子どもえいがコーナーでおすすめ作品を紹介!

2008年07月30日(水) 21時00分
こどもが、あるいは親子そろって楽しめる映画をすこしずつ紹介していきます。決して「こどもむけ」の映画ばかりにとらわれないようにするつもりです。
このブログをご覧になっているみなさんからも、「この映画が面白かったよ」「子どもに観てほしいな」という映画があれば、ぜひメールもしくはコメントでお寄せください。

ちょうど劇場で公開されている最新映画から、ビデオやDVDで観ることのできる名作まで、幅広く扱っていきたいと思います。

今後、監督や俳優、評論家の方々など映画のお仕事に関わる方や、その他の分野でも活躍されている方々からも、オススメ作品へのコメントなども寄せていただけると嬉しいな…と夢想しています。

<更新情報 New!>
7月30日 「チェブラーシカ」

【これまでに紹介した映画】
「河童のクゥと夏休み」/「バッテリー」/「二十四の瞳」/「夢のチョコレート工場」/「長靴をはいた猫」/「ピンチクリフ・グランプリ」/「シャーロットのおくりもの」

「チェブラーシカ」

2008年07月30日(水) 20時13分
(執筆:オカザキ)
「チェブラーシカ」
1969-83年/73分/カラー
原作:エドゥアルド・ウスペンスキー
監督:ロマン・カチャノフスキー
声の出演:クララ・ルミャーノワ

--------------

お父さん・お母さんへ

ロシアの国民的キャラクター、チェブラーシカのアニメーションが現在、劇場で公開中です。
全四話の短編に、可愛らしいチェブラーシカの魅力が詰まっています。2001年にも劇場で公開され、DVDも既に発売されていますが、せっかくスクリーンでたくさんの親子さんたちと一緒に観ることの出来る、この夏休みの機会にぜひご覧ください。

人形の素朴な動き、シンプルなストーリーでありながら、大人も惹き付けて止まない奥の深さ。親子でそれぞれに好きな部分が見つかると思います。
キャラクターグッズや関連書籍もたくさん販売されていますので、映画だけでなく楽しめるポイントがたくさんあります。ホームページも様々な方のおすすめのコメントや、作品をより楽しく知るための読み物も用意されているので、のぞいてみてください。

---------------

7月19日より渋谷・シネマアンジェリカ、立川シネマシティ他で公開中です。シネマアンジェリカでは、日本語吹替え版の上映もあります。全国の劇場でも上映予定です。また、DVDも発売されています。詳細は公式サイトで確認してください。
*短編「ミトン」「レター」「ママ」も併映されます。

↓子どもページはこちら

「河童のクゥと夏休み」

2008年06月13日(金) 21時33分
(執筆:オカザキ)
「河童のクゥと夏休み」
2007年/138分/カラー
監督:原 恵一
声の出演:クゥ:冨澤風斗 、上原康一:横川貴大
原作:木暮正夫「河童のクゥと夏休み」(岩崎書店刊)


--------------

お父さん・お母さんへ

 大人も子どもも一緒になって、笑って涙する物語がDVDになりました。実は、昨年の公開中にご紹介しようと思いながら、今にいたるまで遅れてしまいました…。ただ、昨年度の数々の映画賞にも輝いた通り、とても素晴らしい作品ですので、このDVD発売をきっかけにご紹介したいと思います。

 主人公の少年・上原康一と偶然の出会いから一緒に生活することになった河童のクゥ。康一の家族やマスコミなどを巻き込み、街には大騒動が起こります。クゥと康一たち、それぞれが取った行動は…。

 この映画の素晴らしい部分は、なんといってもキャラクター造形です。出てくる登場人物は(良い部分も悪い部分も含めて)すべて魅力的です。快活、素直でどんなことも受けとめるやわらかさをもった康一。自分に関心がむけられず、ふくれてしまう妹の瞳。クゥに出会うことで少年の心を取り戻しながらも、家族と社会の接点で揺れ惑う父親の保雄。はじめはクゥを気味悪がりながらも、ここぞというところで肝っ玉をみせる母親の友佳里。家族の他にも、クラスになじめずにイジメをうけている紗代子や、イジメている男子。河童を好奇心の対象に、上原家を執拗に追いかけるマスコミの人々。人間だけでなく、上原家の飼い犬・オッサンや座敷わらし、沖縄の妖精・キジムナーも愛らしいです。

 なによりも、クゥの表情や躍動感あふれるしぐさには、誰もが好感を持たずにはいられません。

 先に(悪い部分も…)と書きましたが、何もイジメをしている男子やマスコミだけを指しているのではなく、たとえば康一の心の中にも、騒動に我を失い浮き足だってクゥとの友情を見失ってしまいそうになる部分や、イジメが悪いと知りつつも、それに面と向かい合う勇気が持てないところなど、誰もが経験のある弱い心をていねいに描いていて、そのことがより一層、キャラクターを身近なものとさせています。
 家族内で繰り広げられるケンカのセリフにも、ついつい苦笑しながら「あるある…」とつぶやいてしまうのでは?

