空気感 って?

2010年03月31日(水) 2時11分


久しぶりの 与那原恵 である。
沖縄に関連する名著を何冊かものしているライター。

名前からも察せられるように
著者は うちなんちゅー の両親を持って、東京に産まれた。

僕が知るより 少し前の、沖縄を、知っている。
というか、身のうちにもっている。
うらやましい。

とはいえ、視線は
うちなんちゅーの立ち位置ではなく、
かといって、やまとんちゅーでもなく、
ある意味、宙ぶらりんの、ちょっと引いた立ち位置からの文章がいい。

この本、某書店では 「料理エッセイ」 のコーナーにおかれていたが
全然違う。
文のタイトルは、確かにすべて 料理 のなまえであるが、
それを素材として、
家への、家族への、友への、島への想いを綴ったテキストである。
他人にとってはたわいのない、といえばそれまで、
かなり ドメスティックに綴られた文章が多い。
その、しっとりしたというか、ゆるい空気感が、
沖縄好きにはたまらない。

なかなかに、ビッグネームがでてきて、それも面白い。
山之口莫は当然としても、藤田嗣治の名前まで登場する、
その時代の、沖縄/琉球文化?社会?のにおいもまた面白い。

沖縄好きは、ぜひ、一読を.

しかし、ソーミンチャンプルー、、ソーミンタシヤーは知っていたが、
ソーミンプットゥルー って??
沖縄料理も奥が深い。

なまこ趣味 って?

2010年03月29日(月) 1時47分
海外旅行のお土産でいただいた。
パプアニューギニアの切手。
パプア、行ってみたい国である。

でもって、
なぜに、「なまこ」?





ナ、ナナント、サンゴ礁域のナマコの切手である。
なまこ、というか、棘皮動物、へんである。
何せ、顔がないので「表情」がない。
かわいくない。
なんと、脳もなければ心臓もない。
一体生きているんだか、不気味な奴らである。
それを、なぜに切手に?!

たまにいるんである、
ナマコ好きという人間。
そうとう変である。
とはいえ、この切手を欲しがる人間がそんなにいるとは。。。思えんがねぇ。。。
一体どういうセンス、パプアの人々。。。
謎だ。

ほのぐらい 怖れ とは?

2010年03月28日(日) 20時58分


ひさしぶりの 京極夏彦 である。

旧い、木と紙と土でできた家の物語である。
時間がわからない。時代設定というか。
少なくとも、ぼくらがかつて過ごしてきた中の 「 いつか 」。

怖いという物語ではない。
緊迫する恐怖は存在しない。
日常、というと、語弊があるが、
かつての日本の風土の中には「あたりまえ」にあった、
『なにか』

そんなものの物語。

著者らしく、ブックデザインにも遊びが。
古めかしいフォントもであるが、
物語のランニングタイトルが、
ページふりが、
踊っている。
そんなところに、物語の不安定さ、というか、揺らぎ、というか
落ち着けない、じわり、とした恐怖が
忍び込ませるように、レイアウトされている。

この人、やっぱり bibliophilia。
京極夏彦、好きである。

強行 って?

2010年03月27日(土) 1時11分
春の陽気に誘われて?先週、伊豆大島に行ってきた。

といっても、さすがにこの時期、まだ水に入ったわけではなく、
同級生に頼まれて、高校で、出前講義をば。

朝一の高速艇で大島へ。
差木地の高校につくも、友人も期末で会議に大わらわ中。
旧交を温める余裕もなく、まあ、まずは昼飯を。

ということで、波浮の寿司屋へ。
うまい地魚にぎりをごちそうになりながらも、
何せ午後から授業、さすがに一杯を、というわけにもいかず
いや、友人は当然就業中、ありえませんが(汗。

高校の空気というのを吸うのはずいぶんしばらくぶり。
大学と違い、さすが、生徒と先生の距離感が濃密。
生徒たちも素直そうで、若いよなあ。
職員室なんてのも、それはもう久しぶりで、緊張。
で、何が居心地が悪いって、

若い先生方、
「むかし、学生実験で、提出したスケッチ、突っ返されました。」
あぁ、すんません、おはずかしい、
こんなとこでかつての教え子にあったりすると、身が縮む思い。
居場所が。。。

まあそんなこともありつつ、45分の授業を2本。
90分の授業に慣れているせいか、45、って間隔が難しい。
何とか時間いっぱいこなして、お疲れ様。
さあ、ゆっくり、旧交を。。。

って、言えない状況。
あすは外せない用事が朝から東京である。
おいしい地魚食べながら、一杯、
ができない。。。うう、、、つうか、
東京帰れるの?

なんと、この時期、大島は 「 椿まつり 」。
普段よりも船便数が多い。
とはいえ、東京行きはこの時間、すでにアウト。
てっことで、伊東・熱海便、そこから新幹線で東京へ。

なんと、伊豆大島、ひと遊びする時間を確保しても 「日帰り」 できる!?

