【報告】坪田譲治生誕120周年記念 善太と三平

2010年03月08日(月) 15時48分
(報告:オカザキくん)2010年、最初の上映会は坪田譲治原作の映画化作品を取り上げました。
大人も子どももたくさんのお客さんで、なかなかにぎやかな上映会です。

まずはオカザキくんから、坪田譲治という人とその作品についてのお話です。杉並区の図書館にもたくさんの著作が揃っている、童話の名手です。まずは「りすとかしの実」を大幅に脚色したアニメーション「チロの木大きくなあれ」の上映です。貯蓄を奨めるスポンサーの意向が反映されてか、「将来に備えることの大切さ」に焦点をあてたお話として生まれ変わっていました。コミカルな表現が大人からも笑いを呼んでいました。

続いて、おはなしくらべです。
まずはあいこさんが絵本の「きつねとぶどう」を朗読しました。みんな静かに耳を傾けます。


そのあと、オカザキくんが子どもたちの感想を聞いてまわります。
続いて、映画の上映です。みんな食い入るようにスクリーンを見つめます。映画のあとには、くらべる時間です。
思いもよらなかった違いを見つけてきました。とても集中して映画を観ていて、すばらしい!
たとえば…絵本では「ぶどう」だったのが、映画では「山ぶどう」になっていたり、映画には犬やワシの姿が見えた、といった直接的な違いのほかに、映画の方が「きつねのお家が大きい」とか「ぶどうがたくさん出て来た」といった印象を話してくれる子どももいました。また、映画では子ぎつねが留守番をせずにお母さんについていったり、さるが山ぶどうを食べてしまうといった、物語を大幅にふくらませた脚色部分に注目する子どももいました。
そして、オカザキくんからの質問…「おかあさんきつねはどうなったと思いますか?」
「絵本では(鉄砲の音は聞こえたけれど)猟師には撃たれていなかった」「映画では2発目の鉄砲の音が大きかったので撃たれてしまったかも…」というような意見がありました。映画や絵本にそのまま描かれていなくても、観る人の「想像」に訴えかけるための、いろいろな表現の仕方があります。自分はどう感じたのか、なぜそう思うのか。お父さんやお母さん、お友だちとお話してみるのが、映画の楽しみのひとつです。


恒例の映写機見学で、初めて目にする子どもたちにも、フィルムで映画を上映する仕組みをかよさんが説明しました。みんな、分かったかな?


最後に「善太と三平」の上映です。原作は70年以上、映画も50年以上も昔の白黒映画です。いまの子どもたちが過ごしている風景とは違っているところも、同じところもあるかも知れません。そして、登場する子どもたちも…。どんな遊びが出ていたか、特に木に登るところに注意して映画を観ると、また違ったところが見えてくるかも。
少し長い実写映画にも関わらず、みんなきちんと観ていました。

この上映会をきっかけに、昔の生活に興味をもったり、坪田譲治の本を手に取る子どもたちが増えるといいなあと思った、春の初めの映画会でした。
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