【報告】5/20映画で世界一周!イラン編

2018年05月25日(金) 21時09分
(報告:オカザキ)

この日はイランの『少年と砂漠のカフェ』を上映しました。子どもたちには少しなじみが薄く、内容もやや難しい作品で、吹き替えではなく日本語字幕だったため、小さな子どもたちには少し難しかったかも知れません。それでも合わせて23名の親子が参加してくださいました。

内容を理解しやすくするために、上映前には大まかなストーリーの説明と、登場人物や設定などを簡単に紹介した上で、映画のメイキングドキュメンタリーも上映しました。ちゃんと予習した後で、いよいよ『少年と砂漠のカフェ』の上映です。みんな静かに最後までちゃんと映画を観ていました。


上映が終わってトークの時間です。今日のゲスト講師はショーレ・ゴルパリアンさんです。ショーレさんは、イラン映画を日本にたくさん紹介してくださっています。本作の日本語字幕もショーレさんが翻訳しています。92年の来日からこれまでに、100本以上を超える作品の字幕翻訳を手がけています。

まずはイランという国が世界のどこにあるか、どんな場所なのか、というお話から始まりました。面積もとても大きな国で、アフガニスタンと陸でつながっているので、パスポートを持っていない人、貧しい人などが移民や難民としてどんどん入ってきていて、現在でも150万人ほどが登録されているそうです。

映画の舞台となっているのは国境の近くですが、実際に撮影したのはイランの真ん中近くの、鉱山に囲まれている土地で、街からは少し離れているそう。撮影隊のスタッフたちは鉱山で働く技術者が働く工場に寝泊まりしたそうです。軍の基地が近いので、撮影で鉄砲を撃つと、基地から間違えて撃ち返されるんじゃないかと怖かった、とショーレさん。そんな時でもジャリリ監督は楽観的だったようです。

アフガニスタンの国境近くではイランと同じ言葉を話すので、どこからきても仕事ができるそう。戦争から逃れてきているので家族を連れてきていなかったり、パスポートのような正式な滞在カードを持っていないので、建設現場など大変な仕事をしていることが多いようです。


主人公の少年を演じたキャインは本名で、演技の経験はありませんでした。映画に出てきた先生役と奥さんの二人だけは舞台役者ですが、他の出演者は、足がないおばあちゃんとハンの夫婦を始め、みんな実際にその地域に住んでいる素人ばかりだそうです。「イラン人はあんまりシャイじゃないから、映画に出ませんかと聞くと、みんな快く出てくれる」とショーレさんが話すと、会場からも笑いが起きました。

撮影時に心に残っている思い出を聞くと「砂漠なのに本当に寒くて雪が降ってびっくりしたこと」、寒い季節じゃなければ砂漠には蛇やサソリが出てくるそうで、それも怖かったそうです。

映画の中に出てきたお祈りの場面のお話もしてくれました。大きな長方形の水場の周りに労働者の男性がたくさん集まってお祈りをしていました。キャインのお父さんが本物のアフガニスタン人をたくさん連れてきたそうです。日本ではあまり見ないお祈りですが、これはイスラムという宗教のひとつ。イランやアフガニスタンのほか、イラクやトルコなど周辺の国でもたくさん信者がいるそうです。


最後にショーレさんからペルシャ語の挨拶を教えてもらいました。
「こんにちは」=「サラーム」
「ありがとう」=「モテシャッケラム」
「さようなら」=「ホダハフェズ」
「私の名前は〜」=「エスメ・マーン〜」

最後はみんなで声を合わせて、ショーレさんに「モテシャッケラム!」とお礼を言って上映会は終わりました。


参加された方からのアンケートの声をご紹介します。

なかなかイランの映画を見る機会がなかったので良かったです。ありがとうございました。
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内容が子どもにはちょっと難しかったです。異文化を知るにはいい機会だったと思います。次回も楽しみにしています。
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見ごたえある映画でした。自分たちではなかなか選ばないので、良い映画で、いつもためになります。
  • URL:https://yaplog.jp/eigagakkou/archive/296
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