桜恋:秒速5センチメートル
March 03 [Sat], 2007, 18:44
3月3日公開@シネマライズ
(作品の公式サイトはこちら)
公式ブログにTBを打ちました。
ネタバレありなのでご注意ください。もしブログを書か
れた方がおられましたら是非TBしていただけると幸い
です。その時は遊びにいかせていただきますね。
特にラストに対する賛否が気になりますので。笑。
公開初日に行くってことはそうそうないのだけど、新海誠監督と
音楽の天門さん、美術の丹治さんがいらっしゃるということなので
事前に手に入れておきました。公開初日の4回目上映。

ライズ前は結構な混雑でした。
詳しい感想はネタバレありで後ろに書くとして、本当に本当に
いい映画でした。贅沢を言おうとすればいくらでも言えるけれども、
観て損はない。それだけははっきりと言えます。
と、本題に入る前に舞台挨拶について少し。4回目は上映開始前の
10分くらいでおこなわれました。いらっしゃってたのが舞台向かって
左から新海監督と作監の西村さん、美術の丹治さんと馬嶋さんに
音楽の天門さんの5名でした。監督のお人柄がよくわかる舞台挨拶
でした。個人的には丹治さんのお話をもっと聞きたかったかな。
で、雲の頃からいるスタジオのネコの名前がサユリって…安易?笑。
↓というわけで以下ネタバレ↓
※ネタバレ注意※
第一話、桜花抄。ヤフーの配信は観れなかったので(観れたと
しても観なかったと思うけど)本当に初めて見た。開始10秒で
観にきて良かったと思いました。新海監督の光の美しさ。
綺麗なんです。本当に。誇張された光なんだけど、この作品の
光を見ると「そっか、世界は美しいものなんだな」と素直に思え
てくるほどに美しい。一瞬画面全体を光らせた後にまたたく
残光とか、電車の中を滑っていく夕日の影とか、羽ばたく鳥を
照らし出す朝日とか、桜の舞う登校路に溢れる木漏れ日とか、
校舎の窓から差し込んだ光を鈍く反射するリノリウムの床とか、
凍てつく空気にぼんやりと映るヘッドライトとか、新しい朝に
輝く雪原とか…ただ「光」の一言で済ませることなんて絶対に
できない表現。
ほしのこえ、雲のむこう、約束の場所に続いてきて、今回は
どのようになっているのか気になっていましたが、心から安堵。
…第一話の話に戻します。
貴樹が中学に進学し、部活に汗を流しはじめて半年。彼の元に
かつては仲がよかったが、親の転勤で別の中学に進学していた
明里から手紙が届きます。しかし、それとほぼ同時に今度は
貴樹の転校が決まります。行き先は鹿児島県種子島。
簡単には会えなくなる、その想いから貴樹は栃木の明里の所へ
電車で会いに行くことにします。3月4日、雪。豪徳寺から新宿、
大宮を経由して小山、そして岩舟へ。19時の集合時間を遅れに
遅れた23時。貴樹がたどり着いた岩舟の待合室で見たのは、
一人でストーブの前で待ち続ける明里の姿でした。
ん?
お弁当食べるシーンで泣きましたよ?当然じゃないか。
(今書いてて思ったんだけど、明日3月4日なんですね)
明里の舌足らずが、ものすごくよかったです。
電車に乗ったあたりではじまる回想と天門さんのピアノテーマが
ものすごく心を締め付ける。物悲しいわけでも楽しいわけでも
寂しいわけでもない。ただひたすらに胸に染み渡る、音楽。
参考:オパビニア ハルキゲニア
(作品の公式サイトはこちら)
公式ブログにTBを打ちました。
ネタバレありなのでご注意ください。もしブログを書か
れた方がおられましたら是非TBしていただけると幸い
です。その時は遊びにいかせていただきますね。
特にラストに対する賛否が気になりますので。笑。
公開初日に行くってことはそうそうないのだけど、新海誠監督と
音楽の天門さん、美術の丹治さんがいらっしゃるということなので
事前に手に入れておきました。公開初日の4回目上映。

ライズ前は結構な混雑でした。
詳しい感想はネタバレありで後ろに書くとして、本当に本当に
いい映画でした。贅沢を言おうとすればいくらでも言えるけれども、
