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HUMAN SCRAMBLE このエントリーを含むはてなブックマーク  / 2001年04月23日(月)
やめようやめようと思いつつ、ついコンビニに寄るたびにMy First BIG「人間交差点」を買ってしまう。手元にある最新刊には「生きるとはなんだ!幸福とはなんだ!」と表紙に大書してあり、

 生と死と――愛と涙と!
 心ゆさぶる感動をあなたに!
 珠玉の人間ドラマ傑作選!


とボディコピーがあり、さらに、この巻の内容を示す

 『死に方をみつけたと思った』
 死を願いながら生きる女子高生が
 秘められた父の過去を知る時――
 路上に描かれた絵の謎とは!?


という紹介文がある。全面的にビックリマーク乱射である。

続けて読むと、つくづく、これは奇妙なマンガである。

ファッションデザイナーだの広告代理店のやり手だの若手建築家だのといった <現代的> な群像がよく現れたりするのだが、たとえばファッションデザイナーにしても、発表が80年代であることを割り引いても、ひどく野暮ったかったりして、早い話、<人間> としての説得力はかなり希薄である。

リアルに描かれているようでいて、ここに描かれた世界はじつは表層的で、受け手と送り手の双方に通じる符牒がなければ成立しない <愛と涙> の記号というものが、ここにはあって、筆者は、どうもその符牒のあやうさに惹かれてしまうようだ。

しかし、あやうそうに見えても絶対にバランスを崩したりしないのが、80年代的な符牒というものなのだ。

 
Posted at 13:40 / comic / この記事のURL
ゲーム <ジャンル> とはなにか このエントリーを含むはてなブックマーク  / 2001年04月16日(月)
前に <ゲームにおけるプレイ時間> の話を書いたが、これについて、あるゲーム会社の人と話をしてみた。クリス・クロフォードという人(パソコンゲーム黎明期における伝説的な名作「バランス・オブ・パワー」などをデザインした人)の仮説によれば、ゲームというものにおいて、プレイ時間とプレイヤーに任された意思決定項目の多様さをそれぞれ縦横軸にとった場合に描かれる矩形の面積は一定であり、このバランスが崩れるとき、ゲームの <おもしろさ>(?)は破綻していくのだという。

プ↑
レ|■■
イ|■■
時|■■
間|■■
 └─────────→
  意思決定項目の多様さ

プ↑
レ|
イ|
時|■■■■
間|■■■■
 └─────────→
  意思決定項目の多様さ


 
つまり、わかりにくいかもしれないが、上がプレイ時間の長いドラクエ、下がプレイ時間の短い「鬼武者」というわけ。

クロフォード氏が言っているのは、自らがデザインしたシミュレーションゲーム(いわゆるナポレオンが愉しんだといわれる戦争ゲームのことではなく、意思決定がゲームの中心をなすデザインのゲーム、ぐらいの意味)のことであろうから、これを何にでも当てはめていいとは限らないのだが、このようにすれば、恣意的に思えるゲームの <ジャンル> 分けというものが、ある <バランス> のヴァリエーションを指しているのであろうと、おぼろげに感じることができる。

 
Posted at 13:24 / game / この記事のURL
ますむら・ひろし このエントリーを含むはてなブックマーク  / 2001年04月09日(月)
「マンガショートストップ」でも触れられているが、ますむら・ひろしの少年ジャンプデビューは衝撃的だった。

たしか審査委員の中には筒井康隆もいて、手塚治虫と対立したと書いていたような気がする。筒井は猫の毛並みの異様な描き込みに注目したのだったが、その後、ますむらは宮沢賢治方面への傾倒を明らかにし、現在も連載が続いている長いながい「アタゴオル」の物語を描き始めるのである。この信じがたい漫画を描き続けるために、ますむらが想像力のありとあらゆる可能性を掘り起こさねばならなかったであろうことは想像に難くない。

なんでこんなことを書いているのかというと、コミックフラッパーという雑誌で連載が続いていることを、つい先日、発見したからなのである。

 
Posted at 11:40 / comic / この記事のURL
『ハム研』第6巻 このエントリーを含むはてなブックマーク  / 2001年04月03日(火)
好評連載中「マンガ・ショートストップ」でもしばらく前に紹介していた『ハムスターの研究レポート』の待望の第6巻が出た。掲載誌の変遷が続き(MOE出版「コミック・モエ」から偕成社「コミックFantasy」ヘ、さらに現在は白泉社「メロディ」へ)、単行本はいつ出るのか、もしかしたら出ないのかと大変に気をもんでいたのである。

これは本当に奇妙なマンガで、前述のコラムで高梨A氏いわく「教習所テキストのイラストのよう」とはまことに言い得て妙である。考えてみれば、マンガ家が描いたものであるとは思えないマンガ、という系譜があるようだ。絵が巧いわけでもないのに純粋に手先が器用な中学生がきまじめな純粋さから学級新聞に4コマを連載し、それがまた意外と好評を得たりするような。たとえばホイチョイの「気まぐれコンセプト」なども、筆者にはそのようなマンガのように見える。

そういう意味で、『ハム研』はアニメ「とっとこハム太郎」や、サンリオの <コロコロクリリン> とはまったく性格を異にするのである。

 
Posted at 11:34 / books / この記事のURL

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