どろろ

February 03 [Sat], 2007, 21:30
DEPOTのおすすめ度:★★★☆☆

公開日:2007年1月27日
配給:東宝
監督:塩田明彦
出演:妻夫木聡,柴咲コウ,瑛太

鑑賞日:2007年2月3日
MOVIX三郷 シアター11(座席数518)

【ストーリー】
賢帝歴3048年。大地の東の果てにあるその国では、数十年に及ぶ戦が続き、秩序を失った争いと荒廃だけがすべてを支配していた。そこには、戦国の世を憂う醍醐景光という武将がいた。影光は戦乱の世を治める「力」を手にいれたいと願っていた。そして、自らの野望をかなえるため、やがて生まれてくる我が子を48体の魔物に捧げ、見返りとして巨大なる「力」を手にする。かくして生まれた赤ん坊は、体の部位が無く塊のような姿で生まれ、景光の厳命を受けた母・百合によって捨てられてしまう。20年後…男装をした姑息な盗人・どろろは、ある砂漠の街で一人の男に出会う。

【レビュー】
この日2本目の鑑賞となるのは、妻夫木聡さん、柴咲コウさん共演で話題の「どろろ」です。しかし、1本目に鑑賞した「Dear Friends −ディア フレンズ−」の予想以上の出来の良さに余韻に浸りたかったデポは、本来メインとなるはずだったこの作品を観ずに帰ろうかと思ってしまいました。それでも、買ってしまったチケットが勿体ないのと流行りものに弱いという悲しい性には勝てず、頑張って鑑賞です。座席数518席のシアター11は相変わらずの少ない客入りです。毎回思うんですが、MOVIX三郷のシアター11で「デスノート the Last name」以外に満席になった作品てあるんでしょうかねぇ…?

今更言うまでもありませんが、原作は日本漫画界の巨匠、故手塚治虫先生です。デポも手塚先生の作品は結構好きで「ジャングル大帝」や「海のトリトン」、「マグマ大使」などは良くテレビで見ていましたね。そんなデポだったんですが、この「どろろ」という作品は漫画にしてもアニメにしても一度も見たことがなかった作品なんです。幼かった当時のことを思い返すと、ビジュアルから受けるダークなイメージと“時代もの”という設定が少年デポの好みではなかったんだと思います。ですから、ストーリーやキャラクターなどに関しても全く知識はありませんでしたし、原作やアニメと比較するような先入観もなく素直に鑑賞することが出来ました。内容の方はひとことで言うならば、主人公、妻夫木聡さん演じる百鬼丸の自らの身体とルーツを探す旅を描いた冒険譚、といったところでしょうか。生まれながらにその肉体を四十八の魔物に奪われた百鬼丸が、天の声に導かれ魔物を倒す度に肉体を取り戻しながら自分の出生の秘密を解き明かしていく。また、この旅の途中で百鬼丸は柴咲コウさん演じるコソ泥と出会い、共に旅を続ける中で肉体よりも大切な“人としての心”をも取り戻していきます。タイトルである“どろろ”とは、元々は異国の地での化け物を表す言葉。劇中では、柴咲コウさん演じるコソ泥が百鬼丸からこの名前を盗んでいましたが、もうひとりの主人公であるどろろを指しているというよりは乱世の時代に巣食う魔物や心を捨てた人間などを指し示し、本当の魔物とは何か?ということをタイトルに込めているのではないでしょうかね。

上映時間の多くはVFXとワイヤーアクションを駆使した戦闘シーンです。日本映画としてはなかなかお金を掛けているんではないかと思われるVFXは、オープニングで登場するヤシガニ蜘蛛を始め、マイマイオンバ、カラス天狗などの魔物の造型や動きで遺憾なく発揮されています。中でもマイマイオンバの娘たちが本当の姿である芋虫のような幼虫姿で蠢くシーンは、アンガールズさんじゃないけど“キモカワイイ”感じでデポ好みでしたし、カラス天狗ともスピード感溢れる空中戦などは見応えもありました。また、映像技術と共に戦闘を盛り上げたワイヤーアクションは本場香港から「少林サッカー」や「LOVERS」などを手掛けたチン・シウトンをアクション監督として招くほどの徹底振り。その甲斐あってか、あまりアクションのイメージがない妻夫木聡さんや柴咲コウさんの動きにもキレがあったような気がしますし、香港ワイヤーお得意の“クルクル回転”も見事に決まってました。このようなアクションシーン以外にも、肉体のない百鬼丸に育ての親である呪医師寿海が手足などを作り取り付けるシーンや魔物を倒した百鬼丸が自らの肉体を取り戻すシーンなどにVFXが多用されています。洋画に於いては、既に完成の域に達していると思われる映像技術も邦画ではまだまだ力不足な点が多いかと思います。デポもこれまで多くの邦画SF作品で期待を裏切られてきましたが、今回はまぁ合格点をあげていいかなぁという感じですね。

