絵本と絵葉書〜しつけと絵葉書〜

2015年02月15日(日) 16時03分



親は子どもに、健やかに育って欲しいと願います。
そしてできれば、行儀よく、
聞きわけのよい、手伝いをする子になってほしいとも。
特に中産階級以上の人々は、いずれ社交界へデビューさせるため、
しつけや教育には熱心であったようです。




理想的な良い子を、自然とおぼえてもらうために、
絵本や絵葉書はたびたびお手伝いをテーマに取り上げました。
今回紹介する絵葉書も、
そんな当時の風潮を表す一枚です。




少女が人形をお風呂にいれております。
微笑ましいおままごとの一場面ですが、
人形遊びやおままごとは家事や子育てするための訓練であり、
優しい心を育てお手伝いを自然と身に着くと思われていました。



当時の哲学者ルソーが唱えた子どもの教育論で、
子どもは生まれながらにして善良な愛の心を持ち、
正しく育てれば優秀で志の高い
紳士淑女になると考えらておりました。



ニーズに応えるために、
人気のある題材を絵本だけでなく
絵葉書でも作ったようです。





次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は3月の予定です

100年前のパリモードA

2011年11月05日(土) 2時00分
ブランドはファッションの基準として、
また贅沢品の象徴として常に人々から高い関心を得てきました。
ブランドの始まりはイギリスであり、
富の散財が義務であった貴族社会のために、
富裕層にしかできない特別な衣装や装飾品、
生活用品などを作りました。
そしてフランスで洗練された
ファッションが次々発表されるようになり、
フランスはファッションの本場となったのです。




sazerac


100年前、上流階級の衣装は全てオートクチュールでした。
コルセットからスカートのレースまで全て注文されてから作られます。
もちろんその分大変高価で、ごく限られた人しか注文できません。
貴族や富裕層相手に展開し、ネームバリューを手にした
デザイナーの店が、現在のブランドに繋がるのです。





feather bonnet



当時の豪華な仕立ての衣装はコストの高く、一品ものが普通でした。
ポール・ポワレというデザイナーの出現により少しずつ、
ファッションは新しい方向性を見つけたのです。
まずポール・ポワレはコルセットから体を解放することを目標とし、
筒形のゆったりとしたドレスをつくりました。
カーブのついた引き締まったファッションが
主流だった当時の人々に衝撃を与えることになりました。
しかし、美意識の変革まではなされず、
彼のデザインしたドレスは奇抜と周囲から見られたのです。
しかし時代の風潮により、他のデザイナーもコルセットを使用しない、
自然なラインを出すドレスやスーツを発表するようになったのです。





Brown Dress
DART ECO GLAMOUR CARDS



女性の社会進出の本格化に伴い、
活動的で軽快な衣装の需要が伸びました。
結果パニエやコルセットを用いるような大仰なドレスは姿を消し、
出歩くことのできるスタイルが主流になっていったのです。




次回も素敵な絵葉書を紹介致します。
お楽しみに!




次回は12月2日の予定です

100年前のパリモード@

2011年10月08日(土) 14時00分
最新流行モードに有名ブランドのファッションショー。
おしゃれに興味ある人は多いことでしょう。
馬車が走り、蒸気機関車が大陸を横断していた頃、
女性のモードの発信地はパリでした。



産業革命によりより豊かな生活が可能になった欧米諸国にて、
富裕層が求めたのは宮廷時代を
イメージした豪華で贅沢なファッションでした。
レースや生地をふんだんに
使われた衣装はルイ王朝趣味、
もしくはイギリス王室にちなんで
エドワディアンスタイルと呼ばれました。






Kuhn Regnier Stengel&Co Dresden 30



当時は植物の優雅な曲線と
神話を題材にしたモチーフを扱った、
アールヌーヴォの芸術様式が世間でもてはやされておりました。
流行に敏感なモード界も
いち早くその様式をデザインに取り込み、
優雅で官能的な曲線美をファッションで表現しようとしたのです。
結果流水のごとき長いドレープや何重にも重ねられたフリル、
そしてぎりぎりまでウェストを細くし、
胸や腰を強調するSカーブラインや
大きくふくらました袖、大きな帽子をデザインしました。





