眼が見えない!網膜色素変性症(12)治療
2019.06.24 [Mon] 08:00

残念ながら現在「網膜色素変性症」の進行を停止し改善する根本的な治療法はありません。但し進行を遅らせる方法がいくつかあります。

動物実験で強い太陽光線が網膜の視細胞の寿命を短縮する事が分かっています。特殊な遮光眼鏡を着用して視細胞のダメージを最小限にとどめる事が推奨されています。

この遮光眼鏡は明るい環境での眩しさを軽減し、急に暗い環境になった際の暗順応を助け、コントラストを強調する効果があります。

吉祥寺センター小澤ブログ(509)小澤秀明
 

眼が見えない!網膜色素変性症(11)検査
2019.06.17 [Mon] 08:00

(5)網膜電図検査(ERG)
網膜に光が到達するとここで電位が発生して、この刺激は視神経を通じて脳の視覚野に伝わります。

網膜電図検査では電極を組み込んだコンタクトレンズを装着した後、強い光を照射して網膜の電位の上昇を計測します。

「網膜色素変性症」では初期の段階で網膜電図検査による電位が低下し、中期以降まで進行すると反応が見られ無くなる事が分かっています。

これにより客観的に「網膜色素変性症」の長期的経過観察が可能となりました。

吉祥寺センター小澤ブログ(508)小澤秀明
 

眼が見えない!網膜色素変性症(10)検査
2019.06.10 [Mon] 08:00

(4)光干渉断層撮影計(OCT)
眼に侵襲を与える事無く、又接触する事無く眼底の状態を描出する事の出来る検査法です。近紫外線を使って眼底の断層像をミクロン(1000分の1ミリメートル)単位で画像化します。

「網膜色素変性症」の他、加齢黄斑変性や緑内障、糖尿病性網膜症の進行具合などを調べる事が出来ます。

検査前に点眼薬で散瞳してから行う為、準備に30分程かかりますが、検査そのものにかかる時間は数分です。

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眼が見えない!網膜色素変性症(9)検査
2019.06.03 [Mon] 08:00

(4)眼底自発蛍光撮影
「眼底自発蛍光撮影」は網膜色素上皮の老廃物であるリポフスチンが特殊な光に対して蛍光を発する特長を利用して、網膜に老廃物が蓄積したか調べる検査法です。通常、年齢と共に産生量が増えて蛍光が強くなります。

ところが「網膜色素変性症」になると網膜の桿体細胞の活動性が低下して、網膜が老廃物自体を産生しなくなり、蛍光が弱くなります。

参考までに「加齢黄斑変性」になると老廃物が大量に蓄積して黄斑部の蛍光が強くなります。

従ってこの「眼底自発蛍光撮影」は網膜色素変性症と加齢黄斑変性を発見するのに有用な検査法です。

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眼が見えない!網膜色素変性症(8)検査
2019.05.27 [Mon] 08:00

(3)暗順応検査
私達の眼は明るい環境から暗い環境に変わる際桿体細胞の働きにより暗さに慣れて来ます。これを「暗順応」と言います。又、それとは反対に暗い環境から明るい環境に変わる際に明るさに慣れて来るのを「明順応」と言います。

正常であっても「明順応」が1分以内であるのに対して、「暗順応」は30分以上かかってしまいます。

「網膜色素変性症」は桿体細胞に異常を来して暗部での視覚が衰える病気です。

暗順応検査は暗順応計を用いて、自覚的にどれ位の暗さの光を認識出来るか時間経過と共に調べる検査です。

吉祥寺センター小澤ブログ(505)小澤秀明