挿絵の黄金時代

2014年05月10日(土) 20時53分
絵本と絵葉書は密接な関係にありました。
義務教育の向上により識字率が上がり、
字を書き、本を読むことが一般にも広がりました。
大衆も汽車に乗り、暇つぶしに本を読み、
旅先で絵葉書を書きます。
生活の向上は子どもたちにも向けられ、
教育と楽しみのために絵本が製作されました。
当時挿絵やポスターと言った新たなカルチャーは、
仕事が多く生活の糧にもなったのです。




Lefevre Utile
1904
Alphons Mucha



そのため次々才能ある画家が誕生。
水彩画の微妙な色彩も再現できる、高度な印刷技術も誕生した事により、
個性豊かな絵本が発行されます。
しかしこの絵本は、挿絵を特別な紙に印刷し、
ページ貼り付けて薄紙でコーティングする大変手間のかかるもの。
そのため非常に高価なものになり、挿絵入り豪華本は贈答品として
裕福な子どもやコレクターしか手にできなかったのです。




Edmond Dulac
The Blue Bird
Fairy Book



そこで注目されたのが絵葉書でした。
絵葉書ならば単価が安くなります。
物語の粗筋も追え、しかも有名な
挿絵画家のイラストも気軽に手に取れます。
人気の絵本から挿絵を絵葉書化し販売したところ大反響。
物語絵葉書は一つのジャンルになりました。




Hilda.T.Miller
Up and Down Frog



また挿絵画家は自分をよく知ってもらい活動の幅を広げるため、
積極的に絵葉書の依頼を引き受けました。
自由な表現力によって生まれた絵葉書は、
より多くの人々を楽しませ、
挿絵画家の名を広めたのです。





次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は6月6日の予定です
P R
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■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
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