The fragrance of the kiss.

April 20 [Sun], 2008, 23:28
本日まさかの2回目の更新です。
昨日は酔っ払って書けませんでした。そのお詫びです。
本当にすみませっ

もうWイベントから1週間経つんですね。早いなぁ。
今思ったんだけども、私と会った女の子たち・・・ほんとにオタ?
ってぐらい可愛かった。と思う自分気持ち悪いのは重々承知。
あーまた会ってお話したいなーイベント早く来い来い。



うっふっふーもらっちゃいましたうっへへ(●´ω`●)
こちらいつもコメントくださるちびナッツさんから頂いた神絵です。
何がやばいかってせっちゃんがピカチュウなんですよ。
そして抱き締められちゃってるわけです。
こうして私の脳を蝕んでいくんですよ、彼女たちは・・・なんて恐ろしい!
ってそんなこと言ってる場合じゃない!すみません!
こんな私に絵をくださって本当に感謝いたします。
このご恩は一生忘れません。これからもこのせつを愛していきます。

続きからこのせつSSです。
SSS書いてたのに長くなってSSになっちゃったっていう…
今回は萌えに走ってみました。


すーはーと大きく深呼吸。
いつも寝ているベッドの横に布団一式を敷いてその上に正座する。
真新しい水色の春用パジャマを身に着けて、普段結っている少し眺めの髪は
その華奢な肩に下ろされている。目を閉じて精神統一といきたいところだが、
それを阻むものが刹那の脳内にはあった。

あのときも、こうして布団の上で。

「何しとるん、せっちゃん?」
「うわあ!おお、おじょ、おじょおさま!?こんなところでいったい
 何をなさって…」
「何て…せっちゃんとこ泊まりに来とるんやからウチがここにおるのは
 当たり前やん」
「…そ、そうでした」

刹那がへにゃりと力無く頭を垂れると彼女はは「変なせっちゃん」と
呟きながら布団に腰を下ろした。
刹那とおそろいのパジャマに身を包み、寝る準備万端である木乃香を
目の前にし、今更ながら頬が熱くなる。
改めて彼女と真正面で向き合っていることに気恥ずかしさを感じ、
刹那はぷいっと彼女から目をそらした。
ん?と不思議そうに首を傾げる彼女を視界の端っこに捕らえ、刹那は
慌てたようにまくし立てる。

「あ、あの…お嬢様の寝るところはここではなく、そっち」
「なーせっちゃん」

不意に声を掛けられ思わず肩をぴくりと震わす。
視線が交わると彼女の飛び切りの笑顔だけが刹那を支配した。
赤面するのも忘れ、ひたすらその笑顔に見惚れる。

「こうしとると、なんやあの時のこと思い出さへん?」
「…あのとき?」
「ちゅーしようとしとったとき」


ちゅーしようとしとったとき…
ちゅーしようとしとったとき…
ちゅーしようとしとったとき…


刹那の頭に瞬時に反芻されたその言葉は彼女の顔に血を上らせる
には十分すぎるそれだった。
ぼん、という小さな爆発音が聞こえそうだった。
刹那の顔は見る見るうちに真っ赤に燃え上がり、それは彼女に
混乱をも招いてしまった。

「お、おじょ、おじょじょ…おじょ、さっ、ま」
「せっちゃん顔真っ赤やえ?熱あるんちゃう…?」

徐々に迫る木乃香に身動きが取れず、刹那は後ずさりさえもできない。
そんな不本意ながら大人しくしている彼女にこれ見よがしと木乃香は
自分の額を彼女の額にくっ付けた。
刹那の顔が一瞬色をなくしたように思われた次の瞬間、

「んー熱はないみたいやね」
「ふ…うぁ……」
「せっちゃん?おーい、せっちゃーん?」

刹那の顔の前で手を振る。
固まって動かなくなってしまった彼女にしかしいつも通りへにゃりと笑う。
しばらくして目の前で固まる彼女に倣い、木乃香はちょこんと正座する。

「お、おじょうさま」
「んもう、何回言えばわかるん?」
「ぇう?」
「2人っきりのときは…?」

う、と小さくうめき声に似たような声を上げて押し黙る刹那。
緋色の目にじっと見つめられているのがわかると、刹那はボソッと布団の上に
それをこぼした。

「…この、ちゃん」
「はい。よぉできました」
「や、止めてくださいよぉ…子どもじゃあるまいしっ」
「あはは、そんな照れんでもええやん」

木乃香に頭を撫でられ、くしゃくしゃになった髪を整えながら刹那がボヤいた。
しかし彼女からは反省の色が全く見られず、むしろこの状況を楽しんでいるようである。
はあ、と出したくもないため息勝手に出てしまう。
そう、いつもこうなんだ。

