親子で映画館遠足-『屋根裏のポムネンカ』の報告

2009年08月23日(日) 21時29分
(報告者:あいこ)
ユーロスペースに映画館遠足に行ってきました!
蒸し暑い一日でしたが、朝早くから足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

オカザキくんから映画館遠足についての説明があったあと、ユーロスペースの岡崎さんに映画館での約束事を教えてもらいました。
映画館はおうちと違って、知らないたくさんの人といっしょに映画を楽しむことができる場所です。
映画に関係のない大きな音はまわりの人の迷惑になるけれど、映画を観ていて笑ったり泣いたりするのは自由に楽しんでいる証拠。
どきどきしたり、笑ったり、たくさんしてね。
さぁ夏休みのある一日、映画館遠足のはじまりはじまり。

さて、今回は特別にお二人の先生にもお越しいただきました。
『おしりかじり虫』や『スミ子』など、たのしいアニメーションをたくさん作っていらっしゃるうるまでるびさんです!

今回みんなで観る映画は、チェコのアニメーション作家、イジー・バルタ監督の新作『屋根裏のポムネンカ』。
まずはうるまさんから、これから観る映画の作り方について、ちょっとだけ教えてもらいました。
うるまでるびさんのアニメーションは絵を何枚も何枚も描いて作られていること、『屋根裏のポムネンカ』は人形を少しずつ少しずつ動かして作られること。
ストーリーだけでなく映画の作り方にも注目してみると、午後から自分たちでアニメーションを作ることが、もっと楽しくなりそうです。

みんなもよく知っているうるまでるびさんの『おしりかじり虫』や『しかと』を観て、映画館遠足の幕開けです。
場内ではくすくす笑い声がおこっていました。
続いて『屋根裏のポムネンカ』も観終えて映画館から出てきた子どもたち。『カプセル侍』や『ポムネンカ』のせりふを口々に真似していましたねー。

観終わった後は、うるまでるびさんへの質問タイム。
うるまでるびさんは、一つの作品を完成させるのに大体2〜3ヶ月くらいかける、というお話でした。
喫茶店などでもアイディアを練るそうです。
今度はうるまさんからみんなに「みんなが寝てる間に、人形は動いていると思う?」という質問。どうかな?
目の前の人形は自分で動いてはくれないので、アニメーションを作るときには、人形をちょっとずつ動かして何回も撮影します。
90分を超える『屋根裏のポムネンカ』のような作品を作るには、何年もの時間と本格的な設備が必要です!
そこで、午後のワークショップで使う"クレイタウン"というパソコンソフトの登場です。このソフトは、何年もかかるアニメ作りを、短い時間で体験できる、便利なソフトです。
これを使うとどんなことができるのか、うるまでるびさんがみんなをカメラで撮影して、レクチャーしてくださいました。
いろいろな方向を向いて立ち止まっている写真を撮ると、スクリーンにはくるくるまわる子どもたちの姿が映されました。



ロビーでお昼休憩。気分は映画館でピクニック。
さっきみんなでポムネンカを観た劇場では、次の回のポムネンカの上映が始まりました。夏休みだけあり、親子連れが多いですね。

お昼休憩の合間に映写室見学。
いくつかのグループに別れて、ユーロスペースのお兄さん、お姉さんに特別に映写室を案内してもらいました。普段は絶対に観ることの出来ない特別な小さな部屋。中に入れたのは子どもたちだけです。遠足のおみやげに、映写機といっしょにポラロイドで写真を撮りました。
ここで、お父さんお母さんとはしばらくお別れ。子どもたちだけで映画を作って、あとで完成したアニメーションをお父さんお母さんにも観てもらいます。


午後は4つの班に分かれてアニメーション作り!
みんながお家から持ってきた人形を使ったり、自分で背景やキャラクターをその場で作ったりしながら、初めての制作体験です。

