亡命者たちの上海楽壇

2019年04月 30日 (火) 12:30
書名 「亡命者たちの上海楽壇」
著者 井口淳子 出版社 音楽之友社  出版年 2019

衝撃的な一書である。異邦人たちがさまざまな思惑を秘めて行き交っていた1920年代から40年代の上海にあった(いまでもある)ライシャム劇場の舞台に立っていたロシア人を中心とした亡命者たちがつくっていた「西洋と東洋の万華鏡」を第一次資料を掘り起こしながら見事に描いた。なによりも衝撃だったのはこの劇場でディアギレフのロシア・バレエの水脈が生き続けていたことであった。極東の小さな劇場にディアギレフが求めていたものが上海バレエ・リュスとして生き続けていたのである。どれだけロシア・バレエリュスと繋がりをもっていたのかは今後の課題とはなろうが、確かにロシア人によるバレエ・リュスがここで生き続けていたのは事実なのである。
もうひとつの衝撃は、初めて謎のプロモーターとされていたストロークの素顔が明らかにされたことである。先日の桑野塾で沼部信一がプロコフィエフの日本滞在について大変興味深い報告をしたとき、プロコフィエフの日本公演を仕掛けたこのストロークについて、謎の人物であるが、とても重要な役割を果たしたプロモーターと言っていたが、この男のことが本書によりかなり詳細に明らかになった。彼は上海や大阪・東京を結びつける極東をマーケットとしたプロモートをしていたのだ。さらにもうひとつの衝撃は彼と一緒に仕事をしていた日本人プロモーターがいたことである。とにかくいままでまったく知らなかったことが、ここで次々に明らかにされていく、久しぶりに興奮して読んだ。著者の研究を一度桑野塾で報告してもらうと、いままで沼部が報告してきた20年代から30年代の日本におけるバレエ・リュス受容の問題などもクロスされるのではないかと思うが、大阪在住のようでそれは無理なのかもしれない。ただ、いつかそんな機会ができればいいと思わせてくれた注目の本であった。

久々に四人一緒に

2019年04月 30日 (火) 6:35
朝からテレビでは平成最後の日とうるさい。朝日の朝刊も特別表紙。なにをこんなに騒いでいるのかと思うのだが、天皇存命中に元号が変わるというのは初めてのことなので、どうしたらいいもんかちょっと困惑しているところもみえる。
明日の新宿でのサーカス学研究会の発表の準備。明日は映画の予告編をまとめたものを見てもらうのだが、そのリストのなかにあった未見の映画を調べていたらYoutubeuで全編見れることがわかった。the butterfly circus という短編映画だったのだが、とてもいい映画だった。思わず涙。今年の早稲田の授業でみてもらおうとも思った。
長女が来訪。久しぶりに4人そろっての夕飯。この休み期間中に石巻・女川を訪問することを考えているらしい。
投稿用の原稿を書き上げる。掲載されるかな、どうかな。
石巻かほくから今週末に掲載される「連載を終えて」のゲラが送られてくる。いよいよこれが最後だ。感無量。

2019年04月29日のつぶやき

2019年04月 30日 (火) 0:00
  • RT @lechantdesanges: いよいよ明日! 平成最後を葛飾柴又、寅さん記念館GW音楽祭で飾ります!柴又テヘハリフ音楽祭以来久しぶりの柴又。入場無料につき、どうぞお気軽にお出かけください。 #葛飾 #寅さん記念館 #GW音楽祭 https://t.co/b5Uk Posted at 11:51 PM
  • RT @tsukikolastrada: MAGIC CAN WAIT インド大魔術・ロープトリック を観ています インドの大道芸人、イシャムディン・カーンを追ったドキュメンタリー映像です 失われた偉大なるロープトリックを復活させた手品師にして新しい時代を生きる大道芸人とその… Posted at 06:48 PM
  • https://twitter.com/IZJ00257

結婚式

2019年04月 29日 (月) 7:12
今日は甥っ子の結婚式。三人ともしっかり寝坊。慌ただしく家を出てなんとか間に合うかと思ったら、京急が日ノ出町で人身事故で上大岡から停まっている。新杉田でJRに乗って新橋経由でなんとか会場のある表参道にたどり着く。教会の結婚式は久しぶり。新婦側はいろいろやることがあって大変だ。長女にキリスト教の式はできれば避けて欲しいと言っておく。今回は親族側での出席だが、やることがなく気楽なもの、ただ食べて飲んで、あとは隣に座っている新郎側の父親が暴走しないように見ておけばいいだけなので気楽なもの。料理は美味しかったし、堅苦しい挨拶もなく、のんびりと楽しめた。14時過ぎにお開き。そのまま帰宅。昼間から酒飲んでしまうともうつかいものにならない。珍しく見たくもないテレビを眺めながらぼっとしていた。