「ウチら、あの時もこうやって向き合ってお喋りしとったね」
「そう、ですね…」

彼女の言わんとしていることが何となく分かってきた。
きっと、私が考えていたことと一緒。
思う度に顔が熱くなり、それは唇にも熱をもたせるのだ。
ほお、と吐息が彼女の口からこぼれ、刹那は艶めいたそれに目が釘付けになる。

「せっちゃんたら、顔真っ赤にして口もひし形なっとったえ」
「んな、みみ…見てたんですか!?」
「あ」

しまった、と思ったときにはもう遅かった。
刹那はぷくっと頬を膨らませて怒りを露にしているよう。
あら珍しいと木乃香が目をぱちくり動かす。

「せやかて、気になってもうて」
「だからって、何も見る必要ないじゃないですか!」
「目の前におんねんからしゃあないやんかぁ…それに、むっちゃ
 可愛かったからええやん」
「うっ、あぅ…あ、あまりからかわないでください!困りますっ」

言ったっきり俯いて黙り込む刹那にまた「かわええなぁは」禁句だ。
ふと木乃香が言った。

「なぁ、練習せえへん?」
「はい?」

正直言うとあのとき、自分も彼女に負けないくらい真っ赤だったに違いない。
心臓がマラソン大会でやっとのことで完走したときよりもバクバクいってた。
おかしいな、座って彼女と見つめ合ってるだけなのにと不思議に思った。
先に目を閉じるとしばらくして彼女の吐息が鼻に感じた。

ああ、ほんとにやるんだ。

思ったとき変な感覚が全身に広がった。
感じたこともないようなそれに一瞬戸惑いが生まれた。
怖い、とはまた違う怖い。

気付くと目を開けて、すぐ目の前にあった彼女の顔に驚いた。
覚悟があったのは彼女の方だったんだ、と分かった瞬間だった。
いつもは自分からしよう、女の子同士やけどええやん。
パクティオはただのキスだと勘違いしていたあのときの自分。
もっと、考えなければならなかったのだ。
彼女と、仮契約を結ぶ本当の意味を…もっと。


「あのときはカモくんに促されて無理やり感あったやろ?お互い」
「…は、はい」
「せやから、練習」

もしかしたら、彼女もそんなに深く考えてないかもしれない。
だけど、自分が思っている通りちゃんと考えているかもしれない。
どっちにしろ…と彼女には気付かれないようそっと微笑む。

「何の、でしょうか」
「決まっとるやん。パクティオの、や」
「……つまり」


「ちゅー」


いつかの本番で、緊張しないように練習しよう。
やっぱり緊張するかもしれないけど、彼女以上に真っ赤にならないために。
そして、新たな決意を込めて。彼女と対等でありたい、彼女と一緒がいい。

ずっと一緒にいようね、あったかい気持ちも一緒にね。


言うと彼女は叫び声を上げた。
うるさい、と一言いうと「だってぇ」としどろもどろになる彼女がまた
可愛らしく感じた。

「カモくんの前で緊張すんの、何や嫌やん?」
「嫌、ですけど…でもっ」
「ウチからやるから」
「へ」
「今度はウチの方からするから」

目、閉じて。
静かにつぶやくと刹那は先の木乃香のように目をぱちくりと動かす。
まぶたをなかなか下ろさない刹那にそっと手を伸ばして、柔らかい
それに触れる。ピクッと反射的に彼女の目が閉じる。

「そのままやえ」
「で、でもっ…おじょうさまぁ」
「2人のときは?」
「……こ、このちゃん」

眠ったような顔をする刹那にふっと小さな笑みがこぼれた。
でも少し強張っている。唇を弱く噛み締め、キュッと目を閉じて。

刹那は訪れを待った。

以前とは違った空気が辺りに漂っている気がした。
バクバク言ってた心臓が今日はなんだか落ち着いている。
目の前に彼女がいるのに、おかしい。刹那は思った。
しばらく待ってもいっこうに訪れない彼女のぬくもりに不審を抱く。
しかし待つ。

待つ。

「あの、おじょ……このちゃん?」

耐え切れず目を開けると、彼女の緋色の瞳がよく見て取れた。
だって、本当に目の前にそれが在ったのだから。
同時に感じるぬくもりは唇に。そしてそれは一瞬で離れていった。

「へへ、びっくりした?」

甘い吐息がまだ鼻の頭に残っている。
少し頬っぺをみかん色に染めて、少しいたずらっぽく微笑んでいる。
それに対し刹那は何もできなかった。ただそれを見つめるだけ。

「せっちゃん、リップ付けとるー」
「だだ、だってこのちゃんが付けろって」
「もっかいしてええ?」
「は……ぃ?」
「もうおそい」

ちゅ、と音がした。
突然頬に彼女の手が添えられて見慣れた顔が近付いてきて。
音の前にその光景が頭にやってくるはずなのにこれじゃあ順序が逆だ。
2回目のそれは1回目よりもちょっぴり長かった。
だから1回目よりも長い時間、彼女の香りに顔を埋められた。

