「接近」古処誠二

2009年02月11日(水) 17時55分
「接近」古処誠二

米軍が迫る昭和20年4月の沖縄。
11歳の弥一は、
部落の人たちと壕に避難していた。
そんなある日
負傷した中尉を助けるのだが、
区長からは、それを咎められ。。。






ずっと、手許に置いてあったコレ。
んーやっぱり、イマイチです。
まず、
せめて、地図くらいあったらいいなーと思った。
沖縄の地名が語れたり、戦況が語られるけど、
なんか知らないだけに読み流してしまったし。。
あと、使ってる言葉も難しい。
まあわかる範囲のものだけど、
細かい描写があればいいなーとか思った。

描かれてるのは、”戦争”。
その感想なんてなくっていいよな。
沖縄の実情について、
知らないこともあったので、興味深かった。

で、桜の話だとか、少年の思いだとか、
読みどころなのだろうなというところで、
イマイチ乗り切れてなかったので、
ダメだったなーオレ。。

古処さん、初期っぽいのが読みたいなー



★☆☆☆☆ 395

今は、「凸凹デイズ」山本幸久。

「分岐点」古処誠二

2007年11月30日(金) 9時47分
「分岐点」古処誠二

1945年8月、終戦間近の日本。
米の本土上陸に備え
築城のため動員された中学生たち。
不足する物資、
統制を失いつつある軍。。

そんな中、ひとりの軍人が姿を消す。





んーーこれは、、退屈でした。

もちろん扱ってる”戦争”に関しては、
非常に興味があるし、知るべきことだと思って
昔からいろいろ読んだり観たりしてるんだけど。。

”お国のために”と真摯に力を注ぐ少年。
事の本質に目を向け、現状に疑問を抱く少年。
この2人の少年を通して、
当時の日本の実情を鮮明に描ききっている。

といったとこなんでしょうけど、
すでに語り尽くされてる事であるし、
真新しい”実情”が特にあるわけじゃない。

軍人の失踪の真実。
特に”衝撃”ではないし、、
やはり、
語り尽くされてるモノを読む場合には、
違った視点とか新事実とか
そういうものが欲しいとオレ的には思うので、、
「退屈」だと感じてしまったかな。

古処さん。
戦争モノでこの先も押してるらしい。
興味ある題材だけども、
こういう感じの場合もあるならば、文庫待ちかな。



★☆☆☆☆ 298

今は、「雪の夜話」浅倉卓弥。

「ルール」古処誠二

2007年08月10日(金) 10時05分
「ルール」古処誠二

終戦間際のフィリピン、ルソン。
戦局は明らかな中、
傷ついた寄せ集めの兵たちは、
物資を輸送する中隊に組み込まれる。

マラリア、食料不足、立ちはだかる自然。。
そんな中、
撃墜された米軍パイロットを
捕虜とするのだが。。。



「ルール」というタイトル。
極限の飢餓。
きっとそうだろうと想像した暗黙の「ルール」。
3人での行動の中でその辺りの”葛藤”が描かれるのかと思いきや、
そうではなかったのが残念。

これは、、非常に難しいと思う。

話の内容がということではなく、
書かれていることが、あまりに想像の範囲を超え過ぎてる。。
恐らく、
想像できる範囲のずっとずっと先の極限が書かれてるんだと思う。
文章から頭の中で作る登場人物たちも
頭の中では、やはり想像できるくらいの”人”になってしまうんだよな。。

こういう話は、視覚で捉えたい。
と言っても、映画にできるわけはないし、
写真やらの記録に残ってるだろうか。
いろいろあって、戦争関係の写真は結構見たんだけどな。。

知識として持ってること、想像できること
の先に行かなきゃならないのに行けなかったとこで、
少し落ち着いて読んでしまったかな。
自分の力のなさが。。。無念。。。
あればもっともっと、リアルに痛切に感じれたんだろう。

しかし、、様々なこと、、伝わってくる。
ホントひどかったんだよな。。
”戦争”に続く否定的な意見なんて、どれも当然なんだよな。
それを訳知り顔して書き連ねるより、
自分の中で、戦争をよりリアルなものにしたいと思う。
”戦争を知らない世代”なんだしな。

また、戦争モノに手を出したく、いや出さなきゃならんと思った。
力つけるべ。リアルにするべ。
とりあえず、地元の図書館で涼みながら探すか。
あ、オボン中やってるのか?