びっくりである。
むかしは東京を夜出て、朝着く一便くらい。
あえて、時間調節で東京湾口で流したりしていたのに、
高速艇、偉大である。

つうか、のんびり温泉入って、春を楽しみたかったなぁ。。。
すまん、友人。今度はゆっくり。

船の待ち合わせ、岡田港の近くの食堂で食べた、地魚刺、
メダイ、トビウオ、赤いか、地ナマコなどなど、
1000円でたっぷり、「 御神火 」のお湯割りと。
ちょっとだけ、春が楽しめた。

まあ、あいかわらずのバタバタの日々です。

装丁 への ポリシー とは?

2010年03月24日(水) 20時39分


この本、大失敗である。
何がって、

なぜに新書判? なぜにペーパーバック??

澁澤の本は、やはり、絶対、ハードカバーでなければ。

そのうえ、中に収録されている収集品の
沢渡朔による写真が、いい!いいのである。

なんでこれを、新書サイズなんていう『ちっさい』、
見開きで真ん中で切れてしまっているようなレイアウトで
見なければならないのか....
絶対、菊判とか、A4横判!
ああ、特裝版つくってくれぇ!
絶対に売れるはず!
いや、買います、たかくても!

亡くなって早20年あまり。
澁澤人気も、落ち着いたというか、
フリークも減ってきたのかもしれない。
しかしである。 うーん、残念!

内容は、ひとりアンソロジーというか
博物に関する文章の断片を拾い集めたもの。

文人の博物趣味というか、博物傾倒というか。
プリニウスのような自然史学者ではなく、
ボナールとも違う、
「 文学者 」 としての博物誌。

死期に近い時期のものがかなり収録されていることもあり
全体として、「死」を考える、感じる文章が結構散見されるが、
澁澤の趣味として、
死によって、主体としての主張を失った、
標本の客観性というか、無機質的なものへの偏愛が感じられる文章が
やはり、うつくしい。
貝殻であり、骨であり、化石であり、鉱物である、
その熱を失った、関係性を喪失したものへの愛着ー執着が
個人的には澁澤を愛する理由だったりする。

「とにかく忘れられがちのようであるが、標本というのは生物の屍体だということを思い出しておいても無駄ではあるまい。」

という書き出しに始まる 【 標本 】 という小文が収録されている。

「それは個体であって、同時に個体でないようなもの」
「情緒的なものはきれいさっぱり洗い流されて」

ここら辺に、近い感覚が臭う
などといったら、おこがましいと叱られるだろうか。

後半は 『 玩物草子 』。
ピュグマリオニズム とか、
澁澤ならではの趣味がちりばめられている。

とにかく、ビジュアルも楽しめる いい本。
おしむらくは。。。

内側 の 開放 とは?

2010年03月21日(日) 21時44分
久しぶりの休日で、池袋のアリジゴクにはまりに行ってきた。
別名、「 JUNKUDO 」。
セーブ気味に頑張っていたのだが、
気がつけば、買い物かごはずっしり、
福沢さん1.5人がいってしまった。

そんな中の一冊。



東京近郊の大学博物館の 『 図鑑 』 である。
ありがたいことに、我らが資料館も、3番目くらいに、
結構紙面を割いて掲載していただいている。

アートワークがいい。
それぞれの館をイメージさせる、いいカットがつかわれている。
うちの資料館、大々的に船が見開きで出されているんだが、
残念、
構図的にトリミングできなかったのであろう
プレハブのサークル部室棟が写りこんでしまっているのはご愛敬。

もちろん、すべての博物館が映像で掲載されているわけではないが、
ビジュアルに楽しめる図鑑である。
東京農大の日本酒の瓶の展示なんて、素敵である。

予想以上に、一般に対して開放されている感があるのが印象的。
カフェテラスなどがあったり。
藝大の美術館などは例外として (これはもう、stand alone という感じ)、
基本、大学の構内という、「内側」 の施設であるのに。
うーん、うちも、もう少し頑張りたい。
たいていの館が、土日休館というところは、まあ致し方ないところ。

なんといっても、さすがは東大。
研究総合博物館をはじめ、小石川分館など、7館を擁しており、
もちろん、学芸員など、専門職員を持っている。
展示にも力が入っていて、うらやましいかぎりである。
こちとら、ボランティア、
というか、へたすりゃ、「持ち出し」 だもんなぁ。

巻末の、ミュージアムショップの 「 お持ち帰り 」 も楽しい。
しかし、東京藝大のオリジナルボトルとフラスコ、
中身はなぜに 「 いいちこ 」?

この ときのながれのゆるやかさ って?

