NAから見た「治す力」
2002.08.28 [Wed] 15:43

 「治す力」とは、いったいどんなものを言うのでしょう。
古代には、神殿に横たわっていた病人が夢の中に現れた神様の治療によって治ったと言うような事が信じられていました。この現象こそが、実は人間の持つ自然治癒力をあらわしています。

「治す力」は誰でも体の中に持っています。精子と卵子が結合し、細胞分裂を繰り返して、骨や血管、内臓、神経、皮膚、髪の毛などの複雑な構造物が、中から完成してゆく過程を想像してみてください。しかも、成長したり老化しながら生きて動いているのです。そこにメンテナンス装置が備わっていないはずがありません。
ある学者の話では、遺伝子は親から子へ必要な情報を伝えるだけではなく、日常の生命活動においても重要な役割を担っており、一分一秒でも休むことなく働いているそうです。

また、物質レベルだけでなく、精神レベルの刺激が遺伝子の働きに影響を与えてるとしか考えられないような状況が数多く起こっています。
例えば、一夜にして髪の毛が真っ白くなったり、ある病気に特別な効果のあると言われている温泉で本当に病気が治ってしまうということが往々にしてあるのです。

それは、精神的なショックや信じる心の裏側で遺伝子の力が働いているからです。
奇跡といわれるようなことが突然に起きるのは、心の働きが遺伝子に影響を与えているとしか考えられないのです。つまり、日常的に心の中で何をどう考えているかが、遺伝子の働きに影響を与え、病気になったり治ったりするということです。

最近、世界中の先端医療が“自然治癒力”に注目しています。
緊急医療の分野でも内臓破裂のような患者の治療法に於いて、患者本人が持つ自然治癒力に任せ、容体が安定するまでほとんど何も手を施さないということが最近では行なわれています。これは「ダメージコントロール」と呼ばれ、体の中の遺伝子が自動的に体の修復をすすめてくれるのです。それがやがて、従来の概念で言われる「奇跡」として起こるのです。
DNAレベルの「変化する力」や「治す力」のメカニズムは将来科学的に解明される事でしょう。しかし、それを待つ必要はありません。なぜなら、自然治癒力に知識は必要ないからです。

健康コラム