2019年04月28日のつぶやき

2019年04月 29日 (月) 0:00
  • RT @tsukikolastrada: 映画室 月子 本日は終了しました 明日4/29も15:00?22:00営業します 明日は、インドの大道芸、ミュージカル映画などを見ようと思っています 今日上映した映像もリクエストがあれば上映します https://t.co/AsGJ Posted at 11:14 PM
  • RT @hitohako: みなさま?。拙者はついにやって来た!池之端・古書ほうろうさんへ!赤いテントが目印の、素敵に生まれ変わったほうろうさん!みなさまも必ずや必ずやおいでくださいますよう、よろしくお頼みもうすよ! #1hakosbs https://t.co/BNuSBAh Posted at 09:05 PM
  • RT @hitohako: そーしーてー!新しい古書ほうろうさんの店内は、こんな感じじゃ。落ち着いて、おしゃれな感じじゃな?。拙者が夜中にポロロンと弾いたピアノもおさまって、居心地の良いお店になっておるよ。みなさまもぜひどんどん店内へ! #1hakosbs https://t. Posted at 08:10 PM
  • RT @legrandsnes: 18時で本日の営業を終えました。たくさんの方に新しい店を見ていただけて、とてもうれしかったです。ありがとうございました。明日から数日休養し、その後、本オープンに向けて準備を再開します。めどが立ちましたら、またあらためてご報告します。 Posted at 07:54 PM
  • 東静岡に到着 https://t.co/IQwVsWqqnd Posted at 12:51 PM
  • https://twitter.com/IZJ00257

静岡へ

2019年04月 28日 (日) 0:17
右足の痛みがひどくなってきた。こうなるとあとは気功に行くしかない。なんとか予約がとれた。少しホットとする。9時前に家を出て歩いて新杉田へ。年金生活者は新幹線など贅沢、東海道線をつないで静岡にいく。連休中、しかもいい天気なので電車は混んでいる。熱海から電車は超満員、立っていた。12時半東静岡駅着。昼は去年ホームにあった立ち食いそば屋と決めていた。しかし東静岡駅のホームにはなにもない。去年は新幹線で、あれを食べたのは静岡の在来線のホームだった。結局昼飯を食べ損ねてしまう。静岡芸術劇場でいまヨーロッパで話題になっているコンテンポラリーサーカスカンパニー「スカラ」の公演を見る。床に仕掛けがあったり中央に階段があって、ドアや穴があって、それを通り抜けたりするだけなのだが、アクセントとなっているのはトランポリン。椅子やテーブルが壊れて、また戻るということが繰り返されていたが、この復元のイメージをトランポリンに身を投げだす役者さんたちの動きでダブらせていた。落下と墜落が繰り返され、それで終わらず、それが巻き戻されて元のからだに戻るというイメージがこのトランポリンでつくっていたように思える。計算されつくした動きを実際にしていく役者さんたちの身体性はたいしたもんであるし、動きもセットも面白かったが、ただ自分はこういうのはあまり好みじゃないな。というかついていけないということなのかもしれない。
バスで舞台芸術公園へ。ここの楕円ホールで韓国の「メディアともう一人のわたし」を見る。せっかく静岡まで来たのだからサーカスだけ見て帰るのはもったいないということで見ることにした。スカラより自分はこっちの方が面白かった。まずとても良かったのが、大岡氏によるプレトーク。ブレヒトの「三文オペラ」を訳していた、あのみわぞうのライブの時演じていた大岡が、10分でメディアの大筋を見事な語り口で説明してくれた。三文オペラだけでなく、ギリシャ悲劇もしゃべくりでできるんだと感嘆。
ギリシャ悲劇のメディアなのだが、コロスの役割をしていた俳優さんやミュージャンたちがつくる音の使い方がとても面白かった。鳥の囀り、わらべ歌のようなもの、パンソリ、まさにポリフォニー的なコロス空間ができた。なぜメディアは自分の子どもを殺さなければならなかったのか、それをもうひとりのメディアをつくりだすことによって葛藤を肉体化していく。ラスト人形の子どもが背景があがって外にはけていく、それを見送るふたりのメディア、静謐ななかに母の想いを託していたように見えた。ラストでその赤ん坊を愛おしげに抱くふたりのメディアの中に、母メディアという像がきっちりと描かれていた。とてもいいシーンだった。帰りのバスで後ろに座った人が「つまんなかったね」と言っていたが、自分はとても良かったと思う。バスで駅まで来た人はほとんどが静岡方面の電車に乗ったが、年金生活者は熱海方面の電車に乗って家路につく。混んでいなかったのには助かった。21時過ぎ帰宅。

