、筋肉や骨格が適度に発達し、体も柔らかくしなやかです。情熱的でいつもリーダー的な役割を任されます。見栄っ張りで短気な所もあり、怒りを我慢できずに人に対して攻撃的になることがあります。食欲は旺盛で快便です。汗っかきで皮膚が弱く湿疹がよくできます。

(その人らしい状態)
心の特徴…知性的・情熱的・勇敢・リーダーに向く・誠実・チャレンジ精神旺盛
体の特徴…快食・快便・体が柔らかい・皮膚に輝きがある・均整のとれたプロポーション

(その人らしくない状態)
心の特徴…怒りっぽい・批判的・破壊的・完璧主義・見栄っ張り・イライラ
体の特徴…皮膚発疹・ニキビ・ホクロ・胸焼け・汗っかき・目の充血・下痢・口臭・体臭

<カパ体質の特徴> 大地のように落ち着いていて寛大な肝っ玉母さん的な性格

 体格がよくグラマーです。油断するとすぐ太ります。眠ることが好きで、動作や話し方はゆっくりです。いつも精神状態は安定しています。穏やかでやさしい性格だと言われます。体力、持久力があり長時間耐えられます。何事も自分のペースで最後までやりとげなければ気がすみません。鼻炎になりやすいのが悩みです。

(その人らしい状態)
心の特徴…慈愛・献身的・記憶力大・辛抱強い・母性的・落ち着いている
体の特徴…体力持久力がある・体格が良い・よく眠れる・髪が多くつややか・目が大きい・白くなめらかな肌

(その人らしくない状態)
心の特徴…こだわる・おおざっぱ・保守的・鈍感・鈍情・けち
体の特徴…だるさ・眠気・鼻水・鼻づまり・口内が甘い・痰が多い・肥満・むくみ

 

 自分の体の体質のバランスを知ることによって、自分の体調管理ができ、常にその人らしい人間性の高い良い状態でいることができるようです。

 例えば、ヴァーダ体質の人は、神経を休めてリラックスをするのが下手な体質なので、静かな音楽やぬるめのお風呂にゆっくり入ることや睡眠を十分にとることなどによって、体質の良い面を保つことができるそうです。
 逆に、不規則な生活や食事、追われる環境、冷房や冷たい飲み物、コーヒーや紅茶などは、神経を過敏にさせて、その人らしくない状態にしてしまうそうです。
 いつも動いていたいタイプですが、体力が限られているのであまり激しい運動はおすすめできません。ヨーガや太極拳などが適しています。飽きっぽい性格ですから、長続きするには1人でするよりも仲間と一緒にするものの方がよいでしょう。
 三食規則正しく食事を取ります。神経を休ませるために甘いものは効果的です。ただし、白砂糖のたくさん入ったチョコレートやケーキは控えめがよいそうです。

 ピッタ体質は男性に多いそうです。熱い入浴温度と長風呂は厳禁で、ぬるめのお風呂に10分くらいで入るのが体質に合った入浴法とのことです。住居・仕事場ともに涼しい場所がよく、涼しい風に吹かれながらの散歩や野山の自然に触れることがリラックスを促します。
 理屈っぽくって完全主義の傾向を持つため、人間関係でトラブルを起こしがちです。この弱点を知って、自分を支えてくれる人々を大切にし、感謝して生きられるような環境作りを心がけましょう。やさしく語りかけてくれる配偶者や子ども、友人などがピッタの激しさを和らげます。
 レトルト食品、肉類、ヨーグルト、酸味のあるくだもの、アルコールのとりすぎ、サウナ、競争の多い環境、夜更かし、暖房の入れ過ぎは、その人らしくない状態を引き出してしまうそうです。

 カパ体質の人は、肉体的にも精神的にも動きがゆっくりです。じっとしていてエネルギーを温存し、ため込む性質があります。太りやすい体質です。しかし、太り気味の方がむしろ自然なので、無理なダイエットをするとかえって健康を害するので注意が必要なのだそうです。
 不眠に悩むことは無く、むしろ時間があればいつまでも眠っていたいという傾向があります。ですから、眠りを少なくする努力が必要です。朝は6時半前に起きるのを習慣にできると理想的です。昼寝や週末のごろ寝は心身をだらけさせて、ますます動きたくないという傾向を強めるのでやめましょう。
 動きたがらない体質ですから、積極的に体を動かす努力が必要です。エアロビクス(有酸素運動)、ジョギング、サイクリングなど、動きが激しくて外気にもふれるようなスポーツがおすすめです。
 サウナで汗を流したり、熱めのシャワーや入浴がおすすめです。
 乾燥した温かい環境がよく、太陽の光の下で仕事をするのが向いています。何事にも積極的にチャレンジするような友人を持ち、ともに活動できるような環境づくりをしましょう。そうすることで行動範囲が広がり、人生が豊になります。
 エネルギーを使わない体質なので、リラックスするよりはむしろ緊張が必要です。体を動かしたり、頭脳を使わばければならない仕事や趣味を積極的に求めるようにしましょう。コーヒーや香辛料はおすすめで、甘いものはひかえる方がよいそうです。

