君が笑うから。

July 23 [Mon], 2012, 21:25
なーんかね、夏休みっぽくないんだよなーと思う今日この頃。
夏休みに突入したんですが暑くならないんですよね。
冷夏ってわけじゃなさそうなんだけど…うーむ。

さて。

今年も教員採用試験受けてきました。
めちゃくちゃさっぱりしました。
昨日深夜まで飲んでまして。
恒例の野郎会なんですが、いつも私数に入ってます。

…まあ、そういうことなんだろうね。

思えば試験も今年で早4回目です。
ここまで来ると慣れてきて緊張も何もしないんですよね。
試験は難しくてパッパラパーだったんですが。
討論は個人的にばっちりでした。楽しかった。
隣が大学4年生の子でね、めちゃ初々しかったですね。
私にもあんな時期が……なかった気がする。

てか試験云々よりもすっげーことがあって。

試験帰り、歩いてたら上から何か降ってきまして。
木の葉かなーと頭を触ってみて唖然としました。
手にはべっとりと……………白いアレがついておりました。

もうね、しばらくそこに立ち尽くしたよね。

なかなかないですよね。頭に落ちてくるって。
とりあえず近くにあったATMに行って小さい鏡で頭を確認。
ちょっと思い出したくもない光景が広がってましたね。

色々と忘れられない夏になりそう☆



ちゅーこってやっと観ますけいおん映画!うふふ。


以下、毎土!このせつ企画SSです!
遅れてごめんなさい!



久しぶりに付き合うてくれる?
お嬢様のその言葉に不意に泣きそうになった。何で泣くん、首を傾げながらお嬢様は笑った。正直、それは私が知りたかった。だけど、嬉しいということだけはこの私でも理解できた。だからお嬢様も当然分かった。そして手をとって歩き出した。もはや私にとってそれは普通のことだった。なのに、ただそれだけのことで私の涙腺は崩壊した。
しかしその直後、私は思い知った。それは束の間の日常だったことに。異変にはすぐに気付いた。難なくこなしていた基礎魔法がなかなか発動しない。あれ、と不思議そうな顔が徐々に泣き顔になっていく様を私は黙って見続けることしかできなかった。せっちゃん、と彼女がやっと振り向いたのはステッキが落ち、手のひらが赤く染まる頃。照れ笑いと涙を浮かべたちぐはぐな表情だった。

「へへ・・・ウチ、魔法使えんようになったみたい」

明日菜さんが向こうに旅立って一週間後のことだった。




君が笑うから




明日菜さんとの別れはお嬢様に予想以上の傷跡を残していた。魔法は精神力に左右されると以前エヴァンジェリンさんから聞いた。おそらくお嬢様の精神はそれからずっと悲鳴を上げ続け、そして今限界を迎えた。
私はそれに気付かなかった。自分の悲しみばかりに浸り、当然彼女も悲しかったはずなのに、彼女は自分の悲しみよりも私を優先した。結果、彼女はいとも簡単に魔法を失った。つまり夢も、そして未来も。

「せっちゃんのせいやないよ。せっちゃんのせいやない。せやからそんな顔せんと」

お嬢様は今おかれている状況が分かっていないに違いない。でないとこんな風に笑えないはずだ。いつものように笑って私頭を撫でてくれるものだから、結局私は何も言い返せなかった。
どうして笑っていられるんですか。もう魔法が使えないというのに、どうしてーー分からない。

春から逃げ出したかった。明日菜さんと別れた季節から、彼女のいない季節から一刻も早く。そんなことを願っていたせいなのかもしれない。何も考えられないくらい蒸し暑い、まるで夏日のような日に私はミスを犯した。

お嬢様を一人にしておくのは気が引けたが久しぶりに任務を遂行するために私は目的地へと足を向けた。私のいない間龍宮が全て引き受けていたという事実を知ったのは着いてからだった。まだ休んでてもいいんだぞ。そう言われたがこれ以上貸しができると恐ろしい。正直に言うと思い切り笑われた。
剣の腕は鈍ってはいない。戦いながら思ったが龍宮の鋭い声に振り向いた瞬間、私は意識を手放した。それは素人でもしない間違いだった。敵に後ろを捕られる日が来るなど思いもしなかった。
気付いたときにはどこかの病室で、白い天井と病院特有のその匂いにとことん嫌気が差した。

「せっちゃん」

思わずぎょっとして見やると心配そうな面持ちでお嬢様がこちらを見下ろしていた。「申し訳ありません」口をついて言った言葉にお嬢様は「何が」と小さく笑った。なんだか疲れたような顔をしていた。きっと私も同じ顔をしているのだろうな、となんとなく思った。そんなときに限っていつもより饒舌になるのだから不思議でならない。

「私が魔法が使えたら、お嬢様の傷を癒せるのに」
「・・・ウチの台詞とらんといて。せやけど、こないに思ったことないなあ、魔法使いたいって。前はご飯食べたり寝たりするんと同じように魔法使えてたんに、今はどうやってやるんか分からん。ご飯食べるんも、寝るんも」

やっと分かった。お嬢様は笑ってなどいなかった。泣いていた。あの日からずっと泣いていた。

「だから、なんでせっちゃんが泣くんよ」
「お嬢様が、笑う、からです」
「せっちゃん」
「私は、無力です。お嬢様の代わりに泣くしか・・・それしか、できません」
「何言うとるん」

柔らかい手のひらが濡れた肌を撫でた。それはとてもあたたかくて、再び涙が出るくらい、優しかった。

「そばにいてくれたやん」

すぐそばで、囁くようにしてお嬢様が言った。

「見捨てんと、ずっといてくれた」
「当たり前、です。魔法が使えなくても、私の好きなお嬢様に変わりはありませんから」

見開かれた緋色の目に大粒の涙が浮かび、お嬢様は赤ん坊のように泣き始めた。やっと見せてくれた、本物の涙だった。




おわり


今週のお題は『夏、日差し、暑』でした。
来週のお題は『夏休み、白、半』です!

続いて8月のお題です!

8月4日…『感謝、高、恩
8月11日…『名、君、愛
8月18日…『界、遭、食
8月25日…『色、彩、鮮




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