A班:チーム・おしりかじり虫
まずはふたりずつ組になって、ちょっとずつ人形を動かす係と、カメラの撮影ボタンを押す係を交代でやってみました。
どんな風にすれば作れるのかがわかったあとは、各自アイディアを練ります。
たくさんの動きが必要なときはみんなで協力して、最終的にはひとり一作品ずつ撮影しました。
細かい動きや大胆な動き、いろいろな動きがあって、たのしいアニメーションたちができました。
大好きなぬいぐるみや、おもしろいアイディアが、画面の上で元気に動き回っていました。

B班:チーム・しかと
クレイタウンを触ってみる段階から、早くもみんなで一つの作品作ろう!という気運が高まっていて、何だか映画作りの原点が見えるような感じがします。
自分の役割をそれぞれが責任を持ってこなしていて、次々にアイディアを出し合う様子がすばらしかったです。
同時に、画用紙に台詞を次々書いてストーリーを作り上げていく様子は、アイディアを総動員して遊ぶ楽しさを見せてくれました。特にセリフをアフレコで入れるのではなく、マンガのように視覚的に吹き出しを見せる、そのために透明な窓ガラスを背景として使用するなど柔軟な発想がユニークでした。

C班:チーム・テテメテ
テテメテは女の子を中心に構成されたチームでしたが、背景へのこだわりなど、細かい心遣いがたっぷりあふれていました。
持ってきてくれた人形を動かすために、大きくてかわいい背景をみんなで作りました。
撮影の段階では、こういう風に撮りたいから、カメラをこうして!という、思い通りの写り方に近づけるための、アシスタントについた大人スタッフへの指示は、びっくりするくらい的確でしたよ!

D班:チーム・カプセル侍
4チーム中、平均年齢が最も若かったカプセル侍。けれどもチームワークはばっちりでした。
トンネルからいろいろなものが数珠つなぎになって出てくる、というアニメーションをみんなで作り、さらにメンバー本人たちが登場して波のような動きをみせるアニメーションも、作ってくれました。
あるアイディアが出ると、次々に連想が膨らみ、それが形になっていく様子そのものが、アニメーションになっていました!



さて、作業終了の時間になりました。
先ほど『屋根裏のポムネンカ』を観た劇場内にもう一度戻って、お母さんお父さんといっしょに、できたてほやほやのアニメーションを鑑賞します。そう、自分たちが作った初めてのアニメーション映画が、なんと劇場のスクリーンに映し出されるのです!
うるまさんがみんなが本当に短時間の間に目覚ましい成長を遂げたこと、子どもたちのアイディアに驚かされたことなどを話してくださり、それから順番に、自分たちは何を作ったのかを説明して、上映をしました。
自分たちのチーム以外のアニメーションも観ることができて、会場のあちこちから笑い声が上がっていました。


映画館につながる階段で、うるまでるびさんといっしょに子どもたちみんなで記念撮影をして、たっぷりアニメーション漬けになった一日もとうとうおしまいです。
ご参加くださった皆さん、特別講師をお引き受けくださったうるまでるびさん、本当にありがとうございました!


↓完成作品はこちらでご覧になれます

親子で映画館遠足「人形アニメーションに挑戦! 『屋根裏のポムネンカ』」

2009年08月02日(日) 15時31分


映画館ってどんなところ?
みんなでいっしょに映画をみにいこう!
人形が動いてみえるヒミツとは…。
うるまでるびさんといっしょにアニメーションに挑戦しよう!


8月23日(日)午前9時スタート!
(15時半頃終了予定)

場所:ユーロスペース
住所:東京都渋谷区円山町1-5(渋谷・文化村前交差点左折)
(JR山手線 渋谷駅より徒歩10分)

■ 上映作品:



「屋根裏のポムネンカ」(チェコ/75分)
  *日本語吹替え版、35mmフィルム上映

 夏休みの一日に、親子で映画館へ出かけて想い出を作りましょう!
 チェコのイジー・バルタ監督による、愉快なキャラクターたちが大活躍する長編人形アニメーション「屋根裏のポムネンカ」を鑑賞します。
 その後、特別講師に「おしりかじり虫」の作者である、うるまでるびさんをお迎えして、「クレイタウン」というパソコンソフトを使ってのアニメーション制作に挑戦します。
 
■ 当日プログラム(予定):