 監督の原 恵一さんは「クレヨンしんちゃん」のテレビシリーズや、劇場版の数々で演出を担当して、この「河童のクゥと夏休み」を5年がかりで仕上げました。随所に差し挟まれるユーモア、先に述べたような家族の巧みな描写、ダイナミックなアクションなどには、それらの仕事で培われた技が発揮されています。

 友情、家族、いじめ、動物のいのち、自然と環境保護、マスコミと情報社会の問題…。この映画には声高に出てきませんが、観終わったあと、それぞれの心の中に何かが残るのではないかと思います。

 ぜひ、親子で一緒にご覧になって、大いに笑って泣いて、感想を語り合ってください。


---------------

5月28日よりDVDが発売されています。初回完全生産限定版では、クゥのぬいぐるみがセットになっています。詳細は公式サイトで確認してください。

↓子どもページはこちら

「バッテリー」

2007年04月02日(月) 15時07分
(執筆:オカザキ)
「バッテリー」
2007年/118分/カラー
監督:滝田洋二郎
出演:林 遣都、山田健太、蓮佛美沙子、萩原聖人、天海祐希、岸谷五朗、菅原文太
原作:あさのあつこ「バッテリー」(角川書店・刊)

--------------

お父さん・お母さんへ
 すがすがしく、爽快な野球映画が公開中です。あさのあつこさんのベストセラー「バッテリー」が映画になりました。類いまれなる野球の才能を持ちながら、それ故に周囲との関係をうまく築けず孤立している中学生ピッチャー原田巧と、天性の明るさで巧の心をひきつけ、バッテリーを組むことになる永倉豪の物語です。

 「がんばれ!ベアーズ」など、野球を題材とした映画は、これまでにもたくさん作られてきました。この「バッテリー」を観る前、または観た後に、他の野球映画もお子さんと一緒にDVDなどで鑑賞して、感想を聞いてみるの面白いかも知れません。
 この映画で特に良かったと思ったのは、野球のシーンです。巧の投球フォームもきれいだと感じましたし、他の子どもたちの野球のプレーがとても上手に、そして楽しそうに見えました。いわゆる、「付け焼き刃」のように感じなかったことです(キャストは野球経験のある子どもだちだそうです)。
 もちろん、主人公たちの心情を描くドラマの場面もきっちりと演出されているのですが(むしろ、そちらの時間の方が割合として多いです)、プレーのシーンに躍動感があるからこそ、リアリティを持って迫ってくる感動がありました。

 物語の始めの方で、菅原文太が演じる巧のおじいちゃんが、カーブを教えてくれ、と言った巧に言い聞かせる場面があります。
 「お前にはまだ早い」
 その言葉通り、奇をてらうことなく、ど真ん中のストレートで勝負するような、まっすぐの映画でした。昔、野球少年だったお父さんは、ぜひお子さんと一緒にご覧ください。

---------------

全国東宝系、ワーナー・マイカルなどで公開中です。
日本語字幕付きで上映している劇場などもありますので、詳細は公式サイトで確認してください。

↓子どもページはこちら

「二十四の瞳」

2007年03月05日(月) 18時07分
「二十四の瞳」
1954年/松竹/156分/モノクロ
監督:木下惠介
出演:高峰秀子、月丘夢路、小林トシ子、井川邦子、田村高廣


(C)1954 松竹


--------------

お父さん・お母さんへ
 日本映画の名作がスクリーンに帰ってきました。今回は、デジタル・リマスター版ということで、古いフィルムを最新の技術で修復した、ぴかぴかのプリントで上映しています。そのため、50年以上も昔の映画なのに、ちっとも古さを感じさせません。もちろん、映画に描かれている小豆島の風景は、とても懐かしく、いまでは見られなくなった景色もたくさんあります。

 映画は2時間半もあるので、お子さんには少し長いかも、と心配になるかも知れません。でも、まずは一緒に観に行ってみてはいかがでしょうか? 映画には学校でも教わる懐かしい唱歌がたくさん出てきますし、同年代の子どもたちがかけまわって成長していく姿は、お子さんにとってもとても身近に感じられ、楽しめるかと思います。

