日本のアール・デコ

2008年05月02日(金) 11時30分
ゴールデンウィークもそろそろ後半に入りました。
皆さんどのようにお過ごしですか?

本日第2回目の連載は、「日本のアール・デコ」です。
ホームページをご覧になれば分かるかと思いますが、
絵葉書資料館は日本の絵葉書に力を入れております。
今回は企画展にてメインで展示されている日本の絵葉書を紹介しながら、
日本のアール・デコの魅力についお話しいたします。



瓢箪と梅 彩色(作者不詳)

明治以降、文明開化の目的で西洋文化を取り入れていきました。
最初は目新しさから、西洋的なものを何でも真似しました。
しかしすぐに人々は馴染んでいき、
欧風と和風が入り混じった新しい生活文化が誕生します。

美術界でも例外はなく、積極的に西洋美術を学び、
独自の美術表現に昇華させていきました。



 
中澤弘光 5月
   日本葉書会1905明治38


 

 郵便制度も明治時代に取り入れられ、
 絵葉書も西洋風から日本以外では見られない、
 独特のデザインが登場するようになります。
 
 特にこちらの一枚は、
 アール・ヌーヴォー風のアヤメに流水を横らせる、
 写実と単純化が融合した面白い絵葉書です。

 日本美術は形式に捕らわれず、
 直接感覚に訴える、
 独自の美術表現があります。
 そのため現実味や写実性よりも、
 インパクトやユニーク性を追求しました。
 このような美学が根底にあるため、
 日本のアール・デコ風絵葉書には、
 他国にはないモダンな雰囲気があります。

     


もみじ(作者不詳)

規則に捕らわれることのない自由な発想。
それがあったからこそ、大胆で面白いデザインを考えられたのでしょうね。



企画展にて展示されている主な絵葉書の芸術スタイルを、
二回に分けて簡単に紹介させて頂きました。
日本絵葉書にも西洋絵葉書にも、甲乙付けがたい魅力が溢れています。

花の美術絵葉書展では、
花という分かりやすい題材から両者のセンスの違いを比べながら、
優れたデザイン性を感じて頂きたいと思っております。

ゴールデンウィークはもうすぐ終わってしまいますが、
企画展はまだまだ開催しておりますので、
ぜひおいでくださいませ!!





さて次回から少し趣向を変えて、
企画展にて展示している絵葉書から、
代表的な作家を紹介していきたいと思います。

イラストレーターから、意外な大物芸術家まで実にたくさんの方々が
絵葉書のイラストをかいているんですよ!


次回は5月9日の予定です。お楽しみに!!

P R
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■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
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