★★★☆☆ 270

今は、「絶対、最強の恋のうた」中村航。


■■トラックバック先■■

たこやきさん  「たこの感想文」


「未完成」古処誠二

2007年05月22日(火) 11時30分
「未完成」古処誠二

自衛隊の射撃訓練中に小銃が消える。。
しかも、そこは南の孤島。
事態は秘密のまま、真相を究明すべく、
朝香二尉と野上三曹が調査に乗り出す。

国防とは、自衛隊とは、、
さらに最後に。。

「アンノウン」のコンビ続編。


またまた自衛隊内部で事件発生。
小銃紛失とは穏やかでないし、
一般人が考えるより、事態はカナリ深刻らしい。

で、調査を進めていくんだけど、
登場人物が多いし、位置関係も頭に描きにくかったんで、
しっかり把握せずに読んでしまって、ちょっとダメだったな。。。
だから、島の地図だとか現場状況だとかあるといいかなーと思う。
て、あったらまずい部分もあるか。。。

「孤島」という状況が生む自衛隊と島民との関係だとか、
そこからの自衛隊のありかたとか、
重要拠点にも関わらず、おざなりな設備・体制などなど。
その当りについて細かく語られてて、
前回から引き続き、考えさせられる部分アリ。
その中で生まれてくるものだとかが、
事件の「手段」に密接に関係したりする。
で、「動機」は、やっぱりそうかーって感じ。

事件解決の後にもうひとつ問題。
ここも古処さんの主張がガッツリでスゴイ。
オレら、隠されてるとはいえ、
あまりにホントの過去を知らないんだろうな、きっと。

最後、物品愛護の精神を無視て、そこに込められた
2人の憤りが印象的だった。



★★★☆☆ 244

今は、「夏空に、きみと見た夢」飯田雪子。


■■トラックバック先■■

たこやきさん  「たこの感想文」




「フラグメント」古処誠二

2007年02月07日(水) 11時02分
「フラグメント」古処誠二

友人の事故死に疑問を感じた優は、
手を尽くし情報を集めていた。
その友人の葬儀に向かう途中大地震が起こり
担任・生徒、計7人を乗せた車は
地下の駐車場に閉じ込められてしまう。。。
その中には、優が友人の死と絡んでると疑う
人物も含まれていて。。。

暗闇の密室で交わされる極限のやりとり。
そして、全ての真相は。。。


ぼーっと読ませない迫力がある!

暗闇の密室での犯人探し、やりとり、そしてトリック。
ちょっと無理があるかなーとも思ったけど
その裏にある、当事者たちの思いは深い。。。
友人の事故死が大いに絡んでたりするし。
そんな中での優の嘆きが印象的だった。
もともとの要因は、自分の自己満足にあったとも言えるしな。。

でも、あれやこれやのミスリードが多くて、
ちょっとゴチャっとした印象もあるかな。
いろいろなものが絡み過ぎてて、
細かいところでイマイチ整理がつかないまま、
救出から最後へと向かう、真相が明かされる場面に突入。
その迫力に整理があまりついてないのに、ガンガン読み進めたりして(笑)
まあ、整理なんかついてなくても問題なかったけど、
整理ついてたら、もっと楽しめたかなーと。

この話しは、震度7の東海地震が起きたという設定。
それが、密室を作り出した。
ってだけではなく、防災の問題に触れてみたり、
最後に都市防災を絡めた比喩を出して
教育問題とかに踏み込んでみたり、、
あることには、その地震がちょっと関わってたり、、
少しずつウマク絡めてあって、うまいなーと。

古処さん読みすすめよう!



★★★★☆ 224

次は、「ママの狙撃銃」荻原浩


■■トラックバック先■■

たこやきさん  「たこの感想文」



Untitled Document

 じゅん

 45/埼玉
 読書/雪山/ 

 



ブログパーツ
最新コメント
アイコン画像じゅん
» 「本と鍵の季節」米澤穂信 (2019年05月13日)
アイコン画像苗坊
» 「本と鍵の季節」米澤穂信 (2019年04月05日)
アイコン画像じゅん
» 「まれびとパレード」越谷オサム (2019年02月12日)
アイコン画像苗坊
» 「まれびとパレード」越谷オサム (2019年02月09日)
アイコン画像じゅん
» 「わが心のジェニファー」浅田次郎 (2019年01月08日)
アイコン画像苗坊
» 「わが心のジェニファー」浅田次郎 (2019年01月01日)
アイコン画像じゅん
» 「殺し屋、やってます。」石持浅海 (2018年11月18日)
アイコン画像苗坊
» 「殺し屋、やってます。」石持浅海 (2018年11月13日)
アイコン画像じゅん
» 「スロウハイツの神様」辻村深月 (2018年09月07日)
アイコン画像苗坊
» 「スロウハイツの神様」辻村深月 (2018年08月28日)
最新トラックバック
アイコン画像「AXアックス」伊坂幸太郎 (2019年06月13日)
アイコン画像北条早雲 相模侵攻篇 (2018年06月27日)
アイコン画像『at Home』 (2018年06月09日)
アイコン画像「恋のゴンドラ」東野圭吾 (2018年01月16日)
アイコン画像「きのうの影踏み」辻村深月 (2017年11月03日)
アイコン画像僕と先生 坂木司 (2017年04月24日)
アイコン画像記憶屋  (2017年03月26日)
アイコン画像生き抜くか、それとも・・・ (2017年02月23日)
アイコン画像繋がる人々たち! (2017年01月10日)