午前8時45分 ユーロスペースへ直接集合、9時 開始

1.劇場スタッフによるおはなし
 ‐「映画館でのお約束」
 ‐「映画館のお仕事とは」
2.作品上映 「屋根裏のポムネンカ」
3.特別講師うるまでるび氏による、アニメーション制作ワークショップ

 (制作は原則として子どものみ)

 15時半頃 終了、現地解散

*参加してくれたみんなに「お楽しみプレゼント」つき。

■参加費用:

大人1,200円、子ども1,000円 (傷害保険料含む)
 きょうだい割引:2人目からは500円

■集合場所:

渋谷・ユーロスペース 受付 午前8時45分
 (途中からの参加は出来ません)

■対象年齢:

4歳-18歳向け(小学生以下は保護者の付き添いが必要です)

■募集定員:

15組 (先着順、ただし定員に達し次第締切)



■参加は申し込み制です
応募方法

参加者全員(大人と子ども)のお名前・年齢・電話番号・住所*を明記し、下記までメールでお申し込みください。受付後、返信いたします。
Eメール: eigagakkou@hotmail.co.jp

*小学生以下の子どもたちのみ、または子どもたちの引率や付き添いでない成人の方の単独でのお申し込みはご遠慮下さい。また、中学生以上の子どもだけで参加する場合にも、必ず親の承認を得てからお申し込みください。
*対象年齢はあくまでも目安です。
*制作ワークショップのみの参加はできませんが、先着で定員に達して締め切ったあとでも、「屋根裏のポムネンカ」のみの親子鑑賞をご希望であれば、大人1,000円、子ども500円でご覧いただけます。
*休憩時間にとるお弁当、おやつや飲み物などは各自にてご持参ください。
*傷害保険は、遠足参加中の万が一の事故による怪我の治療費等を補償するもので、大人・子ども問わず参加者全員に加入していただきます。
*申し込み時にいただきます個人情報は、傷害保険への加入、今後の「ちいさなひとのえいががっこう」の活動に関する御案内の目的にのみ利用することとし、第三者への提供、その他の目的には使用いたしません。
*当日は、団体の活動を記録するためのカメラが入るほか、マスコミの取材や見学が入ることもあります。ご了承くださいませ。
*「杉並子育て応援券」がご利用できます。希望される場合には、申し込みの際に「使用希望」の旨をお知らせください。当日、受け付けで参加費をお支払いいただく際にご利用できます。

■ 上映プログラムについて



1.「屋根裏のポムネンカ」
… やねうらのトランクでたのしくくらすおもちゃたち。なかでも、かわいいおにんぎょうのポムネンカはみんなのにんきもの。ある日、わるい「おかしらさま」がポムネンカをさらっていきました! ねんどでできたシュブルト、のっぽのクラソン、くまのムハたちが、力をあわせてポムネンカをたすけだすたびにしゅっぱつします。

●チェコの若き巨匠が、伝統的なストップモーションアニメーションの技法で、大人から子どもまで楽しめる愉快な映画を作りました。屋根裏に転がる、さまざまなありふれた「がらくたたち」…。ストーブや戸棚などの家具、ぼろ布、針金、れんが、テレビ…。あらゆるものが、想像力で無限の世界を創り出します。痛快な冒険活劇をお楽しみください。

●2009年/75分/日本・チェコ・スロバキア合作/日本語吹替え/35mm上映
●監督/イジー・バルタ
● 声の出演/貫地谷かほり、佐野史郎、大塚明夫ほか
 作品公式サイト <http://www.a-a-agallery.org/intheattic/>

■ イジー・バルタ監督プロフィール

1948年11月26日プラハ生まれ。プラハ工芸美術大学・映画テレビグラフィック科を卒業後、アニメ映画に従事。1978年、イジー・トルンカ・スタジオのアーティスト、アニメ作家兼監督となる。1993年、プラハ工芸美術大学・映画テレビグラフィック科の学科長に就任し、あらゆる技術や実写を駆使した三次元アニメーションに主に従事。チェコ人形アニメの創始者イジー・トルンカやブジェチスラフ・ポヤルの精神を受け継ぎながらも常に新しい事へのチャレンジし、現代の人形アニメ界を牽引する“チェコアニメの最後の哲人”。チェコのみならず、世界のアニメ映画界において欠く事のできない人物である。

