ランボー 最後の戦場

May 24 [Sat], 2008, 23:12
DEPOTのおすすめ度:★★★★★

公開日:2008年5月24日
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
監督:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン,マシュー・マースデン,グレアム・マクタビッシュ

鑑賞日:2008年5月24日
MOVIX三郷 シアター1(座席数255)

【ストーリー】
タイ北部の山の中で孤独な日々を送っているジョン・ランボーのもとに、少数民族を支援するキリスト教支援団体の女性・サラが彼の前に現れる。彼らは軍事独裁政権による迫害が続く隣国ミャンマーの窮状を憂い、医療品を届けようとしていた。その情熱に打たれ、頼みを受けて目的地の村まで送り届けるランボー。しかし本拠地に戻った彼に届いたのは、サラたちが軍に拉致されたとの報せ。救出のために雇われた最新装備に身を固めた傭兵部隊5人に、手製のナイフと、弓矢を手にした一人の戦士が加わる。戦場への帰還を決意したランボーだった。

【レビュー】
本日の鑑賞は、「ロッキー」に続きシルベスター・スタローンが人気シリーズを復活させた「ランボー 最後の戦場」です。邦題では“最後の戦場”と銘打っていますが、来日したスタローンが次回作の構想を発表したためこの作品が“最後の戦場”ではないことが確定してしまいました。まぁ、元々原題はただの「RAMBO」ですから、日本の配給会社が先走ったサブタイトルを付けてしまったことがこの結果を生んでしまったのでしょう。次回作が公開された時のサブタイトルが今から楽しみです。

「ロッキー・ザ・ファイナル」も良かったですけど、この「ランボー 最後の戦場」も凄くいいですよ。地獄の戦場ベトナムで国のために戦いながらも人殺しと罵られ、迫害されるジョン・ランボーの姿に幼いながらも強いメッセージ性と感動を覚えた第1作から20年。過去の続編2作がどちらかというとエンタテインメント的な作品だったのに対して、この「ランボー 最後の戦場」は第1作の時のような強いメッセージが感じられる作品になっています。この映画からデポが受けたメッセージ。それは、小さな力で世界を変えることは難しいが、小さな行動を起こすことによって何かが変わるかも知れない。そして、自らの信念を貫くためには勇気だけではなく、自らも犠牲を払う覚悟と力が必要であるということです。ミャンマーの人々を助けたいというサラたちの力は小さなものでしたが、その行動と強い意志がなければランボーが再び戦いへと向かうことはなかったでしょうし、傭兵軍団や反乱軍が決起することもなかったでしょう。しかし、それと同時に彼らが唱えていたような平和的な方法だけでは圧倒的な兵力と武力を持つ相手に対して変化をもたらすことは出来ず、時には大きな犠牲を払うことも覚悟の上で戦う必要があるということです。“力なき正義は無力”そんな言葉が伝わってくる作品でした。

舞台となるミャンマーは、映画の設定同様軍事政権が支配し、実際に反政府デモを行った僧侶を武力弾圧した過去がありますし、最近では大規模なサイクロンの災害にあいながらも自らの政権を維持するため、諸外国からの支援を断り被害をより一層拡大させているという事実があります。そんな現実とシンクロするように映画の冒頭では兵士による僧侶や子供たちへの虐待シーンがニュース映像のように流れるのですが、このオープニングが象徴するようにこの映画は全編を通して衝撃映像の連続です。まず、最初に登場するのが軍によって捕らえられたカレン族の男たちが地雷を投げ込まれた水田の中を強制的に走らされるシーンです。威嚇射撃によって否応なしに水田の中へと追いやられた彼らのひとりが地雷を踏んでしまい血しぶきと共にバラバラの肉片となるシーンは、映像の衝撃というよりもこれを薄ら笑いを浮かべながら楽しむように行う兵士たちの残虐性に恐怖を覚えます。次に登場する衝撃シーンが、サラたちが訪れたカレン族の村が兵士たちによって襲撃されるシーンです。迫撃砲が打ち込まれると村人たちのちぎれた手足が宙を舞い、無抵抗な子供たちも容赦なく銃や剣によって殺されていきます。この惨劇の村はサラたちを救出に向かった傭兵たちも足を踏み入れるのですが、数々の修羅場を見てきた彼らでさえ、「こんな光景は見たことがない」というほどの虐殺の痕跡は凄まじいのひと言です。

そして、最も強烈なのがクライマックスの戦闘シーン。政府軍とランボーの直接対決では、ランボーの撃つ機関銃が政府軍兵士たちの頭を吹き飛ばし、腕や脚をもぎ取ります。その映像は本当に凄まじく、デポが思うに未だかつてここまで強烈な残酷描写が行われた戦争・アクション映画は無かったんではないでしょうかね。本当にホラー映画かと思ってしまうほどの残虐描写で衝撃を飛び越し嫌悪感を覚えてしまう人も中にはいるんじゃないでしょうかね。しかし、もっと驚くのがパンフレットのインタビューの中で「本作で描かれていることはすべて実際にミャンマーで起こっており、映画の残虐シーンはむしろ生やさしい光景だ」とスタローンが語っていることです。この映画以上の残酷な行為がミャンマーでは実際に行われており、デポのように平和な国で暮らす人間はその現実を知らされる術さえも持っていないのであるならば、どんなに残酷で衝撃的なシーンであっても決して目を背けずに最後まで見届けなくてはならないですね。何故ならば、この戦争の恐ろしくと虚しさもまたこの映画で伝えられているランボーからのメッセージなのですからね。

