クリマス特集3〜大正ロマンとクリスマス〜

2008年12月19日(金) 12時45分

クリスマスが終わるとすぐお正月の準備で慌しいですね。
イベントの多さも師走の忙しさに拍車をかけているように思えます。



さてすっかり馴染み深いクリスマスですが、
幕末は出島などの一部の地域のみのお祝いでした。





 明治に入って
 文明開化をきっかけに、
 裕福な家庭を中心に
 クリスマスを
 行うようになりました。
 お祭りや行事に
 熱心な日本人にとって、
 クリスマスは特に
 親しみやすかったのでしょう。
 大正時代にはキリスト教に
 関係なく、庶民にも
 広まっていきました。
 子どもたちも
 サンタクロースから
 プレゼントがもらえるので
 大歓迎だったそうです。


     イヴの夜







 子どもたちに
 人気があったクリスマスと
 サンタクロースですが、
 実はプレゼントは
 クリスマスにではなく、
 なんと大晦日の晩に
 配られていたのです。
 お正月に神様が家々をまわり、
 幸福をもたらすという
 言い伝えがありました。
 そこから子どもたちへ
 お年玉を送る
 風習が生まれました。
 お年玉を贈る神様と
 サンタクロースが
 混同されたのでしょう。


   サンタとキューピー




大晦日にプレゼントを配り歩くサンタが登場したのです。






 また当時の
 便利グッズとして
 「子ども福袋」
 というものが
 ありました。
 これは前もって
 買っておいた
 プレゼントを
 袋の中に隠しておき、
 寝静まった頃に
 枕もとに
 そっと置きます。

          サンタとお正月



翌朝目覚めると枕もとにあるプレゼントに驚き、大喜びしたそうです。






今ではクリスマスもすっかり定着し、
プレゼントも24日の夜から25日の朝に配られるのが常識になりました。
様々な過程を経て変わっていったイベントの姿を知ると、
習慣の違いと文化の奥深さをあらためて感じてしまいます。



さて次回は年明けの連載です。
おめでたい話満載の絵葉書を紹介いたします。
お楽しみに!





次回は1月9日の予定です

クリスマス特集2〜サンタクロース今昔物語〜

2008年12月05日(金) 13時30分

12月に入りますと、あちこちでクリスマスのイベントあって賑やかですね。
寒い季節ですけど、毎年この時期はわくわくしてしまいます。


白ヒゲのおじいさんが赤い服に大きな袋をかつぎ、
子どもたちにプレゼントを配り歩く……
皆さんご存知のクリスマスの主役、サンタクロースです。


彼ほど子どもたちに
愛される有名人はいないでしょう。
しかし人気者の彼は昔から
あの赤い服を着ていたわけではないのです。







 プレゼントを配る
 サンタクロースは、
 聖ニコラウスの
 伝説からきてます。
 昔、信心深いけど
 貧乏な三姉妹が
 結婚の支度金が
 なくて困っていました。
 通りがかって事情を
 知った聖ニコラウスが、
 夜に三つの金塊を
 娘たちの靴に投げ入れました。
 この伝説がやがて
 クリスマスと結びつき、
 プレゼントを贈る、
 サンタクロースが誕生したのです。


    もしもし、サンタさん?







 最初ファーザー・クリスマス
 (クリスマスのおじさん)や
 シント・ニコラウス
 と呼ばれました。
 ファッションも魔法使いのような
 フード付きのローブで
 色も地味なものか、
 召使を連れた威厳ある
 司教の姿をしてました。

 私たちの知る
 サンタクロースが
 最初に登場したのは、
 19世紀末のアメリカの
 週刊誌からでした。



      真夜中の配達







 有名な政治風刺画家だった
 トーマス・ナストは
 クリスマス号に
 掲載する予定の詩から
 インスピレーションを受け、
 トナカイのそりに
 乗って空を飛ぶ、
 ふとっちょで
 赤い帽子とコートを着た
 白ひげの陽気な
 おじいさんを描きました。
 彼は痛烈な風刺画を
 描く一方で、
 毎年クリスマスに陽気な
 サンタクロースを
 雑誌に掲載したのです。


      クリスマスの朝




トーマス・ナストが描いたサンタクロースのイメージは、
アメリカにとどまらず世界中に浸透していきました。




一人のイラストレーターの創作から始まった
サンタクロースも、今や誰もが知っている有名人。
ちょっと太めの優しいおじいさんの姿は心が温まる気がします。




さて次回も素敵なクリスマスの特集をいたします。
お楽しみに!






次回は12月19日の予定です
P R
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