ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第48話(最終話)「遥かなる旅路 さらば友よ」 感想

June 20 [Sat], 2015, 23:59
 
 注:以降ネタバレ有り

 
 今週は原作の「DIOの世界 そのO」の冒頭から、「遥かなる旅路 さらば友よ」まで。
 この構図、原作コミックス28巻の表紙(文庫版だと17巻のカラー口絵)と意図的に被せてますね

 
 OPは最終回恒例のSEつきになり、さらに若干映像に変更が。
 花京院に世界の手が伸びていたり、ジョセフにDIOの手が伸びていたり……
 今までの展開でやってしまうとネタバレになる部分を演出してくれたのは良いサプライズだったなーと

 
 前々からこのアニメは一部や二部との繋がりも重視して作られてる、と思ってたんですけど、ここの表情とか原作よりもジョナサンっぽさが結構出てますよね
  
 
 
 子安さんの名演によって、「覚醒DIO」のテンションの高さ、肉体が馴染んだことで調子に乗ってる感じが上手く出ていたなーという印象。
 ただ、「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYーーッ」の言い方が若干抑え目だったかな、という気はします
 子安さんのDIOって「ウ↓リ↓ィィーーーッ」って感じなんですけど、個人的には「ウ↑リ↑ィィーーーッ」って読んでた、ってのもありますね(文章だと伝わり辛い)

 
 
 演技と言えば、原作でも「!?」と思わされた「ジョセフの悪ふざけ」も、運昇さんの演技がすごく良かったです
 ちゃんとDIOっぽい語気で芝居してるあたりが流石プロ、って感じ

 
 絵的にも隠者の紫(ハーミット・パープル)を暴走させたりとなかなか面白い感じになってましたw
 隠者の紫はDIOも使ってたから、「もしかして……!?」と思わせる要素にもなるっていう
 「ボー・デレク」「アル・ヤンコビック」のやり取りもしっかりやってくれて嬉しかった
 ここのやり取りでスピードワゴン財団の人間も出てきますけど、ヘリコプターのパイロットがなんと、デレマスのプロデューサーの武内駿輔さん!
 ジョジョにまで出演できるとかほんと期待の新人ですよね彼(ちなみに、実はデレマス内でポルナレフの小松さんと共演してたりする)

 
 最後の新規スタンドパラメータは色変えザ・ワールドでした。
 マットブラックの質感が重厚感あって素敵

 
 バトルの面に関してはもうほんと文句無し!

 
 名シーンの一つである「ロードローラーだッ!」は、やはり制作側も「ここが見せ所」と踏んだのかとにかく作画の書き込みが凄い!

 
 DIOの表情にも鬼気迫るものがあって最高でした(原作でもこのシーンの顔が好きなので……)

 
 一つ贅沢を言うならば、「おれが時を止めた……」のところで「ジョジョ〜その血の運命〜」を流してほしかったかなー、とも
 二部のラストでカーズとの戦いで流れる演出が好きだったので……

 ずっとイメージしてた構図としては、

 「おれが時を止めた……」デデッデデッデデーデッ デデデッデデッ デーデデーッ ジョジョ……! デーデデデー ジョジョッ……! デッデッデデデッ デッデッデデデッ デデッ ソラッ コボレオチター
 ↓
 (中略)
 ↓
 「どうだッ! この血の目つぶしは! 勝ったッ! 死ねい!」 ソーノーチーノーサーダーメー
 ↓
 「オラアッ!」 ジョーッ、ジョ!
 ↓
 テレレッ テレレッ テレレッ テーテテン!
 ↓
 (無音)
 ↓
 ピシッ「なあああああああああにいいいいいいいいい!」


 って感じでした
 あの曲は一部のテーマであると同時に、「ジョジョ」全体のテーマソングって印象ですしネ

 
 
 こうして連続した動きのあるアニメで見ると、DIOの最期と言うのは本当にあっけないものだったと思います。
 まるで竹が割れるように体がまっぷたつって……
 火に焼かれても首から下を失っても生き延びただけに、って気もしますけど、その「あっけなさ」が「ジョジョらしい」とも言えるような気がしますね
 
