世界のハート絵葉書展 紹介C〜和製ハートと鏑木清方〜

2010年08月06日(金) 14時00分
開国以来、外国の様々な文化を積極的に吸収しましたが、
その中に外国の芸術表現も含まれておりました。
油絵や水彩画はもちろんのこと、
シンボルやモチーフなども取り入れられたのです。
日本の芸術家たちはモチーフが出来上がるまでの
歴史的な背景や深い意味合い等にとらわれず、
新しい一つのデザインとして発展させていったのです。

ハートも数あるモチーフの一つとして受け入れられ、
絵葉書にも様々なデザインで登場します。
その中の代表として鏑木清方の絵葉書シリーズ
〈恋の十種〉を紹介いたします。





佐用媛



鏑木清方は明治から大正時代に
美人画で人気を博した有名な日本画家です。
彼は情緒溢れる風俗美人画を描き、
現代美人画の形態を確立しました。
そのため鏑木清方と言えば日本画家と思いがちですが、
彼の画業の出発点は挿絵画からだったのです。

彼は水野年方を師事し、山岸荷葉の処女作
『紅筆』をきっかけに本格デビューを果たします。
そして挿絵や装丁などを手がける傍ら、
本筆の日本画にも力を入れるようになったのです。





松風



〈恋の十種〉は彼が挿絵画家として不動の地位を得た頃の絵葉書です。
そのデザインは情緒豊かでありながら革新的です。
ハートでくりぬかれた窓には源氏物語や
樋口一葉の『たけくらべ』など、めくるめく恋愛世界が広がっております。





美登利



切ない恋に身を焦がすノスタルジックなこの恋の絵葉書は、
今も昔も変わらぬ美しさを感じさせます。








「世界のハート絵葉書展」〜託された愛のメモリー〜
当展覧会は10月30日まで開催しております。
お近くにお寄りの際には、ぜひお立ち寄り下さいませ。



企画展の特集は今回で最終となります。
次回からまた違った素敵な絵葉書を紹介いたします。
お楽しみに!



次回は9月3日の予定です
P R
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■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
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