観て損はない。それだけははっきりと言えます。
と、本題に入る前に舞台挨拶について少し。4回目は上映開始前の
10分くらいでおこなわれました。いらっしゃってたのが舞台向かって
左から新海監督と作監の西村さん、美術の丹治さんと馬嶋さんに
音楽の天門さんの5名でした。監督のお人柄がよくわかる舞台挨拶
でした。個人的には丹治さんのお話をもっと聞きたかったかな。
で、雲の頃からいるスタジオのネコの名前がサユリって…安易?笑。
↓というわけで以下ネタバレ↓
※ネタバレ注意※
第一話、桜花抄。ヤフーの配信は観れなかったので(観れたと
しても観なかったと思うけど)本当に初めて見た。開始10秒で
観にきて良かったと思いました。新海監督の光の美しさ。
綺麗なんです。本当に。誇張された光なんだけど、この作品の
光を見ると「そっか、世界は美しいものなんだな」と素直に思え
てくるほどに美しい。一瞬画面全体を光らせた後にまたたく
残光とか、電車の中を滑っていく夕日の影とか、羽ばたく鳥を
照らし出す朝日とか、桜の舞う登校路に溢れる木漏れ日とか、
校舎の窓から差し込んだ光を鈍く反射するリノリウムの床とか、
凍てつく空気にぼんやりと映るヘッドライトとか、新しい朝に
輝く雪原とか…ただ「光」の一言で済ませることなんて絶対に
できない表現。
ほしのこえ、雲のむこう、約束の場所に続いてきて、今回は
どのようになっているのか気になっていましたが、心から安堵。
…第一話の話に戻します。
貴樹が中学に進学し、部活に汗を流しはじめて半年。彼の元に
かつては仲がよかったが、親の転勤で別の中学に進学していた
明里から手紙が届きます。しかし、それとほぼ同時に今度は
貴樹の転校が決まります。行き先は鹿児島県種子島。
簡単には会えなくなる、その想いから貴樹は栃木の明里の所へ
電車で会いに行くことにします。3月4日、雪。豪徳寺から新宿、
大宮を経由して小山、そして岩舟へ。19時の集合時間を遅れに
遅れた23時。貴樹がたどり着いた岩舟の待合室で見たのは、
一人でストーブの前で待ち続ける明里の姿でした。
ん?
お弁当食べるシーンで泣きましたよ?当然じゃないか。
(今書いてて思ったんだけど、明日3月4日なんですね)
明里の舌足らずが、ものすごくよかったです。
電車に乗ったあたりではじまる回想と天門さんのピアノテーマが
ものすごく心を締め付ける。物悲しいわけでも楽しいわけでも
寂しいわけでもない。ただひたすらに胸に染み渡る、音楽。
参考:オパビニア ハルキゲニア
第二話、コスモナウト。
種子島に引っ越してきた貴樹と、彼を見つめる花苗の物語。
そして、貴樹が想う明里の物語でもある。きっと。彼の書いた
届かないメールは私たちに貴樹と明里がつながっていると
「思わせ」ます。だからこそ第三話で受けるショックはとても
大きくなってしまう。貴樹にとっても、です。
現場ロケの力。物語としては単調かな、とは思ったけれども、
高校時代を思い出してもっとも切なくもくすぐったい気分になって
しまいました。そして、弓道をまたやりたくなる。射型もきちんと
描かれており、本物を感じました。弓道が出る場合、その多くは
どこかしら嘘があるんだけどリアルだった。むしろ、リアルに描き
過ぎているせいで高校生らしい手抜き弓道だった。笑。
身に覚えがありすぎます。特に一人で自主練やってると矢を
つがえるのとかかなり適当になってしまう。よろしくないけど。
途中のコンビニで流れたのはたぶん?みずさわゆうきさんの歌声。
正直な話をすれば。山崎まさよしもいいけど、あたたかな彼女の
曲をテーマソングにしてほしかったとも思います。桜散りゆく…を
ちょっと明るくアレンジしてボーカルつけるならきっとこの映画を
おいて他にないのにー…と傍観者はただ指をくわえて観ていま
したとさ。ちゃんちゃん。
種子島宇宙センターから打ち出されるロケット。その噴射を
見て、花苗は悟ります。貴樹の視線の先に自分以外の誰かが
いるということを。
あの花苗が作った紙ヒコーキ。名前はヴェラシーラかな?