 映画を観る前に、壺井栄の原作本を読んでから劇場に足を運ぶのも、理解を易くする良い方法かも知れません。夏休みの読書感想文の、少し早い予習になりますね。
映画館の大きなスクリーンで、ぜひ観ていただきたい作品です。

--------------

東劇にて3月3日(土)より23日(金)までの期間限定公開
以後、全国順次ロードショー

詳細は、公式サイトを参照ください。

↓子どもページはこちら

「夢のチョコレート工場」

2007年03月04日(日) 10時19分
(執筆:ミヤケ)
「夢のチョコレート工場」
1971年/アメリカ/劇場未公開・ビデオ発売/100分
監督:メル・スチュアート/原作:ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
出演:ジーン・ワイルダー、ジャック・アルバートソン、ピーター・オストラム、他

あらすじ:
ウィリー・ワンカのチョコレートは、とても美味しいと評判で、世界中の子供たちに愛されている。だがある日、ワンカはその美味しさの秘密を探るライバルたちの過熱ぶりに嫌気がさし、工場を閉鎖してしまう。しかし、ある時突然、ワンカは世界中で販売されているチョコレートの中に5個分だけ当たり付きがあり、 それを手に入れた人だけ工場に招待すると発表。やがて幸運な5人が決定する。そのひとり、チャーリーはジョーおじいさんと一緒に、いよいよ工場の中へ足を踏み入れるのだが…。(映画データベースallcinema onlineより)

みどころ:
2005年に公開された「チャーリーとチョコレート工場」(ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演)のオリジナル版です。残念ながら日本では未公開の作品ですが、最近ではDVDも発売されており、手軽に鑑賞することができます。
 チャーリーを除く4人は、みんな言うことを聞かないいい加減な子どもたちばかり。そんな子どもたちが工場の中で遭遇するハプニングと、それとは対照的に心優しいチャーリーが獲得するご褒美をみれば、世の中の子どもたちはみんな良い子になってしまうかもしれません。1971年の作品とは思えない色彩豊かな映像と楽しい音楽にのせてそんな物語が展開されます。ちょっと気持ち悪い(?)小人「ウンパルンパ」は、一度観たら一生忘れられないに違いありません。原作もありますので、本と二つの映画を比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。

ワーナー・ホーム・ビデオよりDVD発売中

「長靴をはいた猫」

2007年03月04日(日) 10時05分
(執筆:ミヤケ)
「長靴をはいた猫」
1969年/日本/80分
監督:矢吹公郎/原作:シャルル・ペロー/脚本:井上ひさし、山元譲久
声の出演:石川進、藤田淑子、榊原るみ、水森亜土、他

あらすじ:
長靴を履いた猫ペロは、ネズミを助けたことから“ねずみを仕留めない罪”でボス猫に死刑を宣告されてしまう。それ以来、ペロはちょっとマヌケな3匹の殺し屋猫に追い回されていた。そんなある日、ペロは二人の兄にいじめられている少年ピエールと出会う。家を出て町まで来た二人は、お城のローザ姫がおムコさんを捜しているという貼り紙を見つける。ペロは心やさしいピエールとローザ姫を結婚させるため、いろいろな作戦を計画。ピエールの真心がローザ姫の心をとらえ、あと一歩というところでお姫さまが、ライバルの魔王ルシファにさらわれてしまう。ペロのお姫さまを助ける大活躍が始まった!
(映画データベースallcinema onlineより)

みどころ:
フランスのシャルル・ペローの同名童話を映画化したこの作品は、1969年に公開されたアニメーション映画です。脚本には現代でも有名な作家の井上ひさし、原画製作には宮崎駿も関わっています。
 今観てもまさか35年以上も前に作られた映画とは思えないクオリティの高さ。大人が観ても十分楽しめます。特に子どもたちは、「ビックリしたニャ!」という歌詞の、テンポが良い主題歌が頭から離れなくなるでしょう。
 最近ではDVDも発売されており、手軽に鑑賞することができます。ぜひこの不朽の名作をご家族でご覧になってみてはいかがですか。

東映ビデオよりDVD発売中

「ピンチクリフ・グランプリ」

2007年02月26日(月) 15時19分
(執筆:オカザキ)
「ピンチクリフ・グランプリ」
1975年/ノルウェー/配給:日活/90分
監督:イヴォ・カプリノ
声の出演:八奈見乗児、野沢雅子、滝口順平、富田耕生、大平透、横沢啓子、大塚明夫、田の中勇、他


