呼び水 って?

2010年05月31日(月) 19時25分


主婦と生活社にやられました。
先日紹介した

こいつは、本書の呼び水だったよう。

妙だとは思った。
妙に魚関係の記事が少ない。
なに出し惜しみを、と思っていたんだが、
2段構成だった。
前著には何の予告もなく、
これ出るの解ってたら、買わなかったよなぁ。。。。
まんまとやられたなぁ、
と。
6月発売とのこと。とりあえず、内容は楽しみ。何せ、編者が。
感想は追って。

「 野菜の便利帳 」 はベストセラーで第2段 「 もっと 」 も出るらしい。
これも買うかなぁ、でも、しゃくだなぁ。

いにしえの って?

2010年05月30日(日) 19時45分
ウェブで検索をかけていて、変なものをひっかけた。
絵葉書である。

農林省水産講習所 小湊実験場
今は亡き、旧実験場の。

現在は移管され、施設も一新、千葉大の臨海になっている。

開所が昭和7(1932)年3月。
これは、その際の記念の絵葉書だろうか。



僕らが学生の頃は、この施設がまだ残っていた。
毎月、サークル、というか、部活の合宿でお世話になっていた。



宿舎は木造2階建て。
この2階左側の大部屋が、僕らの雑魚寝部屋。
もう、だいぶ老朽化していて、
畳の上で寝転がって天井を見上げると
羽目板の隙間から青空が見えたりしていた。



これは水族館。
日本の水族館としてはかなり早い設立。
湾対岸の鯛の浦・誕生寺とともに観光名所になっていたとか。
この2階に研究室/実験室があり、
海から捕ってきた生物の同定、標本作製などをしていた。



コンクリの建物は海水のくみ上げポンプ。
その手前の木造の小屋が風呂場だった。
僕らが使っていた頃はもう、それはバラックで
すきま風ビュンビュン。
それでも、冬の合宿で、海から上がると駆け込んで暖まれる
ありがたい施設。
小さな風呂場なので入る順番があり、
まずは女子、次いで、先輩から。
下っ端は吹きっさらしのなか、
手桶にお湯をもらって、そこに手を突っ込んでは暖まっていた。
なつかしい。。。。



宿舎下の磯。ヘイトと呼ばれていた。
開所以来、禁漁区で保護されていたため
僕らが使っているころはとんでもないことになっていた。
船を付ける突堤の下、水深1mくらいのコンクリの隙間には
イセエビがぎっしり。
腰くらいの背の立つ深さの岩盤の上には
20センチはあろうかというアワビ(多分メガイ)が
ナシロ(すみか)をつくっていた。

うーん、なつかしい。
こんないにしえの絵葉書が
某ネットショップで1枚¥1,000-
5枚で計5千円。。。。
うーん、このノスタルジーに ¥5,000- は安い?!
しかし、こんなのまで手をだすと。。。

ちょいと悩ませてもらおうかと。

いったい何人が? って?

2010年05月26日(水) 18時26分


こんな本、絶対日本では出版できない!
してくれない!
なんとそれが 3rd edition だと!

ウミウサギ図鑑にはやられたが、
これが日本でだせるんだ、、、と。
しかし、これこそ!

だって、買い手が想像つかない、というか、
もし日本語で出版されたとして、
何人買うひとがいるの? これ??
少なくとも国内で、買い手を想定したら、何部はける?
いや、まあ、専門書なんで atarimae なんではありますが。。

やっぱり英語は強い。世界相手に商売できる。
少なくとも英語で刊行しておけば、世界中の人間が読める、
というか、読まざるを得ない。無視できない。
だから、こんな楽しい本だってだせる訳である。

やっぱり、日本語の本を外国の人間が辞書を引き引き
せっせと訳して読んでいるすがたは、想像できない。
英訳されているからこそ、村上春樹だって、大江健三郎だって、
あんな難解なのが世界で読まれる訳で。。。。
悔しいかな。

少なくとも、誰かが翻訳をしないわけにはいかない
日本語の本など、つくってみたいものである。

ちなみにこれ、海の底悽動物の採集法に関する 「 方法論 」 の教科書。
sampling gear のはなしとか、
おもしろすぎる。

もとをたどると って?

