月山の夜

May 24 [Sun], 2009, 17:15


ピーンポーン


ドアチャイムを冷静なフリして押してみたけど、内心あたしの心臓は田所からまらった電話からずっとバクバク動いてる。
だって、ホラ、昨日の今日で。

意識してしまう。いや、しない方がおかしいんだよね。
と自分の心の中で自問自答していると田所がでた。

「おぉ〜、月山。開いてるぞぉ〜。」

インターホン越しの声。
でも、なんだか照れくさくて、
あたしはうんとだけ答えてドアを開けた。


中に入るとすぐに田所をみつけた。しんどそうな顔してる。
なのに田所は平気な顔してニコッと微笑みかけてくれた。

「田所、ホント医者行かなくてだいじょぶなの?」
そういいつつ買ってきた薬を渡すと田所はコップに水を入れながら冗談っぽくまた微笑んで、
「君は自分のキライなものを人に勧めるのか〜?」
といってきた。

いつものあたしならなにか言い返すんだけど、田所と二人きりだとどうも調子が出ない。
こんな性格がうらめしい。

あたしが何も言えず黙っていると、田所はまた笑って、
「腹減った。」
っていいやがった。

半分もう治ってるんじゃないかと思ったが、
やっぱり心配だからお粥でも作ろうかとあたしが立つと、
田所は満足そうに(たぶん)寝室に入っていった。


しばらくして、あたしはできた卵がゆを持っていくと、田所はもう眠っていた。
これが森田ならぶん殴ってでも起こしてやるが、そうもいかない。
改めて田所をみてみると思っていたよりもずっとずっと苦しそうだった。

ちょっと戸惑って、おでこに触れてみる。
びっくりするくらい、あつかった。
あたしの手が結構冷たいから、そのせいかもしれないけど。

ちょっとだけ時間がすぎて、手を離すと、ぎゅっと手をつかまれた。
当たり前だけど、田所に。

「月山ー・・」
「・・ん?なに?」
「・・・今日は、これから、仕事、あるのかあー?」
しんどそうに彼の口が動く。
それをみてるだけでも愛しかった。

「さあ?田所たちのおかげで事件は解決したし、森田から電話がなかったらないけど。」

・・・嘘をついた。
今日はこれから警察に戻ってやり残した書類を片付けなければならないし、仕事は山ほどあった。
しかもこんなに事件が多いのに、暇な日なんて、あるわけなくて。
でも、こんなふうに人に、あたしに甘える田所がすごく可愛いくみえたから。

「そうかあ〜。じゃあ、もうちょっとだけ、ここにいてくれ〜」

田所はなんでさらっとこうゆうことが言えるんだろう。
あたしには絶対無理だな。と思いながら、
あたしはまたうんとだけいって、
森田からの電話がならないことを願って、

田所の手をちょっとだけ強く、握り返した。








*******

これもしたのと同じで何年か前に書いたものです。
恥ずかしいー
mainにおいてるきらひか一作目の続きです。
ちょっとってゆうのがポイントですたぶん!
月山はぎゅっとは握れないんですたぶん!←


夜シリーズかきたいな〜希望だけど。笑


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