Edwardian Parasol



それらのファッションはどれも優美で豪華でしたが、
見た目とは裏腹に不自然な強制をしいられ、
時には体に変調をきたすこともありました。
コルセットはウェストを細くみせるための補正下着として、
ヨーロッパで広く使われておりました。
その流行は行き過ぎてしまい、
ウェストを50センチ以下にするため、
貴婦人たちは無理して締め付けたのです。
締めすぎた圧迫により、頭痛や吐き気に常に襲われ、
ひどい時には内臓を痛めてしまうこともあったそうです。
医者たちはコルセットの締めすぎは
健康を害すると警鐘を鳴らしましたが、
多くの婦人たちは健康よりも美を選択し、
窮屈なコルセットで締め続けたのです。





Bonnet Edwardian Lady


体に影響を及ぼすスタイルは
長い間続けられましたが、ウェストをゆったりとした
自然でなだらかな肢体を魅力とする
風潮が生まれたことにより、
デザインは余裕のある活動しやすい
ファッションへと変化していったのです。





次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!




次回は11月5日の予定です

イースターグリーティング〜甦る命を讃えて〜

2009年04月03日(金) 13時00分
桜が咲きだし、週末は花見客があちこちで見られそうです。
神戸にもお花見スポットがたくさんあり、
夙川・芦屋方面はこの時期特に人で賑わいます。
それぞれ工夫を凝らしている花見客を見物するのも、
花見の楽しみの一つです。



4月はイースターと言う、欧米諸国で大切にされているお祭りがあります。
イースターとは復活祭という意味で、イエス・キリストが
蘇ったことからお祝いするようになったお祭りです。
そのためイースターは、クリスマスと同じぐらい大切な日だそうです。
イースターは毎年決まった曜日にするのではなく、
春分の日以降の初めての満月の日と決まっております。
(ちなみに今年のイースターは4月14日です)

春の到来を喜ぶお祭りでもあるので、
欧米ではとても華やかに楽しくお祝いします。
それだけ盛大に祝うお祭りなので、絵葉書も
クリスマスに次ぐ豊富な種類と人気を誇っていました。
イラストは花をバックに、ウサギやひよこが
卵と一緒に登場するものが一番オーソドックスです。




卵を投下するひよこ




ウサギもニワトリと同じぐらい多産なことと、
元気に跳ねまわる姿から生命の象徴とされていたことから、
卵と一緒にイースターの大切なシンボルとされました。
そのため、ウサギと卵がセットになったイラストが数多くあります。
しかもただ単に可愛いだけでなく、
芸術的なものからコミカルなものまで幅広くあります。
特にコミカルに目を向けると、遊び心が垣間見ることができます。
シュールでユニークなイラストは、
今でも驚きと笑いを提供してくれます。
おそらく暖かくなる季節のせいで気分も高まり、
自然と陽気な気持ちになれたのでしょう。





おすまししてハイチーズ!



さて主役の卵ですが、真っ白の卵を飾るのではなく細工や色を施します。
復活を象徴する赤色に卵を塗ったことから始まったそうですが、
灰色の冬からいろどり豊かな春へと変貌する季節を、
卵いっぱいに表現したのでしょう。
復活したイエス・キリストを、喜びの春としてイメージして、
実に色彩豊かな美しい模様を卵に描きました。
昔は各家庭で作っていましたが、いつの頃からか
凝った細工や精緻な模様を描き込んで売るようになりました。
今では一つの伝統工芸として、ヨーロッパ各地で脈々と受け継がれております。





ひよこの音楽隊




そして卵はただ飾るだけでなく、イースター限定の遊びにも使われました。
地方によって様々な遊びがありますが一番ポピュラーなものは
庭や家の中に隠した卵を子どもたちが探して回るものです。
絵葉書でもその様子をモチーフにしたものが多く、
ウサギと一緒に卵を発見する子どものイラストなどが多く見られます。






少女とウサギとイースター




グリーティングカードはたくさんありますが、
中でもイースターカードは優しい色合いが多いです。
きっと、東西でも春に対する感覚に違いはないのかもしれません。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!