(ゲームOPを土台にしてオリジナルを、ってことがあるそうですが
今回はこっちを土台にefにを作ったのでしょうか)
第三話、秒速5センチメートル。
高校卒業後、東京の大学に進学した貴樹。卒業後は東京で
就職したが、都会の孤独や虚無の気持ちに会社をやめていた。
桜舞う春の日。いつかと同じ踏切で一人の女性とすれ違う。
自分が振り向けばきっと彼女も振り向く、という確信を胸に
振り返ります。電車の轟音と遮断機のカンカン…という響き。
それが去った後、そこには。
ラストがどっちに転ぶのか最後までわかりませんでした。
ただ、あれでよかったんだと思います。中学の雪の日、キスを
交わした時を最後に貴樹と明里は会っていません。おそらくは
時間にして10年近く。その10年を最後のシーンで埋めるのは
きっと難しいでしょう。本当に、いやになるくらいリアル。
明里のいない踏切の向こう側にそんなことを思いました。
本当に最後の最後まで芸術作品。
観て損はないです。っていうか観なきゃ損。本当に。麻生さんが
日本のアニメ云々いっていたけれど、アニメを芸術と呼ぶことも
この作品が対象ならまったく抵抗ありません。おすすめです。
そだ、個人的に気になったことが一つ。ねこと雲の時に印象に
残った村上春樹調のセリフ回し(交互に延々と言葉を紡ぐ)が
なかったor目立たなかったのが残念でした。
映像に音楽を重ね、セリフが紡がれるって流れがすごくすごく
好きだったので。
追伸 ・よく考えたら三作連続のバッドエンドなんですね。
ねこも明るい話ではなかったし、悲しさの中に美学を
見出す方なのかしら。新海監督は。
追々伸・パンフも素敵な構成。バラすとポストカード。
でも勿体無くてそんなことできません。

最後に。
こんなにも素晴らしい作品を世に送り出してくれた、新海監督を
はじめとするスタッフ一同にこころから感謝の気持ちを送ります。
ありがとうございました。
種子島に引っ越してきた貴樹と、彼を見つめる花苗の物語。
そして、貴樹が想う明里の物語でもある。きっと。彼の書いた
届かないメールは私たちに貴樹と明里がつながっていると
「思わせ」ます。だからこそ第三話で受けるショックはとても
大きくなってしまう。貴樹にとっても、です。
現場ロケの力。物語としては単調かな、とは思ったけれども、
高校時代を思い出してもっとも切なくもくすぐったい気分になって
しまいました。そして、弓道をまたやりたくなる。射型もきちんと
描かれており、本物を感じました。弓道が出る場合、その多くは
どこかしら嘘があるんだけどリアルだった。むしろ、リアルに描き
過ぎているせいで高校生らしい手抜き弓道だった。笑。
身に覚えがありすぎます。特に一人で自主練やってると矢を
つがえるのとかかなり適当になってしまう。よろしくないけど。
途中のコンビニで流れたのはたぶん?みずさわゆうきさんの歌声。
正直な話をすれば。山崎まさよしもいいけど、あたたかな彼女の
曲をテーマソングにしてほしかったとも思います。桜散りゆく…を
ちょっと明るくアレンジしてボーカルつけるならきっとこの映画を
おいて他にないのにー…と傍観者はただ指をくわえて観ていま
したとさ。ちゃんちゃん。
種子島宇宙センターから打ち出されるロケット。その噴射を
見て、花苗は悟ります。貴樹の視線の先に自分以外の誰かが
いるということを。
あの花苗が作った紙ヒコーキ。名前はヴェラシーラかな?
(ゲームOPを土台にしてオリジナルを、ってことがあるそうですが
今回はこっちを土台にefにを作ったのでしょうか)
第三話、秒速5センチメートル。
高校卒業後、東京の大学に進学した貴樹。卒業後は東京で
就職したが、都会の孤独や虚無の気持ちに会社をやめていた。
桜舞う春の日。いつかと同じ踏切で一人の女性とすれ違う。
自分が振り向けばきっと彼女も振り向く、という確信を胸に
振り返ります。電車の轟音と遮断機のカンカン…という響き。
それが去った後、そこには。
ラストがどっちに転ぶのか最後までわかりませんでした。
ただ、あれでよかったんだと思います。中学の雪の日、キスを
交わした時を最後に貴樹と明里は会っていません。おそらくは
時間にして10年近く。その10年を最後のシーンで埋めるのは
きっと難しいでしょう。本当に、いやになるくらいリアル。
明里のいない踏切の向こう側にそんなことを思いました。
本当に最後の最後まで芸術作品。
観て損はないです。っていうか観なきゃ損。本当に。麻生さんが
日本のアニメ云々いっていたけれど、アニメを芸術と呼ぶことも
この作品が対象ならまったく抵抗ありません。おすすめです。
そだ、個人的に気になったことが一つ。ねこと雲の時に印象に
残った村上春樹調のセリフ回し(交互に延々と言葉を紡ぐ)が
なかったor目立たなかったのが残念でした。
映像に音楽を重ね、セリフが紡がれるって流れがすごくすごく
好きだったので。
追伸 ・よく考えたら三作連続のバッドエンドなんですね。
ねこも明るい話ではなかったし、悲しさの中に美学を
見出す方なのかしら。新海監督は。
追々伸・パンフも素敵な構成。バラすとポストカード。
でも勿体無くてそんなことできません。

最後に。
こんなにも素晴らしい作品を世に送り出してくれた、新海監督を
はじめとするスタッフ一同にこころから感謝の気持ちを送ります。
ありがとうございました。
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