 
 「ば……ばかなッ! こ……このDIOが、このDIOがァァァァァァ〜〜〜〜」
 という惨めな断末魔も、「悪いことをする人間とは心に弱さを抱えていて、その弱さを他人に向けた時が一番恐ろしい」「『強い』人ってのは悪いことはしない」という荒木先生の悪役感がよく出てて好きです
 
 ちなみに、「何で不死身の吸血鬼なのに再生しなかったの?」ってよく言われますけど、これは精神エネルギーの塊であるスタンドが破壊された事によって、DIOの精神も破壊されたからなんじゃないかと
 
 
 
 「てめーの敗因は……たったひとつだぜ……DIO……。たったひとつの単純(シンプル)な答えだ……。『てめーはおれを怒らせた』」

 
 DIO――『世界(ザ・ワールド)』 完全敗北……死亡

 
 「花京院! イギー! アヴドゥル! 終わったよ……」
 これ、承太郎の台詞だったんですね……(ジョセフかと思ってた)
 クールで感情を仲間にも見せない承太郎が「終わったよ」と仲間に語りかけるのが、彼の主人公らしさを高めた感
  
 
 
 最後の空港での別れは、もうずっと目が潤みっぱなし。
 この力強く漢らしい抱擁はほんと、洋画大好きな荒木先生だからこその「漢の別れ」って感じがよく出ててなあ
 互いに憎まれ口を叩き合いながら目を潤ませる、ってのが、アメリカン・アクションなんかの流れを踏襲してますよね

 
 「それじゃあな! しみったれたじいさん、長生きしろよ! そしてそのケチな孫よ、おれのこと忘れんなよ!」

 
 「また会おう! わしのことが嫌いじゃあなけりゃあな! ……マヌケ面ァ!」

 
 「忘れたくてもそんなキャラクターしてねーぜ、てめーはよ……。元気でな」

 原作だとコマがちっちゃいから解り辛いんですけど、原作でも軽く目を潤ませてるんですよね承太郎

 
 「あばよ」

 
 「二人が帰って来るわッ!」


 
 最後の最後で、この写真を見るシーンが入ったのもとても良い……
 
 
 勝ったッ! ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース、完ッ!
 
 と言うわけで、一年と三か月かけて遂に三部アニメ完結の運びとなりました。
 原作の情報量の多さから「やるとしたら一部二部と同じように二クールだとキツくないか?」と言われていましたが、何と深夜では異例とも言える分割4クールでの放送形態。
 他に4クールの深夜アニメっていうとケンイチぐらいしか知らないですね……

 これによって一部二部のアニメの時に比べると大分カットされたシーンが減り、「原作の面白さを損なわずにアニメ化する」という点において大成功していたと思います。
 
 
 「わしの奢りだ、みんなで食べよう」
 
 
 「ざまーみろ! 半額以下まで値切ってやったぞ、モーケタモーケタ!」
 
 
 「ケツ拭くの? 砂でぇ!?」


 といった、旅先の風土や文化を描くシーンがカットされなかったのは特に良かった。このシーンがあるか無いかで、「この旅行は実に楽しかったなあ」という台詞への説得力がまるで違いますからね

 
 それでいて、「ジョジョ」を初めて見るという人にも優しく、原作の補完であるシーンを盛り込んできたのがまた良し。
 デーボ戦の「もしもしジョースターさんか! ……ああ? お前アヴドゥルか!」や、ラバソ戦の「学ランのまま日光浴を」などの「あれ? あそこ辻褄が合わなくない?」という部分に補完を盛り込むことによって、整合性をつけてますからね

 元来、荒木先生の忘れっぽさと「大人はウソつきではないのです、ただまちがいをするだけなのです」を知るジョジョラーからすれば「まーた荒木先生設定ちょっと変わってるよ、しょーがねーなー」ぐらいの心持ちで笑って流しちゃいますけど、そういう「荒木イズム」を知らないと「え? え? どういうこと? おかしくない?」って感じにもなっちゃうと思うので……
 「ジョジョが好きな人」だけでなく、「これからジョジョを知っていく人」にも優しい作風にしたことで、「アニメで初めてジョジョを見る」って人を取り込むことにも成功しているのが、「原作のアニメ化」と同時に「一つのアニメ作品の制作」として成立していますからね

