狂伯爵と買われた花嫁 愛と殺意の新婚生活!? 感想

November 24 [Mon], 2014, 15:22


オススメ:★★★

久しぶりに読んだ少女小説1巻だったのですが…
うーん、期待通りとはいかなったですね。
ネット上での評判は良かったので安心していたんですが。

まず、ストーリー云々以前にこの作品、作中の世界観を壊す単語がたびたび用いられています。
「ばい菌」「軍国主義」「戸籍」「ゴム手袋」等々、今ざっと思い出すだけでもこれだけあります。
いずれも西洋中世の世界観では違和感を覚えるもので、こういった単語が出てくる度ガッカリしてしまいました。
現代日本人の感覚のままイメージで書いてしまっているのが伝わってきてしまっています。
また、もう一つ言葉遣いとして気になったのが「いかがわしい」の使い方。
一般的には「いかがわしい」というと風紀的によろしくないもの等に対して使われるものと思いますが、この作品内では「怪しい」「胡散臭い」といった向きで使用されている風に思えました。
更に誤字も複数あり、こういった点から、ストーリー外の点で気になる事が色々と多かったです。
しかし作者さんは新人作家さんという訳でもなく、一部では結構人気のある方みたいで驚きました。

ストーリーの方も微妙です。
ヒロインのリリアンは自分を殺して剥製にしたいと思っている伯爵と結婚してしまうのですが、後々とはいえ自分を殺そうとしている対象に対して早い段階で「お人よし」を発揮しており、こちらとしては正直理解出来ませんでした。
もし自分を殺そうと思っているよく知らない相手が一時的に自分を助ける為に怪我をしたとして、その相手を心配するという心理は全く現実味が感じられません。
後からリリアンの「お人よし」ぶりが人並外れたものであるという描写はありますが、恐怖でうち震えてる訳でもなく、かといって伯爵に一目惚れしたとかそういう訳でもないまま伯爵との暮らしにあっさり適応し、その癖逃亡する気は満々という何とも理解し難いキャラクターでした。
それならもっと危機に鈍感な天然系ヒロインだとか、どうせ殺されるならと開き直ってこれまでとは違う恵まれた生活を満喫しようとするような図太いヒロインなんかにした方が無理がなかった気がするんですけどね。
おまけに途中からは伯爵視点のシーンが多くなっていき、エピローグではなんとヒロイン視点がないまま終わってしまいました。これでは一連の出来事を通してリリアンが何を感じたのか、心境に変化があったのか否かは勿論読みとれません。
続刊前提のようですが、仮にも乙女系小説でありながらラストシーンがヒロインそっちのけの男同士の膝枕って余りにも酷くないでしょうか…。

キャラ付けや登場人物同士のやり取りなんかは悪くなかった方だと思うのですが
人におすすめ出来るレベルの作品ではないなというのが、私の中での評価です。
  • URL:https://yaplog.jp/dokusai/archive/1416
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