(C)1977 Caprino Filmcenter A/S. All Rights Reservered.
-------------

お父さん・お母さんへ
 大人も子どもも心の底から楽しめる、ステキな人形アニメーション映画が上映中です。特に工作やスポーツカーが大好きなお父さん、「チェブラーシカ」などのかわいい人形アニメーションが大好きなお母さんにはたまらないかも知れません。もともと家具職人だったカプリノ監督が5年以上の製作期間を経て完成させたこの作品は、細部まで監督たちのこだわりにあふれた映画です。
 あまり日本になじみのないノルウェーという国。本国では大ヒット、知らない人はいないというほどの人気作品です。30年以上も昔の映画なのに、いまでも人気はおとろえず、目の前でいきいきと動き回るキャラクターにきっと子どもたちも夢中になることと思います。主人公のレオドルが発明した数々の(便利な?)機械や、抜群の性能に愛らしい外見を兼ね備えたイル・テンポ・ギガンテ号の動く様は、心をとらえて離しません。

 特に映画の後半に展開されるレースシーンは、手に汗を握る興奮の連続です。いろいろな角度に切り替わるカメラの視点は、まるで観客がレオドルとなって運転席に、あるいはルドビグとなって観客席に、沿道で応援する観客に、または中継車となってレースカーに寄り添っているかのように目まぐるしく変わります。本物のレース中継を観ているかのようにワクワクすることでしょう。

 躍動感あふれるキャラクターは、一般的なコマ撮りアニメーション(ストップモーション)の技法の他にも、遠隔操作で操った人形や機械の動きの賜物です。マリオネットみたいに動かしているわけですね。このように、様々な技法を駆使しながらも、それぞれのつなぎ目に違和感を感じさせずに物語へと誘う演出にぜひ注目してください。
 また、劇場で販売しているパンフレットは600円というお手頃な価格ながら、内容は充実です。制作中の写真の数々や、どのようにこの映画が出来ていったか、技法の解説などもあり、ぱらぱらめくって子どもたちが見るにも、大人がじっくり読むにもちょうどよいボリュームです。
 この映画が子どもたちの、人形アニメーションへの興味をひきたてることを期待します。
-------------

シアターN渋谷で公開中。小学生以下のお子様と一緒に来場したお父さんは大人料金が1,000円になるという「パパ・クォータ割引」も実施中とのことです。
東京の他にも、全国各地の映画館で順次公開が予定されています。

詳細は、公式サイトを参照ください。

↓子どもページはこちら

「シャーロットのおくりもの」

2007年01月10日(水) 19時59分
(執筆:オカザキ)
「シャーロットのおくりもの」
2006年/アメリカ映画/UIP配給/1時間37分 
監督:ゲイリー・ウィニック
出演:ダコタ・ファニング、ケビン・アンダーソン、エシー・デイビス

-------------

お父さん・お母さんへ:
 子どもだけが楽しむのでなく、大人も一緒に楽しめます。シンプルな物語でテーマをはっきり伝えてくれます。気持ち悪いと嫌われるクモを美化しすぎずに描きながらも、シャーロットの優しさから自然と彼女に好意を持つようになる演出、愉快な動物たちのやりとりなど、観る者の心を離さない見所がたくさんです。
 それぞれの動物を「人間らしく」描くことで、子どもたちにも話の中に入っていきやすく作られています。命の大切さ、友だちを想う心の大切さ、信じてあきらめないことなどを教えてくれる映画です。

 ファーン役のダコタ・ファニングの演技も素晴らしく、同じ2006年に公開された「夢駆ける馬 ドリーマー」という映画でも、一度は殺処分を受けそうになる競走馬を救い、奇跡の復活を遂げて再びレースに勝つまでを見守る少女の役を演じています。この映画もサラブレッドの美しさとともに必見の映画です。

--------------
日本語吹替え版と字幕版あり
(日本語吹替え版)
  声の出演:鶴田真由、福田麻由子、山寺宏一、松本伊代、ヒロミ、高橋英樹、千原兄弟
(字幕版のみ)
  声の出演:ジュリア・ロバーツ、スティーブ・ブシェーミ、キャシー・ベイツ、ロバート・レッドフォード

日比谷・スカラ座、渋谷・渋東シネタワー、新宿アカデミー、池袋・シネマサンシャイン、六本木・TOHOシネマズ、吉祥寺セントラル、ユナイテッドシネマ・としまえんなど、全国各地の劇場で公開中。

詳細は、公式サイトを参照ください。

↓子どもページはこちら
最新コメント