代表作『手袋の失われた世界』(82年)では、チャップリンやドイツ表現主義、『アンダルシアの犬』『未知との遭遇』などの名作映画の歴史を手袋たちが主人公となって繰り広げるパロディ映画史を作り上げ、注目される。また。ドイツ民話「ハーメルンの笛吹き男」を5年の歳月をかけて新解釈した長編『笛吹き男』(85年)ではオーバーハウゼン映画祭やシカゴ映画祭など、各作品ともに海外で10以上の賞を受賞、第39回カンヌ国際映画祭ある視点に招待された経歴を持つ。『屋根裏のポムネンカ』は、ファン待望の23年ぶりの新作長編アニメーションである。



■アニメーション制作ワークショップについて

 「屋根裏のポムネンカ」を観て、人形アニメーションの面白さに触れた後には、実際に“アニメーションのつくりかた”のヒミツに迫ります。今回、使用するのは「クレイタウン」というパソコンソフト。デジタルビデオカメラとパソコンさえあれば、誰でも手軽にアニメーションが作れてしまう、というおどろきのソフトです。
 このソフトを使って、みなさんにアニメーションの魔法を教えてくれるのは、うるまでるびさん。みなさんもよく知っている「おしりかじり虫」を作った人たちです。さあ、どんな作品ができるのか…。楽しみです!
 *制作ワークショップはお子様のみの参加となります。
 *動かしてみたい人形や、モノなどがあればぜひご持参ください!

▼ 「クレイタウン」公式サイト <http://www.celsys.co.jp/products/claytown/>
(うるまでるびさんによるサンプルムービー「とぶ・でぶ」もご覧いただけます)

■うるまでるびプロフィール



 「おしりかじり虫」を大ヒットさせた、「うるま」と「でるび」のアーティストユニット。
 おしりかじり虫のほか、「しかと」(ウゴウゴルーガ)、「カプセル侍」(NHK教育えいごリアン)などのキャラクター制作、アニメーションで知られるほか、音楽制作、ソフトウェアデザイン、パフォーマンスなど、ジャンルを超えた作品作りを続けている。ちなみにおしりかじり虫は、原案、キャラクターデザイン、アニメーション、作詞作曲、すべてをうるまでるびが担当している。
 「R30」「たけしの誰でもピカソ」「ようこそ先輩」などのTV出演多数。雑誌「イラストレーション」が12ページのうるまでるび特集を組むなど、今最も注目されるアーティスト。経済産業省も「スーパークリエイター」の称号を与えている。

 ▼公式サイト「うるまでるびデラックス」 <http://urumadelvi.com/>

■「親子で映画館遠足」について

「ちいさなひとのえいががっこう」では、これまでに4回の「映画館遠足」を実施しました。
「親子で映画館遠足」は、以下のような目的で行う企画です。

・観る楽しみ
ひとつの素晴らしい映画をたくさんの人と一緒にスクリーンで観る楽しみ。

・知る楽しみ
「映画がどうやって作られるのか」「映画に描かれている背景」を知り、また「映画館とはどんなところか」を知る楽しみ。

・映画を通じた交流
みんなでお出かけする「遠足」の楽しみ、映画で増えるお友だち。

「まだ子どもが小さいから、映画館に連れていくのはちょっと・・・」あるいは「子どもに映画を見せたいと思うけど、何を見せたらいいのか選べない」という保護者の方々がお子さんと一緒に映画館に足を運び、お家に帰ってからも一緒に見た映画についてお子さんとお話するきっかけになることができれば、と考えています。子どもたちにとって素敵な思い出になることを願います。

主催:ちいさなひとのえいががっこう
助成:独立行政法人国立青少年教育振興機構(子どもゆめ基金)
協力:アットアームズ、うるまでるびプロダクション、スクールアドバイスネットワーク、特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会、東風、ユーロスペース

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