「なー、せっちゃん」

気付くと彼女は刹那の肩に顔を埋めていた。
刹那の首にしがみついて、でもそれほど強くはない。
ただ、感じられる程度に。

「一緒寝てもええ?」

洗い立ての長い髪の毛からはあのシャンプーのにおいがした。
いつもは聞いてこないくせに、こうやって聞いてくるなんて珍しい。
同時に愛しい。濡れた髪の毛に触れて刹那は言った。

「いいですけど、」

髪を乾かしてからですよ。

静かにそっと囁くようにして言うと「はーい」と楽しそうな声が耳元にした。
そうしてしばらくお互いのぬくもりを抱き締めあった。
彼女は、とてもあたたかかった。

彼女の唇は花の香りがした。



FIN


このせつ分が足りないよーたっけてー

  • URL:https://yaplog.jp/clover1517/archive/742
Trackback
Trackback URL
Comment
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー 絵文字 プレビューON/OFF

不正な自動コメント投稿を防ぐため、チェックボックスにチェックをしてください。

利用規約に同意
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。
ミキ
やばいやばいやばい!
ちょーキュンキュンした!!
良い匂い感じましたwww
悔しいのでイロいのお返ししたい気分、、、!!ww

さいきんちょっとお仕事がおっつかなくて、サイト巡りもままなりません。
でも、ここ来ると頑張る気が起こります!
更新何時もあざーす!
April 22 [Tue], 2008, 4:21
小林翔
ピカチュウかぁ〜懐かしいな!!俺一昨年の文化祭で着て卓球したよwwwさっちゃんの方は若い子がたくさんいてなんだか爽やかそうだったな
(^0^)
やっぱり刹那は木乃香にいじられてなんぼだと思ったぜ♪
April 21 [Mon], 2008, 23:18
一葉
こんばんわヾ(。・ェ・)
いじられっぱなしじゃないですよ!やる時はやります(笑)
特に大学の友達はボケが多いのでσ(^_^;)
そんな事書いたら、木乃香は上機嫌間違いなしですね。
私はそれを見てニヤニヤしてると思います♪

絵お上手ですねぇw(*゚o゚*)w
ピカチュウせっちゃんがヤバいです。
「The fragrance of the kiss.」読ませていただきました。
余裕な木乃香と遊ばれてるせっちゃんがぁ(*´ェ`*)
でも、本当は木乃香もそんなに余裕はなくて、せっちゃんはそれ以上だから気づいてないだけなんですよね。
恋する乙女は皆可愛いもんです(*ノωノ)
原作でも早く2人のパクティオ見たいです!
どんなシチュエーションでなるんですかね!?

すてきなSSをありがとうございました♪
それでは失礼しますm(_ _)m
April 21 [Mon], 2008, 19:53
七瀬
電車電車!今電車ですから!ほんっと変質者にさせたいんですか?笑

動悸息切れに爆裂ニヤケがwww
私、さっちゃんさんの世界に住みたい←
そういえば全プレのパクティオーカード、オクで3000円かけて落としましたww
April 21 [Mon], 2008, 14:17
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:さっちゃん
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 血液型:O型
読者になる
このせつと律澪とその他諸々を愛してやまない百合嬢です(*´∇`*)

いきなりコメント大歓迎!
リンクフリーです。
相互リンクしてくださる方がいたらコメントか、メールでお知らせください。めっちゃ喜びます!

konosetu1517♪yahoo.co.jp
感想、指摘などございましたらお気軽にどうぞ!♪→@

当ブログ内におけるSS・画像の無断転載及び引用はご遠慮ください。

ツイッターpixiv始めました。お気軽にフォローしてくださると嬉しいです。

R指定のある作品はpixivに置いてあります。

Since2007/1/14


現在拍手にはこのせつSSが5作と律澪SSが5作置いてあります。(1/2更新)
2008年04月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新コメント
アイコン画像さっちゃん
» このせつは平成。 (2019年10月08日)
アイコン画像おつき
» このせつは平成。 (2019年10月08日)
アイコン画像春雪
» 二人が人生。 (2017年05月28日)
アイコン画像yama@山口県
» 妊婦生活6ヶ月。 (2015年12月10日)
アイコン画像Iuth
» 色々考える。 (2015年09月24日)
アイコン画像春雪
» 同志たちよ。 (2015年09月21日)
アイコン画像白兎
» 3月18日。 (2015年06月06日)
アイコン画像春雪
» 3月18日。 (2015年03月18日)
アイコン画像マンモス
» 女心と秋の空。 (2014年12月08日)
アイコン画像
» ご報告。 (2014年06月30日)
メール待ってます(´▽`*)

TITLE


MESSAGE

月別アーカイブ
https://yaplog.jp/clover1517/index1_0.rdf
P R
Yapme!一覧
読者になる