2019年04月27日のつぶやき

2019年04月 28日 (日) 0:00
  • RT @legrandsnes: 買い取りの受付も、明日(4/28)の一箱古本市当日はできません(荷解きの終わっていない本がまだ大量にあり、当日の混雑のなかで、それらにに紛れてしまう恐れがあるためです)。ご理解いただけると助かります。 Posted at 09:28 PM
  • RT @legrandsnes: 古書ほうろう、池之端の新店舗は、現在まだ開店準備中です。明日(4/28)の一箱古本市当日のみ、仮オープンいたしますが(店の一部が閉鎖されています)、喫茶の営業はありません。ご了承ください。 Posted at 09:28 PM
  • RT @mampukutei: 古書ほうろうは、新店舗(東京大学池之端門前)が一箱スポットです?? 千駄木の店は閉店しましたので、間違えてもそちらに行かないようご注意ください?? https://t.co/JXMRw3kdhP Posted at 12:45 PM
  • https://twitter.com/IZJ00257

桑野塾

2019年04月 27日 (土) 7:24
このところまた右足に張りがでてきて、痛みを感じるようになった。なのにまた朝歩く。緑が濃くなっていく、一年で一番いい季節になってきた。
11時前に家を出て早稲田へ。寒く雨も降り出した。冬支度で出かける。えぞ菊で味噌ラーメンを食べてから図書館へ。奇術文化史と隣にあった吉本興業100年社史を借りる。厚く重たい本を2冊借りてしまった。早稲田文学部へ。今日は54回目の桑野塾。加藤哲郎さんが今日の講師。731部隊と戦後日本を例によって精力的にさまざまなネットワークを使いながら調査を続けている加藤さんの話しには迫力がある。今回はいま話題の優生政策を積極的にすすめていた元731部隊で戦後北海道副知事までになった長友浪男の話しだったが、優生思想が731部隊の思想の根幹をなし、それが戦後元731部隊の隊員によって進められていったということにも驚くが、その優生思想が日本人にしみついていたということにも大きな問題がある。実に刺激的な報告だった。一年に一回ぐらいだったらまたやりますよとおっしゃっていただいたので、是非また今日の話しの続編を聴かせてもらいたいものだ。

2019年04月26日のつぶやき

2019年04月 27日 (土) 0:00

2019年04月25日のつぶやき

2019年04月 26日 (金) 0:00
  • RT @TokyoScrap: 【タウンニュース中区・西区版】 街角で 野毛のドタバタ劇、一冊に 当時の役者らが販売 https://t.co/EgtN7UbLeV 「野毛大道芝居。その歴史やエピソードを1冊にまとめた『横浜・野毛大道芝居の日々』が昨年出版され、4月27日・2… Posted at 08:50 AM
  • https://twitter.com/IZJ00257
クマのイチオシ
東映映画「鯨と斗う男」鮎川上映会決定!

「鯨と斗う男」上映プロジェクト

ロケ地鮎川での上映会決定!
高倉健が主演し、60年以上前の鮎川や石巻の活気がいきいきと描かれているこの映画を、ぜひ皆で一緒に見ましょう!

2019年11月30日(土)
牡鹿半島ビジターセンター


「石巻学」第4号!

「石巻学」Vol.4 石巻にはいつも音楽があった

2019年7月10日発売!
3号刊行から約2年。今回は音楽の街石巻の間口の広さと奥深さをたっぷりと味わってもらう一冊となりました。



アートタイムズ最新号!

アートタイムズ11号
『タキエさんがいた!』

デラシネ通信社 / 2014年4月25日発売
ドイツの肝っ玉母さん
ルジチカ多喜枝の生き方

ちょっと信じられないような、愛と豪快さに満ちた人生!


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