「エンプティスター」大崎善生

2015年03月13日(金) 23時50分
「エンプティスター」大崎善生

恋人の七海と別れ引っ越して、
途方に暮れる山崎。。
そんな時に、、
風俗嬢の可奈をみかけたとの噂を知り、、
彼女の消息を探ろうとするのだが。。。


HPアリ




「パイロット〜」・「アジアンタム〜」から続く3部作。

囚われている可奈と一時的に連絡をとれた山崎は、
救い出すために韓国へと飛ぶ。。。。

抽象的というか比喩的というか、
いろんな言葉を使って、いろいろなことを表現していく感じは、、
前2作を思い出すし、
いいな〜と思える部分もあってやっぱりよかった!

細かくいろいろ思うところはあるけれども、、、
囚われの可奈を助けに行く。
というシンプルな構図と言葉を尽くした表現と煩雑な記憶たちが
そういう些細なことをどうでもいいことにしてくれてる気がする(笑)

あと、変なところが印象に残ってる
鶯谷の風俗論と情報ネットワークのくだり
地雷三銃士とか、、さすがの風俗ネタは面白かったな〜

前2作は、ずいぶん前に読んだから忘れてるな
時系列順に再読したら、おもしろいかもしれない。

今みたら、
意外と大崎さん読んでなかったんだな。
あらすじ読んで、何か読んでみようかな〜



★★★☆☆ 746


今は、「短劇」坂木司 
「Wonderful Story」伊坂幸犬郎 他
「御子を抱く」石持浅海 を読み終わり、
「リップステイン」長沢樹。


□恋愛三部作

1 パイロットフィッシュ 
2 アジアンタムブルー  
3 エンプティスター




「孤独の森」大崎善生

2013年02月21日(木) 17時44分
「孤独の森」大崎善生

事故で意識不明な父の元へ向かおうと、
「梟の森」を抜け出す宗太。
岩見沢から函館を目指すが、追手が迫る。。


「存在という名のダンス」改題






本屋で、文庫書下ろしか!
と盛りあがったものの、
いつか読もうと思ってた、「存在〜」の改題とのことで、
速攻手に取る。

「梟の森」という、なんだか不穏な施設から脱走した宗太。
遠く函館を目指して進む、ロードムービー的雰囲気。
施設から、追手が迫り。。。
という展開に、
戦後の混乱期に「梟の森」を創った男の話が平行する
次第に様々なことが明らかになって。。。

「存在」に関して、キリシタン弾圧やら千島の話やら絡めて、
強引だけど、やっぱりオモシロくて、
どうなるんだ???と思っていたら、、、
いきなり、ファンタジー的になって。。。

ファンタジーにも、その世界なりの決まりみたいなのはあって、
軸みたいなものはブレちゃいけないように思う。
けど、これは、、
そういうのから外れてるんじゃないかな。。
悪い意味でご都合主義で、楽しさに欠けるというか。。
”仲間を集める”くだりも。。。
そこ、読みどころじゃないのかな?

大崎さんは、ノンフィクションのイメージがあったから。
というのも大きい。
中盤から、かなり面食らった。。。

込められたものは、好きなんだけど、
そのアプローチは、コレではない気がするなー

と、自分的には、好きな感じではなかったです。。

とはいえ、久々に調べたら、
パイロット〜」「アジアンタム〜」から続く、
「エンプティスター」が出てるぽい。
読もう!



★☆☆☆☆ 667

今は、「元気でいてよ、R2−D2。」北村薫 を読み終わり、
「光待つ場所へ」辻村深月。



「ディスカスの飼い方」大崎善生

2011年06月01日(水) 9時55分
「ディスカスの飼い方」大崎善生

ある日、”ディスカス”に魅せられた主人公
その手がかかる熱帯魚のために、
全てを投げ打ってのめりこんでいく。。

引越しをして、ガレージを改装して、
”ディスカスファーム”に着手する。
そこに、ある少年がふっと現れる。。





やっぱ、大崎さんはいいいな〜
といっても、
誰にでもオススメ!っていうよりは、、
個人的にって雰囲気はあるかな〜

全編ひたすらにディスカス飼育の描写。
それに、主人公がのめりこんでいった、理由だとか意味だとか、
それが原因で別れた彼女のこととか。
後半からは、
より強く彼女のことに触れていって、、、って流れ

