『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』 感想

January 30 [Sat], 2016, 22:59
 
 注:以降ネタバレ有り

 Vシネマから移行してもう随分と経ち、今や1月の恒例となった戦隊VSシリーズ映画。
 今回は両作品のテーマが上手く絡み合っていて、例年以上に楽しく感動できる内容に仕上がっていました。

 前述の通り、トッキュウジャーのテーマである「旅をして、最後は家族の許に帰る」と、ニンニンジャーの「家族の絆の素晴らしさ」の二つを絡めることを主軸に置いたおかげで、それぞれの作品の良いところが上手く噛み合ったという印象を受けました。
 それだけに、最後の旋風お父さんの「おかえり、天晴」はグッとくるものがあります
 
 タカ兄の消滅の件に関しても、トッキュウジャーのテーマである「イマジネーション」を絡めてきたのが好印象。
 イマジネーションは心の力だけに、心の在り方である忍タリティとも相性バッチリですしね
 
 
 今回のメインとなる敵は、シャドーラインの残党、闇博士マーブロ
 脚本の下山さん曰く「『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』のジョニー・デップをイメージした」とのことで、山里さんの怪演もあってなかなか面白いキャラクターになっていたと思います
 個人的に、戦隊VSシリーズの「前作の敵組織の残党」が好きってのもありますね
 陽気に見えて、忍タリティを奪った後のタカ兄を「出涸らし」と呼ぶ辺りに残忍な悪党らしさも出ていたのが良し。
 あと、人間態から怪人態になる時のCGがめっちゃカッコ良い!

 TVシリーズの時点では「闇留学」に出ていたらしいんですけど、ナチュラルにそういうワケわかんない単語差し挟んでくるあたりに下山さんの中の「浦沢イズム」が垣間見えましたねw(下山さんは浦沢さんの弟子)
 
 シャドーラインの幹部は名前の法則として

 ネロ男爵(イタリア語)
 ノア夫人(フランス語)
 シュバルツ将軍(ドイツ語)
 モルク侯爵(デンマーク語の『闇』)
 ナイル伯爵(ロマンシュ語)
 ヘイ大公(中国語)

 
 と、基本的に外国語の「黒」が名前に入ってるんですけど、闇博士の場合はギリシャ語の「黒」を意味する「マーブロ」だと思います
 パワーレンジャー・スーパーメガフォースでも「皇帝マヴロ(原典のアクドス・ギル)」ってのが登場してましたよね

 
 ゲスト怪人は妖怪ワニュウドウ
 クライナーを素体にしていて、前作との共演要素が強いのが良し。
 合体スペシャルの妖怪ブルブル(バイラルコアが素体)もそうですけど、「物を素体にする怪人」だと共演もので共演相手の作品の物を素体にした怪人を出すことで容易に共演要素を強められるってのは良いですよね
 牙鬼軍団側は九衛門のみの登場に留まっていて、風呂敷を広げすぎず上手く纏まっていたなーと
 闇博士単体でかなりキャラが立ってるってのもありますよね

 
 例年通り、今年のスーパー戦隊である「動物戦隊ジュウオウジャー」も先行登場。
 短い出番ながら、それぞれの個性が出ていてワクワクさせられました
 特にジュウオウタイガーとジュウオウライオンが印象に残ったなーと
 
 「そこまでだ、デスガリアン!」と、去年のニンニンジャーの先行登場同様に「自分たちの敵と現行作の敵を間違える」ってネタをやってくれたんですけど、去年の場合は「クロック(時計)」シャドーを「妖怪」と間違えることで「妖怪ウォッチ」にかけてるって意図もあったと思うんで、それに比べると面白味は半減だったかなーと


 テレビシリーズの小ネタもちょこちょこ拾われていたのは、やはり「オタク」的な視点から観るとニヤリとさせられます。
 
 トッキュウ1話の寝ているライトよろしく寝ているタカ兄だったり、

 
 「けん玉探偵ヒカリ」として登場して、ちゃんと本編を踏まえた上で「リターンズ!」と言うヒカリだったり、

 
 闇アカニンジャーの弱点がピーマンだったりと。
 
 特に一番良かったのは、本編で「死に場所」を探すことを辞め最後に「生きる場所だ!」と宣言した明が「死に……」まで言いかけて「仕事場か!」と言うところ。
 最終回の辺り思い出してウルッと来ましたわ

 巨大戦もかなりのクオリティで見ごたえが高かったです。
 夜空の下でサーチライトが焚かれる中の巨大戦はやはり燃える……!
 水を使っていたのも映像的に映えるなーと
 
 作品の垣根を超えた合体として、ライオンハオーにトッキュウオーとビルドダイオーが合体した「覇王トッキュウダイオー」が。
 こういう夢の合体が最近だと定番になりましたよねー
 毎回コックピットに両方の戦隊が全員集合するから、結構賑やかなのが楽しいんですよね

 必殺技はオトモ忍が烈車に乗っかって、という流れなんですけど、ここで夏映画のダイノマルが登場するのもポイント。
 まあ各戦士が2人ずつオトモ忍の肩に乗っかるんで、
 
 シノビマル
 ロデオマル
 パオンマル
 サーファーマル
 UFOマル
 ダイノマル


 でちょうど人型オトモ忍6体になるから「数合わせ」の意味もあったんでしょうけど……

 ただ残念なのは、今作では両作品の主題歌が流れなかったこと。
 一応アレンジしたBGMは流れていましたけど、やっぱり主題歌をどストレートに流してくれる方がテンションは上がるなーと
 トッキュウもニンニンも主題歌がカッコ良いから余計に

 共演ものとして、両方の作品の良さを取り入れつつエンターテインメントとして昇華された良い映画だったと思います
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