「震度0」横山秀夫

2008年04月21日(月) 19時44分
「震度0」横山秀夫

阪神大震災が起きたその日、
N県警の警務課長が失踪した。。。
事件か?事故か?
揺れるN県警。

お互いを牽制し合い、
自らしか頭にない県警トップたち。
次々と判明する事実・情報。
警務課長はどこへ?



さすがの横山さん。

失踪の理由に思いあたるところのある、本部長。
失踪をそれぞれの部主動で行うために反目する、
警務部長、刑事部長。
震災の対応に追われる、警備部長。
その他、生活安全部・交通部長(笑)

自分のことしか考えない男たちは、
それぞれの利益のために情報を隠し、
失踪の捜査は一向に進展しない。。
それに、部長の妻たちが絡んできたり。。。

N県警トップのアツイ男たちの戦いが描かれている。

その辺はオモシロイ。
警察組織ってものは、ホントにこういうものなのか??
と毎度思うけども(笑)
しかし、男のアツイドラマってのは、、やっぱいい。

で、震災が係ってるわけだけども、
係り方がそんなに強いってわけではなく、、、
それが中途半端に感じたかな。



★★★☆☆ 323

今は、「ボトルネック」米澤穂信 を読み終わり、
「骸の爪」道尾秀介。


■■トラックバック先■■

ももやんさん  「読書と映画と音楽のゆる〜いおぼえがき」
kojirestさん  「キネマ徒然草」
itchy1976さん  「itchy1976の日記」

「影踏み」横山秀夫

2008年02月05日(火) 20時10分
「影踏み」横山秀夫

服役を終えた泥棒”ノビ師”真壁は、
逮捕された状況に疑問を抱き続けていた。
真相を探るために、
真っ先に警察署に向かうが。。。

ある事情から、両親と双子の弟を亡くし、
法曹界より泥棒稼業を選んだ真壁。
そして、自分を待つ女性の存在。。

連作短編集。


久々の横山さん。
なんだか、ずっと、横山さん独特の雰囲気に
ひたりにくい気分ぽかったので避けてた(笑)

けど、さすが!オモシロかった。

主人公は警察側ではなく、犯罪者側。
犯罪者となるに至った事件、双子とある女性の関係、
ノビ師を続ける真壁の真意、なんかが話の軸。
横山さんの重厚さ、味わえる。

で、犯罪小説ってわけではなくて、
ノビ師としての技を使い、
いくつかの謎やらを解こうとするとこがオモロイ。
”忍び込み”の臨場感やらも楽しめる。

謎だけじゃなく、
一見ヒトに冷たく冷静な真壁が、
実は人情深かったり、無鉄砲だったりして、
イイ話なんかも挟まれたりする。

あとは、なんと言っても、
冒頭から展開される、横山さんらしからぬ?
ファンタジー的要素。
「蚊トンボ〜」の後なんで、どんな能力あるんだ?って(笑)

最後、コトの真相が語られ事件の様相は変わったものの、
ノビ師を続ける理由ってのが、
読み終えてもイマイチしっくり来なかったなー。
んー読解力不足か。。

横山さん、再開しよう。



★★★★☆ 310

今は、「さらわれたい女」歌野晶午。

「真相」横山秀夫

2006年11月08日(水) 12時02分
「真相」横山秀夫

加害者、被害者、目撃者。。。
事件に係った人達が持つ問題の描きつつ
時を経て知りえなかった
事件の真相を知ることになるのだが。。

真相/18番ホール/不眠
/花輪の海/他人の家
の5編の短編集


「真相」というタイトルで
勝手に得意の警察モノか!と、久々なので期待したけど違った。
事件のその後的話で、
事件を抱えつつ、いろんな問題を抱えてる人達が描かれてる。

全てで思ったのは、
短編だから、「真相」が割とあっさり出てくるので、
もうちょっと話が長ければなーと思った。
けども、それが小気味よい感じを出してる気がするので、
横山さんの入門書としていいかもしれないかな。
短くても中身は濃いし。

この中では、、
「18番ホール」が印象的。
ある男が、故郷の村の村長選挙に立候補する。
楽勝と思われた選挙だったが、思わぬ対抗馬が現れる。。
そして、男が立候補した真の目的とは。。。

何かひっかかりる前フリで始まって、
立候補の真の目的、追いつめたれた男の姿、そしてラスト。
と短編より中編くらいでじっくり読みたい内容だった!