最後になりますが、この「ランボー 最後の戦場」にはこれまでのシリーズに必ず登場していたトラウトマン大佐が出て来ません。これはご存知の方もいると思いますが、シリーズを通してトラウトマン大佐を演じていたリチャード・クレンナが2003年に他界してしまったからに他なりません。「ランボー」シリーズと言えばトラウトマン大佐というぐらい、重要なキャラクターだっただけに彼の生前にこの作品が作れなかったのがとても残念ですね。

  • URL:https://yaplog.jp/cinemadepot/archive/760
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あらすじタイ北部の山の中で孤独な日々を送っているジョン・ランボーのもとに、少数民族を支援するキリスト教支援団体の女性・サラが彼の前に現れる。彼らは軍事独裁政権による迫害が続く隣国ミャンマーの窮状を憂い、医療品を届けようとしていたが・・・。感想ランボー万...
あの孤高の戦士、ランボーが20年ぶりに帰ってきたー。ベトナム帰還兵であり無敵のジョン・ランボーが混迷する21世紀で、世界一残忍な軍隊として恐れられるミャンマー軍事政権に5人の傭兵とともに敢然と戦いを挑む。シリーズ4作目となる本作のタイトルは「ランボー 最後の戦場」(2008年、米、シルベスター・スタローン監督・脚本、91分)。本作はミャンマー政府軍に拉致(らち)された人質の救出劇である。相変わらずの派手な銃撃戦や、ハード・アクションとともに、本作ではミャンマー軍のジェノサイド(大量殺りく)...
シネマ・ワンダーランド  April 25 [Sat], 2009, 4:57
凄いリアルな描写にうわぁ?・・・でした
心の栄養♪映画と英語のジョーク  February 16 [Mon], 2009, 9:37
「ランボー 最後の戦場」の試写会に行って来ました。
なんと20年振りのシリーズ新作だそうです。
確かシリーズは全部観ていた筈だけど、あまり記憶に残ってない、、、(>▽▽▽コチラをどうぞ♪♪
アートの片隅で  June 18 [Wed], 2008, 23:29
 代休を足らねばならず時間ができたので今日はランボー 最後の戦場を観ることができました。
よしなしごと  June 16 [Mon], 2008, 0:19
□作品オフィシャルサイト 「ランボー 最後の戦場」□監督・脚本: シルベスター・スタローン □脚本: アート・モンテラステリ □キャスト シルベスター・スタローン、マシュー・マースデン、ポール・シュルツ、ジュリー・ベンツ、ジェームズ・ブローリン、グレアム・...
京の昼寝?♪  June 12 [Thu], 2008, 12:22
ちょっと久しぶりの映画だったのと
いつもとは異なるスタイルで見てきたのでした。

どうしても腹が減っていたのでポップコン+コーラを
買い込みムシャムシャとやりながら。
基本的には飲食は金の無駄なのでしないのん。
そしてメガネを忘れてしまったのでしょうが...
日本サッカーホールディングス  June 01 [Sun], 2008, 23:37
人気ブログランキングの順位は?


1982年、アメリカ───自らの尊厳のため
1985年、ベトナム───幾多の戦友のため
1988年、アフガニスタン──唯一の理解者のため
2008年、ミャンマー───すべてに決着をつけるため

ムダに生きるか、何かのために死ぬか──...
満 足 度:★★★★★★★
   (★×10=満点) 
監  督:シルヴェスター・スタローン
キャスト:シルヴェスター・スタローン
      ジュリー・ベンツ
      ポール・シュルツ
      マシュー・マースデン、他




■ストーリー■
★試写会中毒★  May 31 [Sat], 2008, 14:16
『ランボー 3』を観たのは確か中学生の頃。現実味ある世界情勢を盛り込んでいた作品
やや語弊があるかもしれないのですが、痛快な映画と言ってもいいかもしれません。 戦
はらやんの映画徒然草  May 29 [Thu], 2008, 23:19
昔の人気シリーズが戻ってきてる作品が多くなってきましたね、ロッキーとかダイハードとか、もうすぐインディージョーンズも帰っ
Wilderlandwandar  May 28 [Wed], 2008, 14:35

 『1982年、アメリカ―――――自らの尊厳のため 1985年、ベトナム―――――幾多の戦友のため 1988年、アフガニスタン――唯一の理解者のため 2008年、ミャンマー――――すべてに決着をつけるため 最後の戦場は、男に何を与え、何を奪うのか?』
 ●関連作品レ...
☆彡映画鑑賞日記☆彡  May 27 [Tue], 2008, 0:27
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