これらのことは、性格や育った環境から学ぶ人間性や嗜好の問題と私は思っていましたが、他の国では体質として大昔から理論化されていることのようです。 
 
より良い妊娠出産育児に向けて、妊娠前から体調を整えて行くことが当たり前のようです。

月経(生理)を痛みや不快のないものにコントロールし、男女ともに心身の安定した状態で受精をするのが望ましいそうです。受精した卵子の着床時は、母体から異種細胞と思われ攻撃を受け、どんな攻撃を受けたかは細胞や遺伝子のレベルで記憶に残るので、できるだけ攻撃を受けないよう母体の安定が必要なのだそうです。

母体が不安や恐怖を感じているとコルチゾールやアドレナリンが出て赤ちゃんの神経が細くなるそうです。逆に安定した状態であるとエンドルフィンやドーパミンが分泌されて神経が太くなり、ストレスに強い子どもになるそうです。

妊娠14週で脳ができ、24週で思考ができるようになるそうです。それまではホルモンの伝達だったものが、以降脳の記憶として残るそうです。36週からは、言葉の記憶として残るそうです。

赤ちゃんは原始卵胞を既に持って生まれてくるそうです。それを大きくなって健康に成熟させていくわけです。以前は、元気な精子が競争に勝って卵子に入ると言われていましたが、今は卵子が精子を選ぶと言われているようです。そしてバランスの良い卵子は、バランスの良い精子を選ぶそうですが、バランスの悪い卵子は、同じようにバランスの悪い精子を選ぶ可能性があるそうです。

アーユルヴェーダ小児科医の役割は、健康な子どもを生むように導き、健康な生活を送るように導くことなのだそうです。

日本は、明治維新の時に、医学は西洋医学だけしか認められなくなったため、日本人は医学といえば西洋医学だけと思っているけれども、他国では、中国医学(漢方など)やアラビア医学、ギリシア医学、チベット医学、韓医学、アロマテラピィーなど西洋医学と同じように各々の国で認められている伝統的な医学があるそうです。

この講義の中で印象的だったお話は、「相手から暴力(DV)を受ける人というのは、相手をかえてもその相手からも暴力を受けるようになってしまう。それは、その人が相手をそのように追い込んでしまうからである。」ということでした。「だから、自分自身を良い状態にしておかないと、1度失敗しても同じようなタイプの人を選んでしまう可能性が高い」ということでした。

 また、ヴァーダ体質の母親とカパ体質の子どもの組み合わせは、母親が子どもの行動を待てなくてせかすことが多くなり、子どもに余計なストレスを与えてしまうので、子どもの体質を考慮した言葉かけが大切との事でした。

生活の中の自然を大切にし、自分の体質の管理を良い状態に保ち、自分の体質に合う配偶者を見つけ、健康的な生活をしていただければと思います。

「これからは、お子さんの健康のためにバランスの良い食事を作ることが必要になってきますね。それがご自分の健康管理にもつながりますし、ご主人の健康管理にもつながります。」とお話した時、20代前半のお母様でしたが、「子どもが生まれるってことは、家族がいろんな意味で幸せになるってことですね。」と、おっしゃった方がいらっしゃいました。
 「こうした方がいいですね」とお話すると、多くの場合は「大変ですね」という答えが返ってきます。ですから、このようなポジティブな言葉が返ってくることは私にとっては非常に驚きでした。心からすっとこのような言葉が出る女性は本当に美しいと思います。
  
 
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 
<アドレナリン>
 アドレナリン (adrenaline) (英名:アドレナリン、米名:エピネフリン)とは、副腎髄質より分泌されるホルモンであり、また、神経節や脳神経系における神経伝達物質でもある。
 ストレス反応の中心的役割を果たし、血中に放出されると心拍数や血圧を上げ、瞳孔を開きブドウ糖の血中濃度(血糖値)を上げる作用などがある。

<コルチゾール>
 コルチゾール (cortisol) はストレスによって発散される副腎皮質ホルモンの一種のうちの3種の糖質コルチコイドの一種であり、ヒドロコルチゾン、ハイドロコーチゾン(hydrocotisone)とも呼ばれる。この3種のうちではもっとも量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。
 また、このホルモンは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、近年PTSD患者の脳のMRIなどを例として観察されている。海馬は記憶形態に深く関わり、これらの患者の生化学的後遺症のひとつとされている。

<エンドルフィン>
 エンドルフィン (endorphin) は脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。
内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の報酬系に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬(のうないまやく)と呼ばれることもある。
 マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説がある。また、性行為をすると、β-エンドルフィンが分泌される。β-エンドルフィンは脳内麻薬の一種で、モルヒネに比べて6.5倍の鎮痛作用がある。

<ドーパミン>
 ドーパミン(英:Dopamine)は中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体でもある。運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。

 
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