「向田理髪店」奥田英朗

2019年02月03日(日) 23時46分
「向田理髪店」奥田英朗

北海道の過疎化が進む町の理髪店。
閉塞感あふれる町で起こる、あれこれ

向田理髪店/祭りのあと/中国からの花嫁
/小さなスナック/赤い雪/逃亡者

の6編の連作短編集





久しぶりに奥田さん。

向田理髪店のある苫沢町は、
古い炭鉱町で近年は衰退していくばかり。。

そんな町に、
店を継ぐ!と息子が帰って来たり、
隣人の高齢者が倒れて。。。
中国から花嫁がきたり、、
若い娘が戻って、スナック始めたり、、
映画の撮影を誘致したり、、指名手配犯が。。。

関わるひとたちはみんな知り合いで、古い付き合いで、、
閉塞感たっぷりな感じなのだけど、
それは、ひととひととの関わりが強いことでもあって。
深く関わりながら生きていくって雰囲気が、
あったかい感じにも思えて、いいな〜と

近所のまとめ役で、ちょっと一歩ひいた物言いとか、
新スナックで浮つく仲間を遠巻きにみたり。
主人公の店主がいい感じだった〜

奥田さん、久々に他のも読んでみようかな〜



★★★☆☆ 892

今は、「まれびとパレード」越谷オサム
「千年ジュリエット」初野晴
「小太郎の左腕」和田竜 を読み終わり、
「冷たい檻」伊岡瞬




「無理」奥田英朗

2011年06月07日(火) 12時49分
「無理」奥田英朗

最近合併して”ゆめの市”になった地方都市。
そこで暮らす、

社会福祉事務所に勤める男。女子高生。
インチキセールスマン。スーパーの保安員。
2世市議会議員。

の5人は。。。

HPアリ


ずっと気になってたけど、その厚さゆえに手にとらずにいた。
が、図書館で簡単に借りられそうなんで早速。

最悪」「邪魔」系。
5人それぞれによって語られる地方都市の現状、問題。
それも全て、どん詰まり感が強く、
どうしようもなく悪い方向に転がっていく雰囲気。。

個人的には、”生活保護”に関する部分が気になった。
ああいう、身勝手なケースは、
少なからず存在するんだろうなーと思うと、、
なんというか、逆にすごいなーって感想。

後半に向けて分量が少なくなってくなかで、
それぞれどんな係わりを見せるのかと思ってたら、、
最後のアレの、ちょっと強引な感じは、、
個人的には、そんなに嫌いじゃない(笑)
でも、
なんだよーっていう人はいそうだな〜

HPの奥田さんのインタビューもオモシロイ
なるほど、納得って感じ。

奥田さん、初めのほうのヤツ読んでないんだよな。
さらっと読んで新刊待ちしようかな〜



★★★★☆ 548

今は、「明日の空」貫井徳郎 を読み終わり、
「エンド・クレジットに最適な夏」福田栄一。


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藍色さん  「粋な提案



「純平、考え直せ」奥田英朗

2011年05月11日(水) 9時51分
「純平、考え直せ」奥田英朗

新宿の歌舞伎町。
心酔するいかした兄貴分を持ち
末端やくざの純平は、まちの人気者。

そんなある日親分から
”鉄砲玉”になってくれと言われ、
決行までの3日、休養を与えられる。





ひさびさの奥田さん。
コレ、ずっと持ってて読んでなかった〜

3日の休養期間には、なぜだかいろんな人に出会う。
出合った女に「純平スレ」を立てられ、
様々な発言がとびかったりもする。
そして、決行日。。

まっすぐで、気のイイ純平が
いろんな人に出合って決行日に向かうって流れは、
そのドタバタ感で楽しめたり、
ちょっと心温まるとこがあったり、
なんともイイ感じです!

「純平スレ」の無責任な発言やとんでもない脱線具合とか、
くだらなくて、オモシロかった(笑)
そこに、奥田さんの主張がちりばめられてんだろうな〜

ラストは、、
オレはイイ方というか、結局、、な方にとりたいな〜と思った

そういや、「無理」読んでないんだ。。
手に入れなければ!