次回は5月8日の予定です

バレンタインカード〜絵葉書に託す恋心〜

2009年02月06日(金) 13時00分

この頃かわいらしいハートマークや
美味しそうなチョコレートの広告が目につきますね。
甘くて素敵なイベント、バレンタインデーが
いよいよ来週に迫っております。
ハートとリボンが踊る催し物売り場が女性客で日に日に賑わうのを見ると、
イベントに対する想いの強さを感じますね。


日本でもすっかり馴染みですが、
ヨーロッパでもイベントで盛り上がる一日らしく、
素敵な絵葉書がたくさんあるのです。



 バレンタインデーは
 恋人同士の日、
 または愛を告白
 する日として、
 外国から輸入された
 祭日の中で、
 クリスマスと同じくらい
 普及しました。
 日本では女性が
 チョコレートを
 贈りますね。


          支度中のキューピッド



ですが欧米では愛の証として、
男女ともに花束やロマンチックなプレゼント、カードなどを贈ります。






 バレンタインカードの歴史は古く、
 中世から始まったとされています。
 バレンタインの日に
 カードに愛の詩をしたため、
 レースなどで美しく飾って
 男性から女性へ贈ったそうです。
 その後クリスマスカードと同じように、
 ヴィクトリア時代に鮮やかな
 多色刷りのカードが普及し、
 恋人に限らず楽しく送れる
 ものへと変化していきました。
 そのためカードは
 恋人同士で
 交換する以外に、
 家族や友人同士で
 送り合うこともありました。

      可愛いカップル




 やがて家に届けられた
 ポストカードを
 家族で見ることが、
 バレンタインの一つの
 楽しみになっていきました。
 ロマンチックな
 愛の言葉がつづられた
 カードが見つかると、
 仲間内や家族に
 よくからかわれました。
 受け取った本人は嬉し恥かしで、
 ついつい舞い上がりました。
 しかし喜んでばかり
 いられません。
 送られた側は
 ちょっと注意が必要でした。

    バレンタインの女王




なんと悪戯で男性が女性のふりをして
友人にカードを送り、からかうという遊びがあったのです。

素敵なカードを貰えたと喜んでいる中で、
種明かしにがっくりきた男性たちも多くいたことでしょう。




さて次回も可愛い絵葉書を紹介します。
お楽しみに!




次回は2月20日の予定です

愛くるしい友だち〜テディ・ベアと絵葉書〜

2008年11月07日(金) 12時35分
本格的に寒くなりました。
夏の名残を振り落とすように、木々も色鮮やかに紅葉してます。
寒いと何故かご飯が美味しく感じられるから不思議ですね。
この時期、つい食べ過ぎてしまうので、太らないよう注意してます。




 つぶらな瞳に丸い耳、
 足を投げ出してちょこんと座る姿。
 今回の主役は、
 皆さんもお馴染みのテディ・ベアです。
 この愛らしい小熊のヌイグルミの
 誕生には様々諸説がありますが、
 一番有名なのは20世紀初頭の、
 アメリカ大統領のエピソードです。
 ハンティングが大好きなルーズベルト大統領は、
 ある日熊狩りにでかけましたが、
 一頭も狩れませんでした。
 代わりにと同伴者が
 小熊を捕まえて木に縛りつけたのです。


      My Friends



その小熊を銃で撃つよう進められましたが、
かわいそうに思った大統領が小熊を離しました。




 この出来事が新聞に載り、
 感動したおもちゃ屋の夫婦が
 手縫いの小熊のヌイグルミを
 大統領のニックネームであった、
 テディの名を付けて
 売り出したのが始まりだそうです。
 大統領もそんな人気になるとは
 思ってなかったので、
 自分の名前を使うことを
 気軽に許可したということです。

 欧米で大変な人気を博した
 テディ・ベアはすぐに絵葉書にもなりました。


     少女とテディ・ベア



当時新聞についで影響力のあった絵葉書は、
現代のテレビコマーシャルに匹敵する宣伝力がありました。
おもちゃの広告も兼ねて、おもちゃで遊ぶ子どもの絵葉書が
たくさん印刷されたそうです。



可愛らしい絵葉書で目を楽しませながら、売ることも意識してるなんて、
なんだかとてもしっかりしてると思いませんか?