丹念にディスカスが語られていて、
なんだか、いつのまにか、
すごーく魅力的な行為なんじゃないかと思わされる。

そして、ディスカスで主人公を形作りつつ語られる、
”同士”との強いシンクロ感からの
「オムライスと空飛ぶ鶏」のあたりは、とにかく楽しい!
何か打ち込んでるものがあれば、
こういうのはイイ!って思えるし、経験することだよな。
そういう感覚を思い出した。

あーよかった!
感覚的過ぎて、感想書けない部分たくさん。


□メモ
p53
何かを理解した瞬間に、
連動しているはずもない途轍もない何かを理解する−。



★★★★☆ 546

今は、「鉄のライオン」重松清。



「スワンソング」大崎善生

2010年11月12日(金) 12時04分
「スワンソング」大崎善生

主人公は、諏訪湖SAで想い出していた。
病一歩手前の恋人を連れてきた時のことを。。

恋人がいながらも、
スキー場での出来事から
他の女性に傾いていく主人公。。。

ただ、相手2人とは同じ会社に勤めていて。。




久々の大崎さん。
よかった。

最近は、軽いものを好んで読んでたのもあるのか、
大崎さんのような、ひとり語りで内面をとうとうと語るような、、
文学寄り?の雰囲気がよかった。

冒頭、”病の恋人設定”をちょっと微妙に思ったものの、
そのいきさつが語られていくうちに、うまく消化できたかな〜

いろいろあるのわかるけど、さっさと会社辞めさせたれやー とか、
ウジウジしとらんで、はっきりケリつけねーからだろー とか、
そんな面倒な。。。 とか、
ツッコミどころは多くて、とても共感とはいかないけど、
まあ、個人の性質としての、
”どうしようもない状況”という意味ではわからなくもない。

そんな感じなんだけれども、
それぞれは「スワンソング」の中でキッチリ成立してる気がするので、
全体の流れとして自然に読めるかな〜

山手線、摘蕾、数百万の軍隊、、、。
そのテーマと響く比喩。
そして終始どんよりと落ち込んでいく雰囲気からラストへの流れは、イイ!

自分は割りと、
どうしようもない考察をグチグチとしてしまうタイプ。
今の状況とか、いろいろ含め、大崎さんは読み頃なのかも。
読もう!



★★★★★ 507

今は、「あかね雲の夏」福田栄一。

「ロックンロール」大崎善生

2007年10月22日(月) 11時58分
「ロックンロール」大崎善生

雑誌編集者だった主人公は、
編集者の薦めで、小説を書いたところ
とある新人賞を獲得。

編集の仕事も辞めたものの
2作目はなかなか書けず、
気分を変えてパリで執筆を始めるが、
想わぬ訪問者が現れる。。




あらすじみると恋愛モノっぽい。
角川だし、「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」的
雰囲気なのかと思ったら、それほど深刻な感じでもなく、
割りと笑える部分もあったで、楽しめたりする。

でも、根っこにあるものだとか、
やたら理屈っぽい、頭デッカチなとこだとか、
過去を振り返ちゃったりするあたりだとかは、
やっぱり似ていて、感じを思い出した。

やたら、世間に馴染めない男の、
グチグチと暖めている理論が展開されてるわけだけども、
なんだかそういう設定は、そろそろ飽きたかなー
その馴染めなさ加減も結局、
もっとオトナになれよー、小学生かよーな感じ(笑)

でも、そういうグチグチ理論って結構好きなので、
文句を言いつつも、カナリ楽しめたりもしたかな。

ツェッペリンに何の感慨もないのが悲しいとこだけども、
それでも、「ロックンロール」って”軸”があるのは、
大崎さんらしい明快さを感じた。

知らない間に、「別れの後の静かな午後」
も文庫化されてたんだな。
読もう!
「スワンソング」も気になるー



★★★☆☆ 289

今は、「対岸の彼女」角田光代 を読み終わり、
「最後の願い」光原百合。

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 じゅん

 45/埼玉
 読書/雪山/ 

 



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