【報告】5/14映画で世界一周!-デンマーク編

2016年05月31日(火) 19時08分
(報告:オカザキ)
映画で世界一周!、本日は初めての訪問となるデンマークです。
ちいがくの上映会では史上最多の入場者となり、大人51名、子ども71名の合計122名でした。


世界中で親しまれる童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、デンマーク出身。今日は、そのアンデルセンの書いたお話をもとにしたアニメーション4本(セルアニメの『はだかの王様』、人形アニメの『雪の女王』『みにくいあひるの子』『王様とナイチンゲール』)を16mmフィルムで上映しました。どれもかわいらしい映画で、ちいさなお友だちも最後まで一生懸命見てくれました。上映後には、恒例の16mm映写機の解説を行ないました。


後半は、レオン・エスベン・オオタさんを講師にお迎えしてのトークです。デンマークと日本にルーツを持ち、子ども時代をデンマークで過ごしたエスベンさんのお話はとてもユニークで、楽しい時間でした。俳優としてデビューした経緯や、ソフトボールの各国の代表選手として活躍されたときのお話も伺いながら、デンマークについてのお話に。


デンマークってどんな国?と訊かれたエスベンさんがまず紹介したのは「ヒュッゲ」という考え方。「家族や友だちと楽しい雰囲気を一緒に味わう」といったことですが、日本語に訳すのは難しい、とエスベンさん。どんなことがヒュッゲか?とという定義も人それぞれですが、デンマークの人が何よりも大切にしていることなのだとか。だから、夜遅くまで仕事をしたりせず、早くお家に帰ってヒュッゲを楽しむのだそうです。

デンマークの食べ物や料理については、大人も子どもも興味津々。デニッシュパンやチーズ、牛乳などの乳製品の他に、豚肉も有名です。
子どもから「他にはどんな食べ物があるの?」という質問に、「寒い国なので、地面に埋まっている農作物、じゃがいもなど根菜がよく穫れます」とエスベンさん。海に面しているので、サーモンやニシンなどの魚もたくさん獲れます。日本人が大好きなウニも獲れますが、5年ほど前までは食べる習慣がなく、捨てていたそうです。世界最高のレストランとして有名な「ノーマ」がウニの食べ方を提唱してからはデンマークでも食べられるようになったとのこと。また、デンマークでは、子どもたちも料理が好きで、よくお手伝いをしているそう。エスベンさんは今も日本で料理教室を開くほどの腕前です。


続いて、アンデルセンについてのお話もうかがいました。日本をはじめ世界中で有名なアンデルセンは、もちろん母国デンマークでもみんなに親しまれています。
参加者の中には、今日初めてアンデルセンの名前を知ったという子も。みんなの大好きなディズニー映画の『アナと雪の女王』『リトル・マーメイド』は、アンデルセンの「雪の女王」「人魚姫」がもとになっています、とエスベンさん。すると子どもからは「アリエルはなんで人魚姫なの?」という質問が。エスベンさんは、アンデルセンが恋に落ちたバレリーナを人魚姫のモデルにしたとされるエピソードを紹介し、海の世界に住む人魚姫を「会いに行きたいけど会えない、近づくことができない存在」として描いた、とお話してくれました。アンデルセンの童話の中には、このように作者が実際に日常で体験したエピソードや実感などが込められていることが多いのだそう。

「雪の女王」のイメージから「デンマークは氷でできているの?」という質問も。
「物語みたいに全部ではないけれど、少しだけ、氷でできた国です」とエスベンさん。「でも、雪はよく降ります。デンマークは椅子などの家具やデザインの分野でも世界的に有名ですが、氷の世界や自然からインスピレーションを受けていることが多くあります」とのこと。
「どんな椅子があるの?」という子どもの質問には「アルネ・ヤコブセンという有名なデザイナーが、朝ごはんで卵のカラをみて、エッグチェアという卵の形をした椅子を作りました。今日は『みにくいあひるの子』を観ましたが、スワンチェアという白鳥の形をした椅子もあります」とユニークなデザインの椅子を紹介してくれました。また、エスベンさんが、木でできたかわいいおさるさんの人形を持ってきてくださったのですが、これはなんとハンガー。カイ・ボイスンというデザイナーが作りました。

エスベンさんによると、デンマークの子どもも鬼ごっこや自転車、スポーツなどをして遊んでいるそうです。おもちゃを自分で作ることも多く、みんながよく知っているLEGOブロックも、実はデンマークで生まれたもの。LEGOという言葉はデンマーク語で「楽しく=遊ぶ」という2つの単語をつなげたもの。ラテン語では「積み重ねる」という意味もあるそうです。


また、デンマークの学校についても教えてもらいました。小学校1年生から6年生、そのあとに7年生から9年生(中学生)があるのは日本と同じですが、なんと小学校に入学する前に「小学0年生」の一年間があるそうです。これは勉強に慣れるための準備期間だそうです。
また、小学9年生が終わったあとに、そのまま高校に進学する人もいれば、自分がはっきりと何がしたいかを決めていない人のために「小学10年生」があるとのこと!勉強したい内容を自分で自由に決められて、言葉を勉強したい人、料理を勉強したい人、なんでもいいそうです。
また、高校生も3年間が基本なのですが、スポーツを専攻したい人は授業時間を短くして、スポーツの練習時間を長くとる代わりに4年生まで通う人もいるそうです。また、職人になりたい人は2年生まで授業を受け、最後の1年間はインターンとして、実際の現場で仕事を体験する人もいるそうです。

最後にデンマーク語について、エスベンさんに教えていただきました。
「こんにちは」は「カ・ポルテ」が丁寧な言い方で、もっと簡単にいうときは「ハイ」です。
「ありがとう」は丁寧にいえばゴッデ。簡単にいうとチャク。
「さようなら」は、こんにちはをつなげるようにして「ハイハイ」。
「わたしの名前は◎◎です」は、「ヤイ・ヘダ・◎◎」。


エスベンさんに「チャク」とお礼を言って今日の上映会はここで終わり。みなさんにとって、ヒュッゲな上映会となっていたらうれしいですね。
みなさんからいただいたアンケートのうち、掲載を許可していただいたコメントをご紹介します。

おもしろかった。(子どもの感想)
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とても美しく可愛らしく心温まる映画で、沢山の子どもたちに見てほしいと思いました。上映会、開催して頂く方法、教えて頂きたいです。お話もとても楽しかったです。
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絵や人形でのえいがははじめてだったので、どきどきしました。でも私でもたのしめたので、いい活動だと思いました。(もう9才なのではずかしいと思ったけどたのしめた)でも、ちょっとうるさかったので「しずかにしましょう」とか、こえかけしてください。(子どもの感想)
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短編での上映だったので、子どもが飽きにくくてよかったです。雪の女王は少し話が難しかったように思います。
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貴重な映像を見れてよかった。人形の造形がとてもかわいかった。
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