★★★★☆ 542

今は、「密室に向かって撃て!」東川篤哉。


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苗坊さん  「苗坊の徒然日記



「家日和」奥田英朗

2009年10月01日(木) 10時59分
「家日和」奥田英朗

”家”を舞台にした

サニーディ/ここが青山/家においでよ
グレープフルーツ・モンスター
夫とカーテン/妻と玄米御飯

6編の短編集。





さすがの奥田さん!おもしろかった!

家を絡めた話ということで、
家族やら仕事やらと”日常”が書かれていて身近な感じ。
なんだか、
ちょっとクセがあるけど、芯のある登場人物が多くて、
楽しんで読める!

そういう、奥田さんのありきたりでない、
ちょっとひねくれてるような設定、流れはやっぱ好きだな〜

以下、特によかったもの

「ここが青山」
  
  突然会社が倒産してしまった裕輔は、妻が働き始め主夫となる。

  次の職探しに奮闘するかつての同僚や
  無職であることに同情的?な周囲のひとたちをよそに、
  ”主夫ライフ”を楽しむ裕輔と、自然に振舞う妻。
  二人の関係がいいな〜

「妻と玄米御飯」

  作家の康夫は、文学賞をとり安定した生活をしている。
  その妻は、近所の主婦たちと”ロハス”にはまっている。

  ネタにこまった康夫が、
  ロハスを小馬鹿にしたユーモア小説を書きたくてウズウズする(笑)
  気持ちわかるしで、ぷぷぷと笑える。
  作家ってとこで、自分と重ねている部分もあるっぽくて楽しめる!


久々に奥田さんを楽しんだ気がする(笑)
「オリンピックの身代金」の後だからってのが大きいけど。
伊良部モノとか、こういう感じもっと読みたい!
前は、逆のこと思ってた気もする(笑)



★★★★☆ 435

今は、「淋しい狩人」宮部みゆき
「殺気!」雫井脩介 を読み終わり、
「ターン」北村薫<再読>。


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「itchy1976の日記」

「オリンピックの身代金」奥田英朗

2008年12月12日(金) 18時43分
「オリンピックの身代金」奥田英朗

東京オリンピックを控えた昭和39年夏。
警察関係施設が爆破される。。
しかし、それは公には事故と処理され。。

東大大学院生の島崎は、
出稼ぎで東京に出ていた兄の遺骨を受け取る
オリンピックで建設ラッシュに沸く中、
兄は建設現場で働いていた。

角川HP


いやースゴイ!奥田さんスゴイ!
久々の重厚な奥田さんにしびれた!!
けど、ちょっと長かったなーーー

島崎の行動を簡単な言葉では説明できないな〜。
多くのページを使って、
最後に向かって流れていく、そういう感じがイイ。

それに当然かかわってくる”昭和39年の日本”がスゴイ。。
戦後から立ち直っていこうとするパワーだとか、
そういうのがこの時期にはあったんだろうな。
ってのが伺える。
簡単な言葉でしか知らなかったけども、
それを感じれた気がする。
綿密な取材をされたり、当時の天気まで合わせたてるらしく、
とにかくリアルさが感じられる!

構成もオモシロイ。
語り手を変えながら、各章に日付・曜日が付いてて、
島崎を追う者たちの章でイロイロわかり
次に、実際の島崎の行動とか思いが語られる章。
てな具合に交互に進んでいく。
最後に向けて、実際に島崎に迫ってる感じで、
章の日付が近づいていく。

ひとつ前に読んだ「疾駆する夢」も時代近い。
この頃のパワーって、すごいよな。
それが感じられる2作だった。

奥田さん次はどんなの書くんすか?
アホっぽくても、重厚でも読みますよー



★★★★☆ 379

今は、「猫泥棒と木曜日のキッチン」橋本紡 を読み終わり、
「破弾」堂場瞬一。
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 じゅん

 45/埼玉
 読書/雪山/ 

 



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