「鉄のライオン」重松清

2011年06月02日(木) 14時37分
「鉄のライオン」重松清

舞台は80年代。
西の方から大学入学に際して
上京してきた主人公。

様々な出会いと別れがあり。。


12編の連作短編集。




「ブルーベリー」の改題らしい。
その辺のいきさつが、最後の短編で語られてる。

重松さん自身の経験が下地になってる。
主人公が作家になってたりするし。

世代的にひとまわり上。
だけども、ロング・バケイションやら、ホイチョイやら、
知ってることもあり、感覚的にわかる部分もある。

全体通じて、
そういう懐かしい感で進んでってるんだろうけど、
なんだか、ホントにそれだけで、
それ以上がなかったって印象。
期待が大きいだけに、かな?



★★☆☆☆ 547

今は、「無理」奥田英朗。

「みぞれ」重松清

2008年09月05日(金) 20時23分
「みぞれ」重松清

ノストラダムス好きな少年から
老いていく父を見つめる中年まで、
様々な年代の様々男女を描いた
11編の短編集








やっぱ、重松さんはイイ!
と最近は短編モノを読むごとに思えているような気がする。
長編では最近当たりはないな〜

この短編もいつものようにありそうな日常が描かれてて、
最後にちょっと、ぐっとさせるような展開。
無駄な表現がなくって、
タイトルやら文中の単語が最後にウマクまとまってたりとか。
オレの中では、重松さんは”短編のヒト”かも。

特によかったもの


「砲丸ママ」

 息子は小学校で”家族の得意技”という題で作文を書くことに。
 ママは砲丸投げ。パパであるオレは。。。。。?

 暖かい家族の感じが昔の思い出とともに語られてて
 そういう雰囲気と、悲しい出来事と、パパの得意技と、
 イイ感じだったなーと。

「石の女」

 子どもがない夫婦は、子どもがいると勘違いしている友人を
 家に迎えることになるのだが。。 

 夫婦の関係と、龍之介と、なんだかステキな感じでした。

「望郷波止場」

 過去の一発屋をひっぱりだす。という企画のもと
 初の仕事に意気込んで、寂れた漁港を訪れるのだが。。。

 仕事をガンバル主人公と、羽衣天女さんとその幼馴染たち。
 過去の挫折と。。。
 重松さんの書くこういう感じは、好きです!  

 

★★★★☆ 354

今は、「地下街の雨」宮部みゆき。

「カシオペアの丘で」重松清

2007年06月11日(月) 16時52分


40間近の主人公は、ガンに侵され余命わずかと宣告される。
そんな時、とある事件のニュースで
辛い過去から、帰れないでいる故郷の映像が流れてくる。。
残りわずかの時間を、
辛い過去と向き合うために、息子に病を告げるために、
故郷へと足を向ける。。。


んー。。。
いい話なんだろうけども、オレ的にはイマイチでした。

すごくつまんないトコをツッコンで
以下、感想書いてます。

 泣けた〜。重松さんの最高傑作!
 これから読もう!

という方は、以下は読まないほうがよいかと。。



まず、ひっぱった過去2つ。
 @ 炭鉱で起きた事故とその処理。
 A トシが車椅子になったいきさつ。
さんざんひっぱられて、あとまわしにされて、
聞いてみたらたいしたことでないじゃん!
こんなことで。。
どっちもお前のせいじゃないだろ。。。
@なんて、苦渋の決断じゃないか!(原因はあるにしろ)
とおもいっきり思ってしまいました。
オレ、トシ・ケンさん同様現実主義者です。
ひっぱらないで、ぱっと出しちゃえばよかったのに。。なんて。

あと、ガンに対する
奥さんのリアクションとか言葉とか、
あまりにもありきたりで、ちょっと。。。でした。

4人の友情にもあんまり実感持てなかったなー
もうちょっとその辺の分量あればいいなーと思った。。
あと、「ウエンカムイ」と呼ばれるほどの男が。。。
とか、
なんか、登場人物が多いから散漫になって、
ひとりひとり迫ってくるものがあまり無かった感じしたな。。。