華麗な絵葉書4〜お姫様ドレスいかほど?〜

2008年06月13日(金) 12時03分
梅雨時期の蒸し暑さはかないませんね。
古い絵葉書も湿気でダメになてしまうことがあるので、
管理にも気を使います。



さて、お姫様ファッション特集してまいりましたが、
貴族のファッションはオートクチュールが当たり前でした。
デザイナーを直接邸宅に招き、デザインや採寸をその場で行います。
ミシンもなかった時代なのでドレス一着でも、
今の何倍もの人手と手間がかかりました。

そうやって出来上がった見事な衣装は
当然とんでもない値段がついております。
今回は彼女たちのドレスが一体いくらぐらいしたのか、調べていこうと思います。


 
Rie CRAMER
Nail Care Hairdo
Lady old 1910





マリー・アントワネットがこよなく愛したドレスは、
ローズ・ベルタンという女性デザイナーに任されていました。

彼女は特別に謁見が許されており、
時には半日以上も王妃の部屋で衣装の相談をしました。

  
完成した衣装はいかにも王妃好みの派手で豪華なものばかりでした。
しかし、その分常識では考えられないようなお金がかかりました。

王妃専用の完全オーダードレスはなんと……一着約6千万円。
しかも何着も仕立てるので、衣装代だけでも年間約10億円かかったそうです。




Art dECO HP
Child Girl Children 1920




またロココ時代のドレスの形は、それほどヴァリエーションがなく、
個人差をつけるために、自分流にレースやリボンなどをカスタムしていくのが主流でした。
ドレスに華を添えるレースは、フランス製が一番高級で人気がありました。

全て手作業で紡がれた繊細な模様はたしかに美しいのですが…
芸術品なみに恐ろしく値段が高いものでした。

極細のレースは1.2メートルで480万円もしたのです。
   

ご存知の通り、ドレスには何十にもレースを重ねます。
もちろん1メートルちょっとでは、何も飾れないでしょう。
そう考えると立ちくらみがおきそうです……


余談ですが、遊び好きなマリー・アントワネットは
衣装以外に様々な浪費をし、国家予算を無視した贅沢を続けました。

フランス王家が革命で倒れたのも頷けるような気がします。





今回でお姫様特集も最終回。
次回から初夏にぴったりな特集をします。
お楽しみに!




次回は6月20日の予定です

華麗な絵葉書3〜お姫様のファッションアイテム〜

2008年06月06日(金) 16時15分
上野の東京美術館にて30万人以上を動員したルーブル美術館展、
神戸でも人気があるようなので、どのくらい来館者が来られるのか楽しみです。


展覧会でも、王族たちの愛用品のほかにアクセサリーも多数出展されています。
贅沢品の極みであるそれらの装飾品は
とても庶民では思いつかないような、ゴージャスなものばかりです。




 

Silhouette Lady Getting
Dressed with Maid Steen




素敵なドレスをさらに魅力的にするのに、
アクセサリーはとても大切でした。

例えばルイ14世の時代から、
扇子は貴婦人のおしゃれに必要不可欠でした。


 しかしその隆盛を極めたのは、 ルイ15世の時代と言われてます。


もともと東洋から輸入されてきた扇をヒントに、
骨組みに見事な彫刻をほどこし、
扇面にはそれこそと匠の技とも言える緻密な絵を描きました。


また、マリー・アントワネットが活躍していた頃は、
イギリス風庭園の散歩がブームになったことにより、
日傘やステッキが外出用のおしゃれアイテムとなりました。



 
Eviter ce signe a cause des frais


ちなみに扇は社交界の持ち物として、
後の時代まで受け継がれております。
20世紀初頭に発行されたこちらの絵葉書では、
扇の持ち方の違いによる、
御婦人からのメッセージを解説しております。

(上 "愛してます” "また明日” "お手紙を下さいませ”)
(下 "お断りします” "私は一人です” "おしまいだわ” "よろしいですわ”)
*全て左から訳してます


こんな細やかな仕草で駆け引きをする姿は
何とも優雅で、エスプリの香りがしますね。




次回もお姫様特集です!
お楽しみに!