クライマックスには乱世の世を象徴するような百鬼丸と中井貴一さん演じる醍醐景光の親子対決、瑛太さん扮する多宝丸の兄弟対決が用意されています。対決の内容や結末については今後鑑賞される方のために書かないでおくことにして、この事実、つまり、百鬼丸の出生の秘密が解き明かされることによって、これまで共に旅を続けて来た百鬼丸とどろろの間にも変化が生じてしまいます。百鬼丸同様にどろろにも過去に秘密があるのですが、これが百鬼丸と密接に関係しふたりの間に変化をもたらしてしまうのです。長い旅によって深い信頼とそれ以上の感情で結ばれた百鬼丸とどろろはどうなってしまうのか?これも是非ともご自身でお確かめ下さい。出生の秘密を明らかにしたことにより、自らのルーツを探すという目的は達成した百鬼丸ですが、もうひとつの旅の目的である肉体を取り戻すということはこの作品では完結されていません。これは、今後の興行成績によっては続編を製作するという保険のようなものであると共に肉体のパーツ同様人間としての心も成長過程にある百鬼丸の自己探求はまだまだ終焉を迎えていないということの現れであると思われます。続編が製作された場合には、どのようにして百鬼丸の自己探求を完結させていくのかや百鬼丸とどろろの関係をどういった形で終わらせるのかが注目です。

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 映画館で観ようか観まいか迷っているうちに終わってしまった作品が、もうだいぶ前ですがテレビでやっていたのでそれを観ました。そう、「映像不可能」と言われていた手塚治虫原作のどろろです。
よしなしごと  April 20 [Mon], 2009, 8:06
有閑倶楽部は大臣が学園の土地を奪うため色々と作戦を実行したが
有閑倶楽部に邪魔され逮捕され最終回は終わったけども微妙だったし
横山と香椎は良いけど他がイマイチと言うか全体的に微妙だった

どろろはキサラギ同様に公開された時に劇場に行こうか迷ったが観賞せ...
別館ヒガシ日記  December 20 [Thu], 2007, 20:59
手塚治虫の同名の漫画の映画化。
原作は読んでいないのですが、興味あり。
DVDで鑑賞。

賢帝歴3048年、大地の東の果てにある国。
争いが絶えず、血で血を洗う地獄の日々が続いていた。
天下統一を目指す武将・醍醐景光は、
我が子の体48ヶ所を魔物に差し出す代わ...
映画、言いたい放題!  September 30 [Sun], 2007, 22:12
映画館にて「どろろ」

昭和42年「週刊少年サンデー」で発表された手塚治虫の作品を実写映像化。体の48か所を魔物に奪われた百鬼丸が、体を取り戻すためにコソ泥“どろろ”とともに魔物退治の旅に出る。

戦国の世を憂う武将の醍醐景光(中井貴一)は、乱世を治める力を...
ミチの雑記帳  February 25 [Sun], 2007, 0:24
失われた体と心を取り戻すために、今こそ運命に挑め
 
■監督 塩田明彦■原作 手塚治虫 ■キャスト 妻夫木聡、柴咲コウ、中井貴一、原田芳雄、中村嘉葎雄、原田美枝子、瑛太、杉本哲太、土屋アンナ、劇団ひとり
□オフィシャルサイト  『どろろ』
 戦乱の...
京の昼寝?♪  February 24 [Sat], 2007, 0:01






どろろ ナビゲートDVD?序章?





監督:塩田明彦 アクション:チン・シウトン
出演:妻夫木聡 柴崎コウ 瑛太!  
製作:2007年 日本 公式HP

試写会第3弾は、どろろでした♪

アニメの録画を見せてもらったことがありましたが、「誕生時...
Cold in Summer  February 22 [Thu], 2007, 14:37
2007 / 日本
監督:塩田明彦
CAST:妻夫木聡 / 柴咲コウ / 瑛太 / 原田美枝子 / 中井貴一 / 麻生久美子 / 劇団ひとり / 原田芳雄

戦国の世を憂う武将の醍醐景光(中井貴一)は、乱世を治める力を得るため、自分の子である百鬼丸(妻夫木聡)の体から48か所を魔物に...
Sapphire  February 21 [Wed], 2007, 22:45
公式サイトはコチラ。→http://www.dororo.jp/ キャー、もうキャーキャーキャー♪♪♪ なんてカッコいいんざんしょ。 ブッキーのブッキーによるブッキーのための映画で もうファンの方はぜ~~~ったい見て見て見てといいたいくらい 惚れ惚れでございました。 どっちか...
ペパーミントの魔術師  February 21 [Wed], 2007, 16:46
公開:2007/01/27(01/27鑑賞)PG-12監督:塩田明彦アクション監督:チン・シウトン出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、中村嘉葎雄、原田芳雄、中井貴一醍醐の動く城?・・・なんか動きそうだ。あの城の中にはしゃべる炎の魔物とかいそう。でも耐震構造にチェックが....
映画鑑賞★日記・・・  February 20 [Tue], 2007, 11:51
「どろろ」完成披露試写会 東京国際フォーラムホールCで鑑賞

