夏休み大特集2 〜妖怪大行進〜

2008年08月29日(金) 12時47分
夏休みもあと僅か。
夏休みの最後の思い出といえばやはり宿題でしょうか。
嫌な宿題はついつい最後まで残してしまって、
大変な思いをしてしまったことがありました。
今となっては懐かしい思い出です。



夏休みの大特集の後半。
今回もお化けをどんどん紹介します!




 真っ赤な体に角二本の
 恐ろしい顔をしたお化け。
 皆さんもご存知の鬼です。
 鬼は日本の
 お化けの代表であり、
 恐ろしい存在として
 伝説で登場します。

 もともと鬼は、中国の
 死霊を指す言葉でした。



             雷公の行水



日本に入ってきた際に様々なイメージが付与されて、
私たちが知る鬼が生まれたそうです。





 鬼の姿は牛の角に
 トラ柄の腰巻が有名ですが、
 これは悪い事が起こる方角、
 鬼門が丑寅(北東)
 の方角だったことが由来だそうです。

 ちなみに雷を司る神様も、
 まるで鬼のような出で立ちです。
 鬼門は神様の通る道でもありました。
 神様は雷を落として水を与える
 と信じられていたので、
 雷を落とす神様は
 鬼と同じ怖い姿をしているのです。


      雷神


そうそう、怖い姿といえば、骸骨も不気味に思えませんか?
人体そのものなのに、どこかおどろおどろしく見えます。


昔の人も同じだったようです。
江戸時代末期以降、伝えられたオランダ医学をきっかけに、
日本の絵師たちは精巧な骸骨を描くようになりました。




   

                       覗き見する骸骨



こちらの透かしからくり絵葉書にも、
美女の手書きを覗き見する骸骨が登場します。
レントゲン写真のように浮かぶ骸骨は、ちょっと怖いですが
どこかひょうきんで面白いですね。


怖いお化けの絵は、
一つのエンターテイメントとして親しまれてきました。
特に江戸時代には怪談物が流行し、
不気味な版画などが大ヒットしました。
きっとこれらの絵葉書も、怖いものを見たがる
人の気持ちから生まれた作品なのでしょう。




次回は秋らしい絵葉書の紹介を致します!
お楽しみに!



次回は9月12日の予定です

夏休み大特集1 〜妖怪大集合〜

2008年08月15日(金) 12時18分
草木も眠る丑三つ時、
生暖かい風が吹いて頬を撫で、
どこからともなく女の啜り泣きが聞こえてくる……


夏休みの大特集として、2回にわたってお化けの特集をします。
8月15日は丁度お見送りの日。
ちょっぴり怖くてユーモラスな妖怪を絵葉書で紹介します!




 お婆さんが
 自分を見下ろす大きな妖怪に、
 腰を抜かしています。
 この妖怪は入道といい、
 山中や峠の道で出没します。

 旅人が峠を越えながらふと見ると、
 一人の仏僧が立っていました。
 不思議に思って見ていると、
 どんどん大きくなり、
 ついに山よりも大きな体になって、
 ぎょろりと睨んでくるのです。
 人を襲う者もおりますが、
 脅かすことが目的で、
 特に何もしない者もおりました。



 驚く老婆と妖怪(ろくろ首の入道)




しかし見た人が驚いた拍子に腰を打ちつけて痛めることや、
見上げすぎて首の具合が悪くなって死んでしまうことがあったそうです。


これらの妖怪は岩や山の神のこともありますが、
狐や狸が化けているケースが多いそうです。
人に危害を加えるものから、性質の悪いいたずらするものまでおります。





  

狐が美人に
 
 
狐が美女に化けるのは有名ですね。
上の絵葉書は透かしからくり
(光を当てると下から別のイラストが透けて見えます)
を使ってその様子を描いています。






 また人に化ける以外に
 お祭りや豪華な宴会の幻を見せて、
 騙すこともありました。
 それと気付かずに
 喜んで参加する人間を見て、
 なんて間抜けな奴だと
 大笑いするのです。

 日本人は妖怪を怖がったり、
 時には面白がったりして
 昔からお付き合いしてきました。
 そのため絵葉書でも
 モチーフに使われたのでしょう。


    狐と戯れる人達





親しい人から夏のご挨拶に贈られたユーモアたっぷりの絵葉書を見て、
思わずふふっと、笑ってしまったかもしれません。



さて、次回も楽しい妖怪たちを紹介します!
お楽しみに!





次回は8月29日の予定です

大正ロマン レトロな夏模様4 〜夢二と夏の夜〜

2008年08月01日(金) 12時30分
夏休みも始まりましたね。
私は絵葉書資料館へ行くまでに、須磨の海水浴場の近くをいつも通ります。
ギラギラ輝く太陽と光を散らす眩しい海と、
暑さに負けないではしゃぐ家族連れを車窓から眺めるのが楽しみです。


夏模様も今回で最終回。
昔から夏は暑くて大変でした。
エアコンも冷蔵庫もない時代、
暑い夏を涼しく過ごす、
素敵レトロアイテムを紹介いたします!




提灯



 さてさて寝巻きの女性が
 そろりと出てきたのは、
 日本の風物詩の代表、蚊帳です。

 今ほど網戸もなく、
 蚊の悩みはかなりのものだったでしょう。
 蚊取り線香はありましたが、
 就寝時に使うのは危険です。

 そこで寝ているときに
 刺されないために、
 蚊が入れないよう
 布団そのものを囲ってしまうことを考えました。
 メッシュ素材で風通しもいいですが、
 寝室をすっぽり覆うため、
 今の家では中々使いにくいです。


       蚊帳


古き良き日本家屋の、広い部屋ならではのインテリアでしょう。




 また夏の暑さを忘れるために、
 川へ出かけたり、
 ウチワを扇いだりして、
 涼を取ることももちろんありました。
 しかし家に置くだけで気分を涼しくさせる、
 インテリアやアイテムもあったのです。
 そのなかの一つに、虫を飼うという習慣がありました。

 夏虫には綺麗な声で
 鳴くものがたくさんおります。
 篭で鈴虫などを飼い
 涼やかな鳴き声に耳を傾け、
 しばしばその音色で暑さを忘れたそうです。


 女学世界付録(月と町灯り)          






 夏になると、
 虫を入れた
 小さな籠を、
 屋台に積んで
 売り歩く、
 虫売りの行商が
 登場しました。
 きっと左の
 絵葉書のように、
 夏をしのぐため、
 風流な虫籠を
 求めたのでしょう。

   

              虫売り




クーラーだけじゃ味わえない
素敵な夏の過ごし方だと思いませんか?




さて、次回は夏休み特別企画として
少しドキッとする、面白い絵葉書を紹介します!
お楽しみに!!




次回は8月15日の予定です
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ehagaki-roman
読者になる
■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
2008年08月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
月別アーカイブ