日本と高層建築

2019年12月03日(火) 22時03分

東京
浅草十二階




博覧会は、最新の技術や工芸品などの展示品だけでなく、
その会場を彩る建築物も注目の的でした。
技術の粋を集めた巨大なモニュメントや建築物は、
開催国の国力を示すと同時に博覧会の大きな広告塔の役割も持ち、後々まで残され、活用されます。
数多くの近代建築の中でも、特に話題性抜群であったのが、高層建築の登場です。



エッフェル塔に代表されるように、天に届かんばかりの巨大な塔などの建築は、
自重を支えることができる鉄骨の製造と、
複雑な構造を建設する技術が必要とされます。
今でこそ世界中の都心部にて乱立する高層ビルですが、当初はその群を抜く外観と、
広大な景色を一望できることから、観光の目玉となりました。



日本でも、明治以降、観光名所として各地で高さを競うビルや塔が建築されます。
その中の一つ、浅草凌雲閣を紹介いたします。
設計者は帝国大学工科大学教師の英人バルトン。工事監督は伊藤雄司。
八角形で、日本初のエレベーターが備え付けられたこの高層建築物は、
休憩所や売店のフロアがあり、最上階には望遠鏡が設置されていた。



また、高さだけでなく、さまざまなイベントも開催され、
その中でも話題になったのが日本初の美人コンクールである。
応募された美女の写真を展示し、訪れた人の目を楽しませた。
この企画はなかなか好評だったらしく、
外国人向けの「東京百花美人鏡」など、何度も開催されたようです。




浅草十二階と呼ばれ、人気のスポットだった凌雲閣でしたが、
大正12年の関東大震災で半壊、取り壊されました。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は12月の予定です
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■絵葉書資料館では、明治後期から昭和の始めにかけて国内外で発行された絵葉書を、常設展示と定期的に行う企画展にてご覧頂けます。
19世紀末以降、私製絵葉書の使用が認められるようになり、世界各国で絵葉書文化の花が開きました。
当資料館では来館された皆様に、 絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップして頂きたいと思っております。
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