舞台挨拶の登壇者は塩田監督、アクション監督程小東(チン・シウトン)、妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、土屋アンナ。司会はTBSの久保田アナ。質問と応えの掛け合いが微妙に下手で面白かった。たぶん、質問...
てんびんthe LIFE  February 20 [Tue], 2007, 9:26
な、なにこれ…。これはマズイだろーなー、な衝撃作とあいなりました『どろろ』1月27日公開。それでも客は入るんだろーなー。
どろろ

話は面白いよやっぱ。原作知らんけどサ。でもとにかくね、映像表現が、、、モノ足りな、、か、、、、った。。いやー、出てくるあや...
APRIL FOOLS  February 20 [Tue], 2007, 1:00
柴崎コウがなんで\"どろろ\"役なんだよっ!!手塚治虫原作の漫画「どろろ」の実写映画版。原作発表後40年を経てVFXを駆使して、映像化不可能といわれた壮大なスケールのストーリーを世界のクリエーターが結集して映像化。ストーリーは簡単に言うと、生まれてまもなく...
ほげほげたらたらほげたらぽん!
ネタバレ映画館  February 19 [Mon], 2007, 21:46
「どろろ」観てしまいました。
3週連続1位と言うのも誇張じゃない、確かに満席に近い状態です。
漫画の実写版なので若年層が多いのかと思っていたが、中高年やどろろには興味なさそうなお婆さんグループなどもいて人気の層の広さを思わせます。

確かに手塚治虫の原...
ぱるぷんて海の家  February 17 [Sat], 2007, 22:38

{/kaeru_en4/}こんなところに、テレビ東京のスタジオがあるとは思わなかったな。
{/hiyo_en2/}テレビ東京っていえば、「どろろ」をつくったテレビ局よね。
{/kaeru_en4/}それは、東京放送、6チャンネル。テレビ東京は12チャンネル。
{/hiyo_en2/}うーん、地方出身者に...
【映画がはねたら、都バスに乗って】  February 14 [Wed], 2007, 23:33
自分探しは永遠に終わらない!

Akira's VOICE  February 14 [Wed], 2007, 10:39
感動度[:ハート:][:ハート:]             2007/01/27公開  (公式サイト)
娯楽度[:テレビジョン:][:テレビジョン:][:テレビジョン:][:テレビジョン:]
CG度 [:結晶:][:結晶:]
満足度[:星:][:星:][:星:]
 

【監督】塩田明彦
【アクション監督...
アンディの日記 シネマ版  February 12 [Mon], 2007, 17:04
{/star/}{/star/}{/star/}{/star/}

     

2007 監督:塩田明彦 アクション監督:チン・シウトン
出演:妻夫木聡/柴咲コウ/瑛太/原田美枝子/杉本哲太/麻生久美子他


戦乱の世で天下統一の野望を抱く武将・醍醐景光は四十八体の魔物から強大な力を与えられるが、...
□■Honey March■□  February 12 [Mon], 2007, 10:22
「どろろ」(PG-12指定)は手塚治虫原作の映画で体の48箇所を魔物に獲られて、その体を取り戻す為の48の魔物を倒す旅をしているストーリーである。手塚作品は過去アニメ化や映画化されたが、その中でも制作規模の違う作品として注目されている。
オールマイティにコメンテート  February 11 [Sun], 2007, 15:50
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ミチさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

興行成績も絶好調、海外での公開も決定となれば続編の製作は当然の結果と言えますね。ただ、ミチさんも危惧しているように、原作があそこで終わっているなら完全オリジナルでどこまで手塚作品のメッセージ性を保てるかがポイントでしょうし、現在は私生活でも仲のいいふたりが破局なんてことになったときに今回のような掛け合いが出来るのかなぁ…なんて心配もしてしまうデポだったりもします。
March 04 [Sun], 2007, 22:05
ぴぃちさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

妻夫木聡さんと柴咲コウさんの掛け合いは、ラブラブカップルがイチャついてるみたいに見えるところもありましたが、VFXやアクションシーンなど中々見せ場もあり、楽しめる作品でした。

続編が決定したとのことなので、次回作までの間にふたりの私生活がどう進展し、どのように映画に反映されるのかが結構気になります。破局したらキャスティングが変更なんてことも…
March 04 [Sun], 2007, 21:56
こんばんは♪
続編が決定しましたね〜。
原作もあそこで終わっているのに、完全オリジナルになるということでしょうか。
楽しみなような、不安なような・・・・デス。
February 25 [Sun], 2007, 0:25
こんばんは♪
交際中の妻夫木聡と柴咲コウとの共演ということでも話題になっていましたが、2人とも役にはまっていて良かったと思います
思わず感動してしまうシーンもあり、なかなか良い作品でした。
February 21 [Wed], 2007, 22:45




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