2010年05月25日(火) 13時17分
探していた本を見つけてしまった。。。。
のに、あまりうれしくなさそう。

できれば、日本の古書店からは買いたくなかった。
相当海外のサイトも探したりしたんだが、さすがにこれは。
いや、どうしても見ないとしょうがないと思ったから。。。。



『河村良介氏喜寿記念貝類図譜』
著者:波部忠重(編)
刊行年:昭50
B5判・21P
価格:4,200円(!!!!!!!!!!. . . . .)

たったの 21p. の冊子に。。。。
1ページ 500円換算である。。。。
まぁ、記念出版、私家版、限定部数、限定配付だから
しょうがないとはいえ、

だから、こんなところで和名新称を提唱するなぁぁぁ。。。。

やっぱり大元、その実体を確認しないと、
その名前が、どいつを指しているのかがわからない
なんて悩ましいことがしばしばある。
だからしょうがなく。

いや、きっと、師匠は持っているはず。
学会本部、博物館に行けば所蔵されているはず。
それをお借りして見ればすむはず。
はずはずはず、なんだが。。。
bibliophilia なもので。
あぁ。。。。

適正価格 って?

2010年05月20日(木) 16時25分
春先に海外の古書店に注文した本がバタバタと届いた。


こんなのとか


こんなの。

円高のおかげでついつい、買わなくてもいい本まで
浮かれて注文してしまう。
コレクションするなら今だ!てな調子で。。。。

でも、今回のメインは、実はこれ。



一見、洋書風だが、我々にとっては、いわずと知れた

保育社 吉良哲明 『原色日本貝類図鑑』 と 波部忠重 『続原色日本貝類図鑑』、
その英訳本。日本の書籍である。

今更なんでそんなもの、という感じだが、
実は自分では持っていなかった。
研究室の蔵書があるからまあいいや、
日本語版もあるし、
などとほっていたのだが、
そこにこの円高傾向である。
いや買っちまえ、てなものである。

そこで日本の古書店、ではなく
海外古書店のお安い古書検索エンジン alibris をつかうところが
bibliophilia なわけで。

実際、日本の書籍は海外から買うと、驚くほど安いことがある。
かつて、馬場菊太郎の 『 相模湾産後鰓類図譜 』 を海外の古書店から
6000円(!!) くらいで買ったことがある。

てなわけで、2匹目のドジョウを狙って alibris。
この2巻セット、たかめ設定の某書店のカタログには 26,250円とある。
目標はまあ、その半額、ということで検索検索。
で、バラ、揃いとぱらぱらでてくる中で選択したのは、
何となくなじみのある Raymond Suttun Jr というイギリスの本屋。
これが、なんと、7,788円である。もちろん揃いで。
dust jacket もきれい、中も問題なし。
というか、果たして使ったんだろうか?と思うくらい新品同様である。

さんぶんのいちである。ああ、もう。。。。
うーん、古書の適正価格ってなに??

絶版書に定価などないが、常識的にはプレミア価格であるはず。
ある意味、某書店の価格は適正なのかもしれない、が。
うーん。。。

現在、旧保育社の在庫を扱っているサイトを見ると
多くの原色図鑑が5000-6000円の設定。
現行商品ではないが、やっぱり破格か。
ありがとう alibris。

ちなみに本書の見返しには
To Mrs Evelyn Sharp with best wishes from Isao Yoshimura
との献辞が書かれている。
このコピーの刷りは1975年。
日本から送られた本が35年、めぐりめぐって日本にお里帰りである。
お帰りなさい、ようこそ。

イノセントの危うさ とは?

2010年05月19日(水) 19時06分


松岡圭祐の新シリーズである。
今度のヒロインは、美由紀ちゃんと違い
八重山の離島出身ののどかで純朴なお嬢さん。
黒木メイサ、ではなく、満島ひかり、という感じか。

都会とのギャップが誇張されて描かれる導入。
離島、という隔絶されたロケーションが、
一つの小道具にはなっている。

で、ストーリーは、
そんな素朴な環境出身のお嬢さんが、
その純朴さゆえ、
日本、いや世界中をひっかきまわしちゃう、というか、
家庭内争議が世間を巻き込んじゃうというか、
うーん、設定はおもしろいが、少々やりすぎ?

この本、刊行記念、特装版、だったらしい。
購入後、しばらくして、『 事件簿 I / II 』 という文庫2冊が
書店の平台に並んだ。
筆の早い松岡さん、はや続編を!と手に取りかけて
危うく、レジに並びそうになった。
これの合本が本書。
あぶないあぶない。
タイムラグを作って出版するようなギミック、ご勘弁を。角川さん!
まもなく、III がでるらしい。さすがは松岡さん。
さて、どんなシリーズに育っていくことか、たのしみである。

で、『 千里眼 』 シリーズは、あれで完結!?