 
 そして、アニメにすることの利点である「声」「音楽」がまた素晴らしい!
 ASBの時はまだちょっと拙い感じのあった小野大輔さんの承太郎でしたが、2話の
 
 
 「オラララオラ、裁くのはおれの『スタンド』だーッ!」
 を見て、「ディモールト! ディ・モールト! 良いぞッ!」とメローネばりに好印象を受けましたw

 
 お調子者でコメディリリーフ、でも決める時はとことん決める熱い男、ポルナレフを演じた小松史則さんもまた凄い!
 ポルナレフの中にある「フランス人っぽさ(ちょっと気取った感じ、とでも言えばいいのかな)」を損なわず、それでいて熱さを込めて演技してくれるので見る側としてはどんどんと引き込まれていきました。
 J・ガイル戦やカメオ戦、ヴァニラ・アイス戦なんかは思わず目元が潤んだほど……
 もし5部アニメをやるならば、小松さん続投でお願いしたいですね(ジョセフと違って劇中で十数年しか時間経ってないしまずキャスト変更は無いと思うけど)


 単発のスタンド使いもとにかく豪華な人が多く、

 
 偽キャプテン・テニールの玄田哲章さん、

 
 エンヤ婆の鈴木れい子さん、

 
 鋼入りのダン(スティーリー・ダン)の岸尾だいすけさん、

 
 アレッシーの小野坂昌也さん、

 
 ダニエル・J・ダービーの銀河万丈さん、

 辺りが特に印象的。名優揃いでしたね……
 
 音楽も音楽で、菅野さんの作曲による場面を盛り上げるBGMが印象深く、ついついサントラを聞きたくなる名曲が多かった印象。
 特に、処刑用BGMとも言える「スターダストクルセイダース」は最高ですよね……
 他にも、トムとジェリーみたいなオインゴとボインゴのテーマ、「兄弟の狂想曲」や、ポルナレフのコミカルな言動が頭に浮かんでくる「悠然遊覧」、花京院のイメージにぴったりの「高潔なる教皇」なんかが好きです

 
 「力強く、漢(おとこ)らしく、誇り高い」
 そんな第三部がここまでのクオリティでアニメになったことに、
 
 
 そして、注目されていた「第四部を匂わせるシーン」「四部の制作決定報告」は今のところ無し。
 一応DIOとの因縁に決着がついた第三部で終わっても区切りとしては綺麗ですしねー
 第四部は三部よりも長いので、クール数の問題もあるでしょうし……
 
 ただ、「弓と矢」が劇中でちらっと映っていたり、五部で初登場した写真を撮るシーンを盛り込んでいる辺り、「予算と時間さえあれば第四部以降も作るぜ!」という気概は感じられました
 やっぱりエジプト編のBDの売り上げも無いと厳しいんスかね

 またいつか、毎週「ジョジョ」の感想を書けるのを楽しみにしています
  • URL:https://yaplog.jp/dokintei0713/archive/638
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>JOJOさん

 すいません! お返事遅れて大変申し訳ないです!
 確かにポルナレフとの戦いの時に「あとほんの数センチ力を込めるだけで頭部を破壊できたのにな」って言ってましたよねェー!
 ただ、「頭部が完全に破壊される」までの過程がそもそも「ザ・ワールドが競り負けて破壊されたから」なのを考えると
 
 スタンド破壊→肉体の破壊(ここで頭部が完全に破壊される)

 なのかな?と思いました
 結構古い記事にコメントいただいたうえで再発見させていただいて、ありがとうございます
January 21 [Mon], 2019, 0:24
JOJO
初めまして
DIOが再生不能だったのは頭部が完全に破壊されたからでは?
January 14 [Mon], 2019, 23:52
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