「死」を扱うものに関して、
やはりオレの中では、カナリ好き嫌いあります。

当たり前のことをつらつらと並べたてられると、
あざとさを感じるし、
思いもよらない・意外なアプローチから作者のメッセージに触れると、
カナリ、ガツンときます。
どの辺がってことになると、ひとそれぞれでしょうが、
この話は、オレの中ではカナリ前者だったわけです。

もちろんうるっとくる場面はありましたが、
泣けるってほどではなかったです。


感想読み返すと、オレつまんないヤツだなーと。。。
コレ、重松さんの中ではあまり好きなほうじゃないです。
最近読んだのだと、
送り火」「卒業」とかのが数倍好きです。



★★☆☆☆ 253

今は、「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー


■■トラックバック先■■

じゅりんさん  「*precious memories*」
藍色さん  「粋な提案」
「soramove」


「送り火」重松清

2007年03月03日(土) 10時22分
「送り火」重松清

架空の武蔵電鉄富士見線を舞台とした、
ありふれた日常や、
ちょっとした不思議を通して、
家族のつながり・生と死を描いた短編集。

フジミ荘奇譚/ハードラック・ウーマン/
かげぜん/漂流記/よーそろ/
シド・ヴィシャスから遠く離れて/
送り火/家路/もういくつ寝ると/



さすが重松さん。
短編でもじっくりよませてくれる。
身近にある日常をありありと描く重松さんでだけど
今回は、「霊」っぽい話があったりもして、
こういう方向での長編も書いて欲しいなーなんて思った。

特に印象に残った、あらすじ・感想。

「よーそろ」

学校でいじめられてる男の子は、
「ムラさんの世界放浪日記」で勇気づけられていた。
人身事故の多い駅では、「勘」のイイ駅員が、
日々ホームに立って安全を守っていた。

「放浪日記」は説教くさくてオモシロイけど、
その正体と思いがわかると、じーんとくる。
ちょっと方向を変えた見方もいいな。
駅員が「サラリーマンの退屈を支えてる」とか。
だから、最後のアナウンスはよかった!


「送り火」

閉園した遊園地に隣接する団地に住む母に
同居を迫る娘と、拒む母。。。

父と母の想い。
母が語るその不器用さの訳は、あーそうかと。
自分の両親への想いと重なる部分もあったりして、
ぐっときた。


「家路」

家族と別居中の主人公は、ある日、
駅のベンチに座り続ける男を見かけたのだが。。

帰りたくない男と帰りたい男。
地縛霊な佐々木さんの粋なラストに、じーんときた。。


重松さんいいなやっぱ。



★★★★☆ 231

今は、「ウエンカムイの爪」熊谷達也
を読み終わり「妖奇切断譜」貫井徳郎。

「哀愁的東京」重松清

2007年01月12日(金) 10時36分
「哀愁的東京」重松清

フリーライターをしている主人公は、
新人賞もとった絵本作家。
だが、もう数年新作が出せないでいる。。

そんな主人公が、ライターの仕事で
様々な人たちに出会うのだが、
みんな、彼の絵本「パパといっしょに」
を知っていて。。。

連作短編集。


出会うのは、みんな人生下り中な人たち。
まさにタイトル通り「哀愁」漂う感じ。
そんな人たちから何かしらを感じ、スケッチを残す。
自分を見つめなおす。
絵本の新作を書こうとする。

絵本が書けなくなったいきさつやら
主人公が置かれてる娘との状況も描かれてる。
あと、ライターとは的話もあるかな。

いやーやっぱ、重松さんの短編はイイ。
自分に少しかするくらいの共感を持てる短編が1編はある。
おっと思わされる一文がいくつかあったりする。
今回もそんな感じだったな。

んー感想書くのが難しい。
ウマク書けないけど、、、よかった。


巻末に、文庫化にあたっての重松さんのあとがきがあって、
フリーライターであった重松さんが
どんな想いで書いていったのかとか語られててオモシロイ。

すでに、「送り火」も今月文庫化されてるんだよな。
読もう読もう!



★★★★☆ 217

今は、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」山田真哉。


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す〜さん  「My Favorite Books」


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 じゅん

 45/埼玉
 読書/雪山/ 

 



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