Neues systematisches Conchylien-Cabinet

2010年05月18日(火) 19時30分
えっと、
おいおい、お前は一体何を watch してたんだ!?

いつの間にやら Harvard Univ., Ernst Myer Librry から


Martini & Chemnitz (1769-1829)
Neues Systmatisches Conchylien-Cabinet Vo1.1-12

があがっているではないか!

これ、クラシック中のクラシックで
図版の美しさ、みごとさは随一、
かつ、分類学における最重要文献のひとつである。
うつくし。



さて、これがあがったとなると、
いよいよ問題は、この 2nd edition (1837-1920) 11vols.

Buccinum など、一部がバラで上がってきて入るが、
これが揃いでみたい!!
所蔵先は国内では京大の地質のみ。
それも、かつて海洋研の某氏がコピー依頼をしたところ
製本が壊れそうだから、と断られたというイワクツキの 「 貴重書 」。
僕の扱っている巻貝グループの最大のモノグラフが含まれていながら、
いまだ閲覧する機会に巡り会えずに頭を抱えている。

じつはオランダの Antiquariaat Junk にはだいぶ昔から on list されているものの、
プライスよすぎで、指をくわえてひたすらカタログを眺めている。
たまにバラがでることがあっても、1ボリュームで数十万となると、
とても手が出ない。

どうか、お願いします、所蔵先のライブラリのみなさま。
つぎはぜひ!

とおり一遍 とは?

2010年05月17日(月) 18時35分


編者の名前を見て、ついついうかうかアマゾンで注文してしまったが、

うーん、とおり一遍というか、あたらしみ、面白みに欠けるというか。
『 日本の 』 なんて、ちょっと大上段に振りかざしたタイトルとしては。
編者に結構期待したんだが、
やっぱり中身を書店で見てから、と
反省。

それでも、野菜は結構面白い。
江戸の伝統野菜とか
品種なんかもそれなりに拾っているし。

レイアウトも今風。
その分、テキスト、情報が乏しい。
図鑑というより、眺める本、写真集っぽくなってしまっている。
いや人ごとではないと、深く反省。
もちろん、楽しい写真集という側面もあるとは思うが、
編者、著者としては、
原稿、活字情報でお買い上げいただいているという意識があり、
やっぱりなぁ、と。
まあ、内幕も想像できるので、そこはすみませんというところで。

あ、「インカの目覚め」「加賀れんこん」なんてのも載ってる。
たべたいなぁ。

ひっかかる って?

2010年05月16日(日) 19時19分
休日、ちょいと探し物、買い物に、となりえきのホームセンターまで。
探し物を終えて、ついついひっかかる、
というか、ひっかかるのはおり込み済み、
いや、それで行く先を選んでいるとか?

場所は 「 赤羽 」。
ターミナルの盛り場。
近年開発された西口側はショッピング街となっているが
東口北側は、昔ながらの小店が軒を連ねる飲み屋街。
ここはお勤め人相手ではなく、地元密着型。
なので、土日といえど、全然シャッター街にはならず、
まさに盛り場である。

楽しい町並み。
今日の選択は 『 まるます家 赤羽本店 』。
赤羽界隈は荒川っぷちのせいか、むかしから、川魚料理屋がおおい。
そのなかでも、最も庶民派の一軒。

五時半に店前にたどり着いた時には、店外にすでに7、8人の行列。
だが、このお店のポリシーは、きれいにサクッと、のむ、
なので、おひとり様おさけは3杯まで、とされている。
まあ、長っちりはいない。回転がいい。
ほどなく店内に。

カウンターのみの店内、
W字の、というか、ダブルUの字のカウンターは18席づつ、
36席の小箱にひとがひしめいている。
僕の通されたのは、そのつなぎ目、Wの間の頂点、
というか、谷のどんづまり。

店の正面、厨房には、5,6人の板さん。
それぞれのUの字にはおかあさん・お姉さんが二人づつつく、
それをまとめるお勘定担当のおかあさんが間に挟まり、
オーダーをとりまとめて厨房に伝えていく。
ぼくはその目の前。
少々、タイトで緊張する席。

