猫とアカデニズム

2017年12月29日(金) 20時01分




猫の画は人気があるだけでなく、画家自身をアピールする材料にもなりました。
絵画技法はアカデミーで習得することが主流であった時代、
アカデミー出身の生徒はほぼ必ず猫をえがきました。
アカデミーの最重要課題である展覧会にて、人物画と静物画は数多く出品され、
その中に猫は何度も登場しました。


人の体やガラスや金属の質感、果物の艶やかさと対比するように、
猫の毛並みを表現することで、技量をみせることができたのです。


インテリアとしても人気の高い動物画は、
よい稼ぎになったらしく、なかなか芽の出ない新人画家や女流画家の主な収入源となっていました。


しかしモダン芸術が台頭したことにより、アカデミーは衰退。
古典主義は過去の遺物として嫌厭されるようになりました。
そしてアカデニズムの代表でもあった動物画も廃たれました。


そのあおりで、動物画で人気を博した画家たちのほとんどが忘れ去られた存在となったのです。


次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は1月の予定です

猫とファンシ−ピクチャー

2017年12月05日(火) 15時03分

猫の人気が復活したことで、絵画やイラストでも積極的に描かれるようになりました。







田舎風の可愛らしい女の子や動物たちをモチーフにしたデザインは
ファンシーピクチャーと呼ばれ、猫もたびたび描かれます。
抒情感あふれる田舎の様子を描き、ノスタルジックな風景の中に猫を登場させました。




発明や機械の発達により、大量生産・消費も夢でなくなりつつあった社会を享受する一方、
昔ながらの田舎の生活に強い憧れを抱くようになりました。



無垢で自然な姿は一つの理想形であり、田舎に住む子どもや猫はその代表です。
彼らをどのように表現するかが、画家の目標でした。



画家の感性や工夫は現代でも素晴らしい魅力を放っております。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は12月の予定です
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ehagaki-roman
読者になる
■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
2017年12月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
月別アーカイブ