次回は6月13日の予定です

華麗な絵葉書2〜お姫様ヘアースタイル〜

2008年05月30日(金) 12時09分
本格的に梅雨入りし、
空気もなんだかどんより重たいですね。
湿っぽい毎日が続くと外出しにくいですが、
こういう時こそ美術館に行くことをお勧めいたします。
涼しくて快適な美術館で一日のんびり過ごすと気分もリフレッシュしますよ!


前回に引き続いてお姫様ファッション特集。
ドレスよりも個性的だったヘアースタイルを紹介いたします。


フランスの女王、マリー・アントワネットが贅沢な毎日を送っている頃、
ヘアースタイルはドレス以上に重要なおしゃれポイントでした。

 
Silhouette Deco
Couple on Couch Steen

 


カリスマ美容師は礼服に身を包み、
馬車でお宅まで訪問します。
ご婦人の髪を前にじっくりイメージを膨らませて、
おもむろに櫛を取り出し……

髪にパッドを仕込んでつけ毛をたっぷり使い、
芸術品ともいえる奇怪な建築物を作り上げるのでした。

              
なかでも豊富なヴァリエーションで人気があったのが
「オセンチ・プフ」と呼ばれるヘアースタイルです。



依頼主の心を表現するために、
蝶の舞う庭園やドールハウス、牧場、生の果物や花など、
あらゆるものを頭に乗せ、さらに羽で飾り立てたのでした。


他では類を見ないあまりにも奇抜なヘアースタイルは、
貴族を批判する風刺の標的になり、
巨大な髪型のせいで馬車の天井を突き抜けるという、
コミカルな風刺画が描かれるようになりました。


ちなみに18世紀は貴族でも
何日もお風呂に入らないのが当たり前だったため、
相当痒かったそうです。


ファッションが時として、美しく見せることより目立つことに先走ってしまう、
いい例ではないでしょうか?


絵葉書資料館では、企画展の絵葉書以外に、常設でたくさんのコレクションを展示しております!可愛い絵葉書もたくさんありますよ!!



次回はお姫様のファッションをひきたてた小道具を紹介いたします。
お楽しみに!




次回は6月6日の予定です

華麗な絵葉書1〜お姫様ドレス〜

2008年05月23日(金) 12時06分


いよいよ絵葉書資料館の貴重なコレクションから
毎週一枚、素敵な絵葉書を紹介します。

今回テーマは“お姫様”です!

ただ今神戸市立博物館にて開催中のルーブル美術館展。
企画展では究極のセレブと呼ばれた、
18世紀フランス王家や貴族たちの日常を見ることができます。
私もつい先日お邪魔しまして、その豪華さに思わずため息をつきました。
特にご婦人方の衣装の豪華さには目をみはるばかりです。


そこで今回は感銘を受けた記念に、
絵葉書で描かれた彼女たちのファッションについて連載していきたいと思います。

絵葉書が流行したのは近代に入ってからですが、
隆盛を極めた貴族文化の代表として、脳裏に残っていたのでしょう。
美しいドレスに身を包んだ貴婦人のイラストを度々目にします。


 
Carl Bring God Jul 



革命から100年以上経っても、華麗な貴族趣味といえば、
18世紀に栄華を誇った王宮風俗でした。
現代でもファンタジーや絵本などで見られるお姫様のイメージも、
やはり当時の雰囲気が土台にあるように思えます。

さて、そんなきらびやかなロココファッションで有名といえば、
大きく膨らんだドレスではないでしょうか?
    

18世紀前半から登場したゴージャスなドレスは、
硬い素材の輪を何十にも重ねた、パニエと呼ばれる下着を着けました。

パニエはたっぷりとした布とフリルを広げ、
造花やレースで飾られたスカートを美しく見せました。
パステルカラーであつらえられた衣装は、
まるでデコレーションケーキのような甘くて綺麗なドレスになりました。



しかしパニエはだんだん装飾を演出するよりも、
スカートを大きく広げることが目的になりました。
その結果、横幅2メートルまで広げるパニエが登場しました。



次回は引き続き、お姫様のファッションを紹介いたします。
他の時代では見られない、
元祖セレブたちの個性に触れていきたいです!
お楽しみに!!





次回は5月30日の予定です
P R
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■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
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