まずは酎ハイで名物 『 鯉の洗い 』 \400 から。
うすくそぎ切りされた鯉の刺身が7、8片ほど。
それを酢味噌でいただく。
さっぱりと。久しぶりでいただく鯉である。

目の前で見ていると、ここの会計システムはおもしろい。
2本の木の棒に番号が振られた真鍮のくぎが、18本づつ、席の数。
そこに、注文に応じて、色とりどりのプラスチックの札をさしていく。
色は金額かメニューを示しているよう.
おかあさんは注文を聞き、厨房にオーダーをあげながら札を操り、
くぎに刺していく。
お勘定!の声がかかると札の枚数を数えながら、会計をしている。
僕の席は18のつなぎ目のエキストラ、
なので、札はわきの灰皿に放り込まれていく。
とにかく、客の回転も速く、ちょっと心配になるくらいおおわらわである。

そんな姿を眺めながら、のんびり飲んでほどなくすると、
目の前のおかあさんが、声をあげる。
『はい、肝やき〜』
かば焼きで裂いたうなぎの肝がある程度たまると、『 肝焼き 』 が出るらしい。
数量限定。
そこここから声が上がる。
「 うち、2本! 」
あわてて僕も目の前のおかあさんに声をあげる。ぼくも2本!
はいはい、と、おかあさん、残りあと2本!
かろうじて間に合ったようだ。

大串にみっちり、
焼きあがった肝焼きに粉ざんしょうを、はらり。
芋焼酎のお湯割りをぐびり。
休日のしあわせ、である。
酎ハイと芋のお湯割り2杯、
鯉洗い、肝焼き、新玉ねぎフライ、鶏皮ポン酢、うど酢味噌なんてのをいただき
お会計¥3050。
やすっ、とお会計を済ませふらりと街へ。
御馳走様でした。

迷路のようなアーケードをあるき、
昔ながらの古書店、『 紅谷書店 』なぞを覗く。
ここは、昔からの老舗古書店。10代のころから知っていたりする。
新刊古書店頭に並べながらも、店内には
小栗虫太郎、久生十蘭から澁澤龍彦、種村季弘なんてのをならべている。
なくなってほしくない『 古書店 』である。

のんびり、ほっと、地元近くで飲むのは、やっぱりくつろぐ、という夕べでした。

遺産の保全 とは?

2010年05月15日(土) 17時43分


ウェブで探し物をしている最中に、
こんなものをひっかけて、購入した。

天草の著名な貝類蒐集家
立志徹郎氏 (1916-2000) のコレクションが
熊本県に寄贈され、整理されたその目録1である。
立志さんが亡くなったというのはどこかで聞いてはいた記憶があるが
そのコレクションが散逸することなく、
まとまって、地元の博物館に収蔵されたことは、まったく幸いなことである。

コレクション目録作成というのは、
博物館にとっては必須の業務であるが、
実際それを必要とするユーザーはきわめて少なく
内部資料的なもので、検索をかけたら、これも非売品。
ただ、ぼくら、標本の収蔵先を探す上で、
こういった、一流の、特に地域に密着したコレクターの標本目録は
結構重要な資料になる。
いつのまにやらそんな資料もだいぶ積み上がってきた。
このリストにも見たい標本が結構リストされている。
熊本かぁ、とおいなぁ。

この目録の冒頭には短いながら、
氏のひととなりをうかがえる文章が付けられていて、
なかなかに興味深い。
巻頭に図示されたカラーの貝図には
氏の名前を冠した

カサゴナカセ Tateshia yadai

が寄主とともに図示されている。

こういった、自らの手で拾い集めて、築き上げたコレクションは
本当に貴重である。
長く保全、利用されてほしいとねがうばかりである。

ところで、困ったことが一点。
本書で

カメンカサガイ Collisella persona
タタミオモテレイシガイ Acanthina spirata
ラセンボサツガイ Anachis scalarina
アルセスチスモミジボラ Compsodrillia alcestis

といった和名新称が提唱されている。

いずれも外国産の種であるので直接大きな影響はないと思うが、
恐らくはプリンター出力を製本したような少部数の発行で
サーキュレーションの悪そうな出版物で
かつ、著者名、提唱者名の解らないような状態で提唱されても

いま、とっても過去の和名に悩まされている立場としては

うーん、困ったものである。
まあ、ICZN に抵触する話ではないし、
いってしまえば、無視すりゃいいことではあるんだが。

あ、ノシガイがアッキガイ科にはいってる。。。。
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