横山さんやっぱイイ。
ガンガン文庫化してほしい!!



★★★★☆ 202

今は、「今夜は眠れない」宮部みゆき
を読み終えて、「あの日にドライブ」荻原浩


■■トラックバック先■■

たこやきさん  「たこの感想文」
りょーちさん  「りょーちの駄文と書評」


「出口のない海」横山秀夫

2006年07月24日(月) 18時05分
「出口のない海」横山秀夫

甲子園優勝投手の主人公は、
大学で軍事教練中、ヒジを故障しまう。
以前のようにならないなか、
復活をかけ「魔球」を作る!と奮起。
しかし、日米開戦で
戦地へ赴くことになり。。。
人間魚雷「回天」に乗り込む、
青年たちの戦争、生が書かれている。

映画公開前のスピード文庫化!?


ふれていなかったものの、
「僕たちの戦争」でも「回天」は出てくる。
はじめ、名前は覚えてたものの、
戦艦だったっけか??くらいの情けない記憶。

さわりくらいの「僕〜」よりも
「回天」に関する記述が細かくあって、
どんなものかつかめたので、
それにのる彼らの気持ちがより鮮明になった。

望まなくても、死に向っていく過程がコワイ。
それぞれの死への理由づけも書かれてたりする。

けども、イマイチ。。
オレ的には、死への葛藤やら生への執着やらが
メインでガッツリ書かれて欲しかったと思う。
当時の状況や、「回天」の話の分量が多かったり、
直接的な話よりも、
遠まわしに感じられる書き方がされてた。
こういう風に来るなら、
胃がキリキリするくらいの心理描写が欲しかったなー

横山さん、次は何が文庫化されることやら。



★★★☆☆ 171

今は、「FINE DAYS」本多孝好。

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

2006年06月13日(火) 12時54分
「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

1985年。日航機墜落事故が発生。
地元群馬の新聞記者悠木は、
全権デスクに指名され、
友人との約束、谷川岳衝立岩登頂を断念する。
世界的な大事故に向う新聞記者たちの苦闘、
社内の同僚・上司との関係、派閥争い。。

一方、一人で山に向ったはずの友人は、
クモ膜下出血で倒れ。。。


いやー噂に違わぬオモシロさだった!
様々な話がありつつも「隙」がない。って感じ

悠木が、上司だろうが食ってかかりまくり、
現場の記者たちを思い、自分の信念を貫くトコ。カッコイイ!
新聞記者たちの「新聞」を作る情熱がイイんだよな〜
そこには、日航機墜落事故を巡る描写も含め
経験した横山さんだからこそのリアルさがあって臨場感に溢れてる。
男クサイ人間ドラマに最後は感動。

平行して描かれる、子供との関係、山・友人への思い。
こっちもよかった。
オレも似たような感じで、親父に感謝してるのは、
山(ハイキング程度)に連れてってくれたことだったりするんで。
山小説好きでして、
自衛隊のあの話は知っててそういう部分でもオモシロカッタ。
山登りと仕事の絡め方は、ちょっと。。な感じだけど、
最後の結論への流れはイイな〜

17年前と現在を平行して描いて、
少しずつ、いろんな事実が絡んでくる展開がよかった。
けど、ちょっと強引で??に感じた部分もあったかなー
しかーし、
そんな小さなことを踏むつぶすくらいの勢いと展開で、
前半から、グッとくる部分もアリとにかくイイ!(笑)

うん。いろいろとにかくイイ(笑)
と、シメておきたい感じ。

佐山の「現場雑観」全文読んでみたいな〜
確か全部はなかったよな。



★★★★★ 157

今は、「六番目の小夜子」恩田陸
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 じゅん

 45/埼玉
 読書/雪山/ 

 



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