薬指の標本

October 25 [Mon], 2010, 3:55

小川洋子「薬指の標本」読了。

愛鳥の遺骨、愛した音、火傷の傷、事故で失くした薬指。
思い出の品、封じ込めたい品、様々な人間が様々な品を持って訪れる「標本室」。
そこで働く私と標本技師の博士の不思議なお話。

いやあ。よかった。耽美だとか、恍惚だとか、そんな言葉じゃ勿体ないくらいひたすらに美しかった。
文章も、言葉のチョイスも、想像し得る情景も、そこにある感情も、全部、美しかった。
美しさって無機質になりがちな部分があると思うんだけど、ちゃんと温度もあって、なおかつ、手触りまで感じられるような、独特の味わいを持った作家さんだった。
「薬指の標本」と「六角形の小部屋」の二篇収録。
「博士の愛した数式」もこの方の作品です。さらっと読めるし、おすすめ。是非。
  • URL:https://yaplog.jp/customized/archive/2062
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