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新しい“サービス検索”プラットフォームへの取り組み(4) / 2010年07月15日(木)
前回の記事では、サービス検索プラットフォームである 「ABYSS」 の概要やシステム構成について解説しました。ABYSS を利用することで検索機能を開発する工数の削減が見込め、結果的に全体的なサービスリリースのサイクルを早めることが期待できます。また開発工数だけでなくほかにもいろいろなメリットが考えられます。

特に大きいのは運用コストが削減できることです。

今まではサービスごとにフロントエンド用サーバー、データベース用サーバーなど機能別にサーバーを用意していました。検索についても同様であり専用のサーバーを用意しメンテナンスを行っていたため、どのサービスでも似たような運用作業が発生していました。

今回 ABYSS というプラットフォームを構築し複数のサービスの検索機能をまかなえるようになったので、各サービスで稼働していたサーバーを集約してマシン台数が削減できます。またシステムアップデートなども ABYSS 配下のサーバーに行うことで、利用するサービスすべてが恩恵を受けられます。

集約することの弊害として ABYSS 自体に障害が発生した場合の影響を受ける範囲は大きくなってしまいますが、ABYSS ではハード障害をはじめとする何かしらの不具合が起きても ABYSS を利用しているサービスに何ら影響が出ないよう、冗長化を行うなどさまざまな対策を施しています。

またどんなサービスやシステムからでも利用できるよう疎結合なシステムにしてあるがゆえのメリットもあります。現在 PC だけでなくモバイルやスマートフォン、テレビなどネットが利用できるデバイスがたくさんあります。ABYSS はバックエンドで動くシステムですので、これらのデバイスに依存することはありません。

実際に今年の5月に ABYSS が本格稼働して以来、PC 向けサービスの新規立ち上げやモバイル向けサービスのリニューアル、テレビ向けサービスの機能アップデートなどすでにいろいろなデバイス向けでのサービス検索の開発が進んでおり、中にはリリースされているものもあります。



ABYSS は検索機能を提供する名目で作られたシステムで、検索というとクエリを入力するフォームや検索結果ページを思い浮かべがちですが、それ以外にもマッシュアップのようなアプローチでコンテンツをよりリッチ化するコンポーネントとしても利用できます。具体的な利用例は、Yahoo!デベロッパーネットワークで公開している API を利用したサービスを見ると想像がつきやすいでしょう。

最後に、今後のサービス検索についてどのように発展していくかについて簡単に触れておきます。現在、Yahoo! JAPAN の検索チームでは、各サービスの検索体験を向上させようと注力しています。先日検索サービス全体のアップデートを行いましたが、これもその一環です。ウェブ検索で慣れ親しんだユーザーインターフェースや機能をほかのサービス検索にも取り込み、ふるまいの統一化を図っています。

このアップデートは主にデザインやフロントエンドシステムに対するものでしたが、今後はバックエンドに対してもシステムの一つとして ABYSS を導入していき、全体的な検索の品質レベルを高めていく予定です。

もちろんこれらの統合化とは別に、新しい機能を研究開発したり米ヤフーと技術協力をしてシステムを導入したりなど常に検索の改善を行っています。このように、Yahoo! JAPAN のサービス検索はどんどん進化しより使いやすくなっていきますので、これからもご期待ください。




記事提供:Yahoo! JAPAN

【7月15日10時1分配信 japan.internet.com
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000001-inet-inet

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