2010年03月17日(水) 0時05分

ゆめまくらばく である。
あの 『餓狼伝』 の、
あの 『闇狩り師』 の、
あの 『サイコダイバー』 シリーズの。
スーパー伝奇、バイオレンス、アクションの。

でも、これはちがう。

何せ、平安の世である。
ひとは徒(かち)と牛車でうごく世。
走るには不向きの垂干。

晴明も源博雅も、すべてが緩やかにうごいている。
『ゆこう』といって、駈ける姿は思い浮かばない。

花の時期である。
夜、花の下、琵琶と笛にあわせて
鬼が舞う。

ゆるやかなものがたり。
そこで酒を酌み交わしたい。

Super Maniac とは

2010年03月09日(火) 1時07分
以前、タカラガイの図鑑について、Maniac という記事を書いた。

あまかった。反省している。
まさか、こんなのがでるとは。



日本産のほぼすべてが網羅されていると思う。
生態写真が 53種もまとまっているというのもすごい。
著者の熱がつたわってくる。
とはいえ、

たとえば、
ウミウシ図鑑は、現時点では、ダイビング業界からの 「需要」 が見込めるし、
タカラガイはそれでも、いろんな意味で耳になじみのある貝で、
ビーチコーミングなどでも、かなりの種を集めることのできるグループ。
まあ、少し興味があれば、手に取ってみてもいい図鑑なのかもしれない。
しかしである。

「うみうさぎ」 といわれて、
  『ああ、あの殻のないぐにゃぐにゃしてるヤツね』 と回答される確率 50%
  『何のサカナ? イルカみたいなヤツ??』 20%
  『何のことやら?!』 25%
  『ああ、腹足類吸口目タカラガイ上科の巻貝ね』 2%
  そのほか 3%   (当社比)
てなところだろう。

なにせ、一部の種をのぞき、基本 「ちっこい」。
プロでも種同定に悩む 「やっかい」なグループ。
打ち上げなんかでそうそう採集されるグループでもなく、
ダイバーにポピュラーかと言われると。。。。である。
一体何の勝算があって、この本。。。。

初版はおそらく 1000 といったところ。2000-3000 はちょっと考えられない。
ちなみに、日本貝類学会員がおよそ 500。
全員買ったとしても (ありえないが)、半分。
生態写真で、ダイバー向きに多少販路を広げたとしても。。。
重版は。。。
余計な心配ですが。。。

それにしても、誠文堂新光社、いい度胸。
すきです。

こんなものまで って!?

2010年03月05日(金) 18時46分
献本いただいたので、チョコットご紹介を。



釣り人のための魚料理の本である。
こった料理とかではなく、基本、釣った魚をうまくいただく。
そういうコンセプト。

なもんで、こんな魚食べちゃうのー的な面白さが。

基本、和食です。
さっぱりおいしく。
外道もいただく。
我が家でさばこう うまい魚101。

で、
ゴンズイの味噌汁 とか、
ミノカサゴ (!) の刺身 とか、
クラカケトラギス (?!) の昆布〆め焼き とか、
ショウジンガニの味噌汁 とか、(いそっぴ ってやつ)

丁寧なさばき方とともに。

あ、『ヒザラガイの炊き込みご飯』まで載ってる。。。
いえ、私どもにとっては、ごく普通なんですが。

著者の西潟さんは逗子で地魚料理店を営む
日本を代表する「”変な魚”調理人」(”変”は料理人にかかるのではありません)
なかなかの 怪&好人物。
この著作も怪し面白いです。

いつもとちがう とは?

2010年03月03日(水) 0時54分


ずいぶん、手を出さずにいたんだが、うちの学生さんが買ったのを見て
購入に踏み切る。

なかなか面白い。
専門書というには大分だが、
ウミウシの生態について、かなり広範に解説している。
写真は Behrens をはじめ、結構粒ぞろい。

いつもの図鑑とは違う構図、
動きのある写真がいい。
巨根同士の Hargelda okinawa の交接シーンはえぐかわいい
滑空して泳ぐ Aplysia extraordinalia とか
トゲトサカに群がって摂餌する Armina sp. とか
おもしろい写真、満載である。

情報も結構有用。
Trapania がスズコケムシ食うなんて、
って、スズコケムシってそんないる生き物?

いやー、楽しめます。
これが、 amazon.co.jp で¥ 2,912 てのは、買いだよなぁ、やっぱ。
英語に腰を引かずに、ぜひ、ウミウシ好きの皆さま。

きのうは、久しぶりに、高田馬場のバー『 A 』へ。
3周年のお祝いに。
バンクやらパークやら、うまいのをごちそうさま。
2010年03月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新コメント
アイコン画像みなせあやこ猫と保護子猫たち
» 銀座の?猫 って? (2015年03月10日)
アイコン画像猫好きキャット
» 銀座の?猫 って? (2015年02月11日)
アイコン画像いそちん
» 迎春 (2015年01月02日)
アイコン画像みなせあやこ猫〔みゅん〕と保護子猫たち
» 銀座の?猫 って? (2014年01月12日)
アイコン画像untikusai
» 115 って? (2012年04月25日)
アイコン画像untikusai
» 熟成感 って? (2012年04月02日)
アイコン画像untikusai
» explore, expand, eplode とは? (2012年03月13日)
アイコン画像untikusai
» レトロ って? (2012年03月09日)
アイコン画像untikusai
» 探検 と 冒険 って? (2012年03月07日)
アイコン画像いそちん
» 記憶が、って? (2012年02月12日)